復旧! 上田電鉄

奇跡の復活

 

長野県の上田電鉄別所線が全線復旧したことを受けて、日帰りで行くことに。

 

行きは北陸新幹線「はくたか555号」で上田まで。

 

上田駅は結構綺麗で、ベンチも独特な仕様に変わっています。

 

 

甲冑のレプリカと六文銭です。

 

信州上田は真田幸村ゆかりの地としても知られ、歴史好きの間では結構好かれているところです。

 

ドラマ「真田太平記」」でも有名ですね。

 

 

こちらはしなの鉄道です。

 

しなの鉄道は篠ノ井から軽井沢間、長野から妙高高原間の北しなの線を管理している鉄道で、JRの経営を離れた信越本線を引き継いだ第三セクター路線です。

 

JRから分離後も基幹路線として維持している路線で、並行在来線の第三セクター化の先駆けです。

 

電車は元JRの115系が令和3年(2021年)時点でも相当数活躍しており、最近では一部電車が国鉄・JR時代の旧塗装に塗り替えられるなど、鉄道ファンからも注目を集めています。

 

この編成は令和3年(2021年)夏に引退予定の横須賀色の編成で、ファンからも人気がある車両です。

 

 

 

しなの鉄道では国鉄型電車の老朽化に伴い、E129系をベースにしたSR1系を導入しています。

 

ワンマン運転にも対応した車両で、しなの鉄道初のVVVFインバーター制御の電車となります。

 

順次、増備が進むことが予測されます。

 

 

上田電鉄上田駅へ。

 

上田駅は高架駅となっており、地方鉄道の中では近代的な進化を遂げているのが特徴です。

 

イメージキャラクター「北条まどか」が至るところでも確認できました。

 

個人的には東急系の大学の広告が、長野にあることにびっくりしました(笑)。

 

 

トミーテックの「鉄道むすめ」で知られる「八木沢まい」もお出迎えしてくれます。

 

「鉄道むすめ」はそれぞれの鉄道会社をイメージしたキャラクターであり、従事員ということもあり、現在でもファンがいるようです。

 

地方中小から大手まで至るところで採用されているようです。

 

 

本命の上田電鉄別所線へ。

 

上田から別所温泉までを結ぶ、ローカル鉄道で、東急グループの鉄道会社になります。

 

かつては上田丸子電鉄として、いくつかの路線が存在していましたが、現在では廃止され別所線が残り、上田交通を経て、経営再編により上田電鉄が発足し今日に至ります。

 

令和元年(2019年)には千曲川橋梁の決壊により、城下から上田までを運休していましたが、令和3年(2021年)には無事に復旧し、地域の足として蘇りました。

 

上田市や東急電鉄の補助を受けながらも、経営を持ちこたえているようで、今後が気になるところです。

 

 

ヘッドマークも全線開通を祝うものに。

 

利用者・住民にとっても喜ばしいところですね。

 

特に沿線には大学利用や別所温泉に訪れる利用者もいるようなので、生活の足としても重宝されているようです。

 

 

乗車している電車はかつて「丸窓電車」の異名で知られるレトロな電車がいたことに因んで、内装・窓・塗装をレトロにした「まるまどりーむ号」と呼ばれる特別仕様が活躍しています。

 

木のぬくもりを感じられていいですね。

 

 

特別仕様だけあって、「八木沢まい」がここにも。

 

 

こちらは標準的な電車です。

 

もうお気づきの方も多いですが、全車が東急電鉄の中古車で、平成初期に製造されたVVVFインバーターの1000系電車が主力として活躍しています。

 

冷房・乗り心地ともに地方私鉄では最高峰でした。

 

保安装置も東急と同型になっているなど、地方私鉄の中では設備はしっかりしているようです。

 

 

以前訪れた時に撮影した6000系「さなだどりーむ号」です。

 

この車両だけ、中間車が出自ということもあり、機器構成や仕様の差異から、別形式となりました。

 

六文銭が描かれており、渋い感じがします。

 

 

デザイナーの方が手掛けた「自然と友だち1号」で2号も存在しています。

 

ユニークな昆虫・植物・動物のイラストがかわいいです。

 

また上田電鉄では変電所改修によって、一部列車に限り回生ブレーキが使えるようになっており、経営状況が厳しいものの、銚子電鉄とかと比較するとかなり恵まれていると思います。

 

 

倉庫兼保存車両の5200系です。

 

言うまでもなく日本で最初のステンレスカーという偉大な電車です。

 

イベント時に公開されるとか。

 

 

 

下之郷駅の旧西丸子線ホームです。

 

廃止後もこのホームだけは辛うじて残していました。

 

 

手動転轍機等も残されています。

 

 

生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)です。

 

万物を生み育て、生命力を与える生島大神(いくしまのおおかみ)と、国中を満ち足らしめる足島大神(たるしまのおおかみ)が祀られています。

 

平安時代から朝廷とのつながりが深い神社ということもあり、武田信玄や真田家が崇めていたようです。

 

 

信州の鎌倉、別所温泉です。

 

駅舎がレトロで綺麗です。

 

水色の柱が美しく、古い駅にしてはよく保っていると思います。

 

 

広告もレトロでいいですね。

 

 

長野県の有名温泉地、別所温泉です。

 

単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)で、肌にも良さそうですね。

 

 

道祖神様です。

 

他では見られないユニークな道祖神様ですね。

 

 

元祖「丸窓電車」モハ5250系です。

 

自社発注電車としては当時最高峰のクオリティのようで、その名の通り丸窓の美しさは沿線利用者、ファンからも人気があったとか。

 

 

「あいそめの湯」で温泉に浸かりました。

 

牛乳が身体に効きますね。

 

 

お昼は馬肉うどんをいただきました。

 

信州上田、また来たいです。