皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。
先日よりキハ58系の常磐無線アンテナ取付車についてご紹介しており、前回は水戸地区以外にも同アンテナの取り付け車がいるという事象をご紹介しました。これは常磐線経由で東北北部へ向かう急行「みちのく」に使用される弘前・小牛田の車両に取り付けられていたものです。
ちなみにその後猛烈に調査した結果、小牛田のキハ58では以前ご紹介したキハ58 545の他にもキハ58 546にも付いていたことが濃厚となりました。JR化後の只見線のキハ58 546の写真を見ると、通常の列車無線アンテナの後部に、いかにも元常磐無線アンテナ用のケーブルを切断した残りと思われる物体が写っているのを発見しましたので、恐らくこの車も取り付けられていたものと思われます。こういった改造は連番で改造される傾向があるので、隣の547も確認しましたがJR化後の姿ではその痕跡を見つけることは出来ません。544は屋根上が分かる写真が無いため不明です。更なる調査が必要ですね。
話がそれましたが、これまでに常磐無線アンテナ取付車は1966年の同アンテナ導入の際に、水戸配置であったキハ58系と急行「みちのく」に運用される青森・小牛田配置で同運用限定の車両に取り付けられていました。なお急行「みちのく」基本運用は1965年の設定当初は青森担当でしたが、1966年10月のダイヤ改正で弘前に移管されており同アンテナ取り付け車も弘前に移動しています。
そして水戸配置の急行「ときわ」「奥久慈」の運用ではその後冷房化の進展もあり他区からキハ58系の転入が見られましたが、基本的に通常形態である大きな台座の上に載った常磐無線アンテナの追加取り付けは行われていません。1966年より水戸に生え抜きのキハ58系が先頭に立つように組成されて運用されており同アンテナを装備しない転入車は編成中間に入っていました。
これで常磐無線ネタは終わりと思いきや、当ブログ・ホームページの読者様から、「元水戸配置で小牛田に転じたキハ58の一部に、屋根上に変なアンテナ状?のものを付けた車がいる」という情報を頂き、調べてみました。すると、キハ58 151とキハ58 260の屋根上にアンテナと思わしき物体が載っていることが判明しました。
以下読者様より提供いただいた写真を基にイラストを修正したものです。
↑キハ58 151
↑キハ58 260
これら2両はキハ110系投入により水郡線より小牛田に転じ、快速「南三陸」の冷房化に貢献しましたが、後に快速「あがの」キハ110系化により新津より状態の良いキハ58系冷房車が転入したことから余剰となり、この水郡線色のまま廃車になりました。廃車後解体待ちで小牛田で留置されている姿の写真を提供していただきましたが、これを見ると、これらの車はクーラー配置は通常ながら前位寄りと、2個目-3個目のクーラーの間に何かアンテナ状のものが付いていました。
そもそもこれらの車は1970年代に非冷房のまま他区所から水戸に転じた車で、水戸時代に冷房化されましたがクーラー配置は常磐無線対応にはなっていません。これは他の1970年代以降に水戸に転入した車に共通の事項です。それなのにこの2両には何か分からないものが付いています。通常の常磐無線は逆台形状の断面をしている筒状で、気動車用は更に大型の台座に載っています。しかしこの2両に見られたものはそれよりも明らかに小型で、しかも上部にもフランジ状の形状が見られて断面がHを横にしたような形になっています。そして台座は無いため通常のクーラー配置のままでクーラー間に納まっています。一体何なのかは詳細が不明でした。
そして先日急行「いわき」の模型を再現しようと加工をしていましたので、せっかくなので発見したこのキハ58 151を編成に入れてみようと思いこのアンテナ状のものを再現しようと色々探していました。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!
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