学研都市線の撮影を終え、足早に交野市駅へと向かった。前回同様に枚方市経由で一路大阪中心部へと向かう。学研都市線の撤収がやや早すぎた感も否めないが、あっという間に天満橋へと到着。今回目を付けていたアングルは大阪城公園から俯瞰する大阪ビジネスパークと天満橋からの桜並木。前日のロケハンを参考に、まずは時間つぶし序でに天満橋の対岸に広がる桜並木を見学しに向かった。

DSC_4860_00001
△2021.04.06 大阪市北区

天満橋の対岸にあった桜並木は遊歩道のようになっており、日暮れまでの間は解放されていた。平日だったこともあり脇の公園では子どもたちが鬼ごっこに興じている。子どもたちは遊歩道を含め与えられたフィールドを目いっぱい使い果たしながら必死に鬼からの逃亡を図っていた。

DSC_4863_00001
△同上

訪れる2日前にTwitterで目にした画像はかなり綺麗な咲きっぷりだったように思うが、前日に雨がふったこともあり桜模様は最終版。満開の桜というわけにはいかなかったものの、一日を照らした太陽が散りかけの花びらや枝を潜り抜けつつ沈んでいく様子は非常に趣があった。平日休みの特権階級にしか目にできない貴重な光景だったように思う。

DSC_4866_00001
△同上

桜並木が終点に近づき、ここで締めの一枚。実際の光景が画面よりも綺麗なこともあって桜の色出しには難儀させられた。正直綺麗な発色にできたとは言えないが、思い出に残る一枚として掲載しておきたい。

このあと桜並木を横目に公園を突っ切って再び天満橋に戻り、駅の対岸経由で前日のうちにロケハンしておいた大阪城外堀へと向かった。しかし目を付けていたアングルは残念ながら桜がほとんど散り切ってしまい撮影は断念。メインアングルである石垣へと転進した。

DSC_4910_00001
△2021.04.06 大阪市中央区

春とはいえ言うても4月になったばかり。あれよあれよと気温がみるみるうちに下がっていき、ジャケット一枚の貧弱装備ではなかなか厳しいところもあった。しかしなんとか耐えてブルーモーメントのうちに納得できる一枚を獲得。一見無機質に見える巨大建造物だが、徐々に灯りが目立っていき、残照が装いを夜へと変えていく。ブルーモーメントらしい独特の雰囲気を寒いながらもしっかりと味わうことができた。

この後三脚を仕舞ながら天満橋へと移動。天満橋上で最後のアングルへと挑む。
DSC_4928_00001
△2021.04.06 大阪市中央区

平日ということもあり天満橋上でゲバを展開するのは不可能と判断。欄干に置きシャッタースピードを上げて撮影することにした。ブレの心配こそあったもののどうにか見れる写真になったのではないだろうか。普段の情景もきれいだが、やはり桃色に染まる川岸がアクセントを添えてくれる。散りかけで心配はしていたものの、無事に想像通りの画像を得ることができて一安心だった。

この後は人生初の谷町線経由で梅田に戻り、大阪からJRへと復帰。
慌てることなく夕食を買い込み、新大阪始発のひかりの客となって久々の関西行軍を終えた。

4月頭の忙しいタイミングながら、墓参り・通勤電車・夜景とバランス良い行軍ができたと思う。この行軍から約2週間が経ち、感染拡大が止まらない報道を耳にするが、一刻も早いCOVID-19の収束を祈りたい。