今年も、昨日(4月17日)にマイクロエース製品の定期健康診断を実施しました。

 

過去にマイクロエース製のED71が走行不安定な状態になり、良く見るとボディの両端が反り返って湾曲していました。メーカーで無償修理して頂いた際にご担当に伺ったところ、動力ユニットに使用されているダイキャストに製造過程で不備(不純物の混入)があった時期があるそうで、時間の経過と共にダイキャスト成型品が膨張してしまう不具合が内在しているとのことでした。このため、所有車両を必ず年1度、定期点検することにしています。

 

 

手持ちのマイクロエース製品を保管棚から取り出してきました。動力ユニットに無関係な客車・貨車は除きました。動力車以外にもダイキャストパーツを共用しているT車も含めて、それぞれの車両の健康状態を目視点検・走行試験でチェックしていきます。目視点検では歪み・膨張などの異常がないかを確認します。走行試験では低速~中速~高速の順にエンドレスを周回させて異音なくスムーズに走行するか、また逆方向にも同様に走行させて確認します。

 

最初に機関車を纏めて点検。

左側から、①DD50 2次型敦賀機関区(A-8901),②DF90 ARC塗装(A-8203),③DF90茶色(A-8205),④ED71 1次形(A-0140),⑤秩父鉄道デキ200型グリーン(A-2071),⑥秩父鉄道デキ300型青(A-2075)で、何れも異常なし。

 

次は、ディーゼルカーです。何れも2両~6両のセットで、3両以上の編成は中間車が動力車になっており、中間車では車種が判り難いので写真は全て先頭車で代用します。

左側から、⑦キユニ28(A-0718),⑧キハ38登場時(A-2750),⑨北近畿タンゴ鉄道KTR001形「タンゴエクスプローラー」(A-2771),⑩智頭急行HOT7000系「スーパーはくと」(A-2050),⑪キハ65系「エーデル丹後・シュプール」(A-2390),⑫キハ65系「エーデル鳥取」(A-2392)で、

⑪以外は異常なし。右から2番目の⑪キハ65系「エーデル丹後・シュプール」(A-2390)は、ライト点灯と共にモーターは回転するのですが全く動きません。下回りを外して床下機器風のカバーを外してみると、動力シャフトが両台車とも抜けていました。ダイキャストとは関係なく、修理は後回しにして、次に進みます。

 

最後は電車です。何れも2両~7両のセットで、3両以上の編成は中間車が動力車になりますので、写真は全て先頭車で代用します。

左側から、⑬クモユニ82-800(A-1171),⑭JR西日本113系7700番台小浜線色(A-2693),⑮伊豆箱根鉄道1100系(A-1065),⑯JR東海371系特急「あさぎり」(A-1070),⑰小田急ロマンスカー3000形SSE車(A-2152)です。⑰以外は異常なし。右端の⑰小田急ロマンスカー3000形SSE車(A-2152)は目視では異常ないのですが、走行した際にキュルキュル音を伴うので、念のため分解して詳細点検することにします。なお、1枚目の写真には、213系5000番台・登場時(A-2661)がありますが、増結セットのためダイキャストパーツは未使用で点検除外としました。

 

昨春の定期点検では全車健康(問題なし)だったのですが、ダイキャストとは関係なく1年経過で要治療(修理要)と要精密検査(詳細点検要)が各1両発生したことから、問題の2両については処置後に再確認のため、秋の定期点検を実施することにします。春が4月17日で417(よいな!)なので、秋は11月7日として117(いいな!)と、語呂合わせで覚えておくことにします。

何はともあれ、本件に関係なく安定走行を楽しむためには、定期的に動作チェックして整備しておくことが必須ですね。

 

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