今年2021年は根室本線の白糠~釧路間開通120周年、根室本線(花咲線)全通100周年、釧網本線全通90周年、さらに石勝線が開通して40周年という、偶然ではありますが見事に節目が揃った年なのであります。
そこで、JR北海道釧路支社が主催して、4月3(土)・4(日)の両日に釧路駅でイベントが開催されました(詳細は下記リンク参照)。
JR北海道プレスリリース「周年イベント2021」を開催!
JR北海道釧路支社 周年記念HP
他にもこのイベントを題材にしたブログ記事が散見されますが、私にも書かせてくださいという事で。新鮮味には欠けますが…。いつもながら長ったらしい記事になりますが、当ブログは『読み応え』をコンセプトにしているので何卒ご了承ください。
元々釧路支社は本社や他の支社と比較して鉄道ファンに対して理解があるという印象があり、2月に運転された釧網本線の臨時列車『流氷物語号』運転時は、旭川運転所(旭アサ)から釧路運輸車両所(釧クシ)に貸し出した『道北 流氷の恵み』のキハ40 1720の返礼として、朱色5号(別名タラコ色)のキハ40 1758を貸し出すという、なかなか粋なコトをしてくれたモノです。
しかしコロナ禍にこのようなイベントを開催するとは、なかなか思い切った事をするとは思いましたが、やるからにはもちろん感染予防対策を講じていると思われるので、そんなに神経質になる必要はないのでは…と。いつまでも自粛ばかりしていられませんからね。
今回のイベントの目玉となるのが、トップ画像で紹介した国鉄一般形気動車標準色に復刻塗装されたキハ40のお披露目で、それを見るために入場券を購入し、ホームに入場した各日先着100名ずつに非売品の記念缶バッヂが貰えるとの事です。
私も行くかどうか迷いましたが、3日土曜日の仕事がお休みになったため、「ヨシ!行くべ!」という事で出掛ける事に。
ただ、イベントは4日のほうに行く事にしたため、3日はあくまでも移動日という事で、札幌11:50発の4005D特急おおぞら5号に乗って釧路へ向かいます。
特急おおぞらはコロナ禍の影響で3月以降、基本編成が5両編成に減車されてしまいました。
これまた今年誕生60周年(!)の節目を迎える北海道の名門特急としては寂しい出で立ちではあります…。
この日の編成表… 釧路←①(G)キロ261-1101 ②(指)キハ260-1101 ③(指)キハ260-1336 ④(自)キハ260-1217 ⑤☆(自)キハ261-1217→札幌 (全車札サウ)
指定席は2両に減車されたため、比較的『密』になりがちなので(えきねっとのシートマップを見る限りでは、大半の窓側席が埋まっていた)今回は自由席利用です。
最後尾5号車はキハ261系1000番台の最新グループにあたる7次車のキハ261-1217(2019年製)。グレードアップ座席仕様ですが、案の定(?)車内はガラガラ。
今回は自由席なのでえきねっとトクだ値(トク15)は利用せず、札幌~根室の『乗車券往復割引きっぷ(※釧路駅のみ途中下車可)』に自由席特急券をプラスして乗車しました。
乗車券が根室までなのは、釧路駅開業120周年と同様に、根室駅でも開業100周年記念の入場券が発売されており、それを買いに行くつもりだったからです。
途中、トマムの手前の道東自動車道と並走する区間では、ライバルである北海道バスの帯広行ニュースター号としばし並走します。JRも、バス運賃より安い『お先にトクだ値』で対抗していますが、高速道路延伸、一時期の通行料金無料化及び1000円高速、そして石勝線脱線炎上事故や2016年の台風被害による不通時期に乗客が逸走した痛手は大きく、挽回はなかなか難しいようです。
13:47着の新得駅の側線には、キハ40 757などが留置されているのが見えました。
とりあえず今の処、釧路の700番台も健在のようです。
南千歳から5号車に乗り込んだ客で、マスクナシの60代位の男(もしも道外民だったらマジで迷惑!!)が比較的近い席に座ってきて…。ソイツはマスクをしていないにも関わらずやたら咳払いはするわ、自席からケータイで通話するわ、揚げ句の果てには帯広で降りる際に座席のリクライニングを戻さずシートポケットに空のペットボトルを入れたままにしていくという、トンデモないジジイでしたわ!!(怒)こんな年寄りにはなりたくありませんね。
流石にケータイで通話している際には注意したかったのですが、ハッキリ言ってこんなメンドクサイ輩と関わるのも時間の無駄、感染リスクの増加に繋がるだけなので。
後述する池田駅での駅弁受け取り時に3号車デッキに向かった際には、4号車に座席をBOXにして独り占めしているマスクナシの男を見掛けたし…。せっかく日頃のストレス解消に乗り鉄に出掛けても、こんな輩が乗っていたら気分も台無しになってしまいます。車掌も車内改札の際、マスク非装着の乗客に対しては毅然とした態度を取って頂きたいモノです(車内放送ではマスク着用を喚起していましたが)。
14:34着の池田では、札幌出発前に予め電話予約していた駅弁『牛のワイン漬ステーキ弁当』(レストランよねくら謹製)をホームで受け取ります。2019年に¥1080から¥1200(税込)に値上げしてしまいましたが、それでも列車内で温かいミディアムレアの牛ステーキが食べられるのだから、全国に数ある駅弁の中でもコスパ的に優れていると思います。
包装は以前の箱入りから掛け紙方式に戻りました。
終着・釧路駅には15:51に到着。
16:12発の根室行5633Dに乗り継いでも根室着は18:49で、窓口営業終了の17:00をとうに過ぎているのでこの日は行かない事にしました。
駅コンコースには、花咲線の全通100周年を記念する巨大な横断幕(その下にはPRポスター)と、記念フラッグが掲げられていました。
コンコースにあるスタンプ台には、社員さん手作り(?)の釧路駅舎のミニチュアが置かれていました。スタンプインクの蓋にも注目!特急まりものヘッドマークじゃありませんか!
備え付けの用紙に押した記念スタンプ。釧路支社管内の沿線に多く生息し、輸送障害の原因を発生させるエゾシカがデザインされているのが何ともシュール?
用紙に印刷されている『120th ANNIVERSARY 946』は、JR初期の頃から2017年まで駅舎東側入口に掲げられていた『STATION DINER 946』の看板を模したモノです。
(参考画像:2016年撮影)
私はみどりの窓口で、イベントに先立って4月1日から発売されている釧路駅開業120周年記念入場券を1枚だけ購入しました。この日のイベントでかなり売れたと思われ、券番は既に800を超えていました。
駅舎内を東西に結ぶ通路の天井には、記念のフラッグが掲げられていました。
その通路の途中にあった『そば処霧亭』は、残念ながら2月28日の営業を以て閉店してしまいました…。この閉店を知ったのは経済誌『財界さっぽろ』の、音威子府駅の常盤軒閉店にまつわる記事の中に少しだけこの件が触れていたからでして。
このお店はJR発足初期の頃から関連事業として営業していた店舗で、コロナ禍の影響で客足が減ってしまったのか理由はわかりませんが、関連事業の飲食業がことごとく失敗する中で息の長い店舗だっただけに、残念ではあります。私も結局一度だけ食べに行ったきりでしたが…。
何度も当ブログに登場している釧路駅舎ですが、今年で落成から60周年を迎える節目にあたるのです。道内に4つあった民衆駅の最後の生き残りですが、コチラも将来的に高架化する構想があり、いつまでその姿が見られるのか…?
この写真を撮影後、宿泊先である東横イン釧路十字街に向かいました。
ホテルで見たTVのニュース(uhb)では、この日に行われた周年イベントの目玉である、国鉄気動車一般色に復刻塗装されたキハ40のお披露目の模様が報道されていました。
その後、前日に訃報が伝えられた田中邦衛さんに関するニュースも…。
その泉屋のほうでも、ポロネで提供しているピザを食べる事ができます。
私が注文したのはベーシックなピザにサラミを追加トッピングしたMサイズ(¥1750)。チーズのモチモチ感と風味がたまらない♪
ホテルに戻り、その後21:00から田中邦衛さんの追悼企画として緊急放送された『北の国から’87初恋』を視聴したのですが、寝る前の準備もあるので途中までにし、前回のブログで述べたように録画したディスクを改めて視聴する事にします(地上波と違ってCMカットもないし…)。
そして翌4月4日。残念ながら釧路は朝からあいにくの雨模様…。
ホテルを9時半前にチェックアウトし、周年イベントが開催される釧路駅に向かいました。
私は各日100名限定で配られる非売品の缶バッヂ欲しさに、展示列車のための臨時改札口に並ぶ事にしたのですが、私が駅に到着した時点ではまだ20名弱程度しか並んでおらず、ゲットできるのは確実となりました。
コンコースでは釧路周辺の特産品販売が行われる物産展の準備が行われていましたが、結局何も買わなかったので写真は撮っていません。
まずは入場券を購入します。前日にも買いましたが、釧路駅開業120周年記念入場券を2枚購入し、1枚をホーム入場に使用します。イベント実施のため、記念入場券の類は2月27日限りで閉店となったツインクルプラザ釧路支店跡の特設窓口からの販売となりました。
購入後、列に並んで改札開始までしばし待つ事に…。
前日は10:50位に限定100名に達したとの事ですが、この日は早くも10:40に限定数に達してしまいました。両日とも、10:58着のおおぞら1号で釧路入りしても間に合わなかったので、前日に入手できなかった者も少なからず並んでいたと思われます。
おおぞら1号の折返し列車である6号が発車後の11:25頃に、ようやく展示列車のための改札が開始され、先着100名の一人一人にバッヂが配られました。前日も並んで合計2個ゲットしたマニアもいたんだろうなぁ…。
私がようやくゲットした『釧路駅開業120周年』の缶バッヂ。約2時間弱並んだ甲斐がありました!今回お披露目されるキハ40の国鉄一般気動車色が絵柄としてあしらわれています。
私は地下道を通り、2番線ホームに廻って入線を見届ける事に。
鉄道ファンら大勢の人々が見守る中、地元高校生によるブラスバンドが演奏する『ルパン三世のテーマ』をバックに、11:34頃国鉄一般色のキハ40を先頭にしたスペシャルカラー4連の展示列車が入線してきました。後3両はキハ54のラッピング車両です。この組み合わせで営業運転される事はまずありえないので、貴重な機会といえそうです。
今回、国鉄気動車一般色に復刻塗装されたのはキハ40 1766(釧クシ)。キハ40系は全て朱色5号1色で落成しているので当然このツートンカラーに塗られた事はありませんでしたが(※同じ顔を持つ郵便荷物気動車キユニ28形の初期改造車には存在した)、かつてのキハ22をイメージした塗装として今回復刻されました。
この車両は1979年9月17日にキハ40 121として新潟鐵工所で製造されて当時の釧路機関区に新製配置、釧路鉄道管理局管内の全線で活躍、JR化後の1992年12月に当時の釧路車両所でワンマン化改造されて766に改番の後、2007年3月に苗穂工場で機関等の更新改造を受けて現在の番号になった経歴を持っており、誕生以来配置区所はずっと釧路から変わっていません。
(真横から見るとキハ22や24に見えなくもない?)
私は過去に原形時代の121に乗った事がありました。
1992年の1月に、道内最長ドン行だった437D(後年、『日本一の長距離ドン行』として有名となる2427Dの前身)の滝川(9:29発)→釧路(16:41着)の全区間を青春18きっぷ利用で乗車したのでした。写真は釧路駅到着後(サボは滝川発車前)の撮影で、隣の1番線に停車中の列車は16:47発の帯広行232Dで、この頃は根室本線の釧路~新得間でキハ56の定期運用が残っており、釧網本線の釧路~網走間の列車においても1999年夏までは多客期の増結で使用されていました(既にワンマン化後だが、増結の場合車掌が乗務していた)。
他の3両も紹介します。
地球探索鉄道花咲線ラッピング車のキハ54 521。
ルパン三世ラッピングトレインのキハ54 522。
最後尾はキハ54 507『流氷物語』白ラッピング車。
相棒だった508の水色ラッピング車は踏切事故の修理からまだ戻ってきていないようです。
再度、キハ40のほうに廻ってみると…入線時には白幕だった種別幕が『修学旅行』になっているではありませんか!
私、この幕は初めてお目に掛かりました。実際にこの編成で修学旅行は楽しそう♪
ちなみに私が中学の修学旅行で乗った列車はキハ80系(集約臨ではなく専用列車)です!(歳がバレるか?)
再び1番ホームに戻ってきました。
各車両には立ち入る事ができ、入口と出口(キハ54 507側)それぞれ1箇所ずつのドアのみ解放されており(つまり車内の通り抜けは一方通行)、コロナ感染予防対策のため消毒液スプレーを持った係員による手の消毒を行ってからの乗車となっていました。キハ40は他の車両と内装は同じだし(オリジナルの内装なので塗色共々JR西日本の『ノスタルジー』に近いイメージか?)、キハ54の3両ともいずれも過去に乗車した事があるため、今回私は車内に立ち入るのを見送らせて頂きました。
今回のイベントで、1番ホームで撮影した写真をSNSに投稿するとポストカードが先着25名に貰えるという企画を行っており、その配布場所には懐かしのサボが展示されていました。
『行先不明列車』、国鉄時代によくあった、いわゆるミステリー列車の事なのですが、わざわざこんなサボが用意されていたんですね。現代に復活するのは…無理かなぁ?
他にも貴重なサボの展示があり…。
1980年10月ダイヤ改正までは、2019年3月ダイヤ改正で廃駅となってしまった直別駅を発着する列車があったそうです。
再度キハ40の幕回しです。
4枚目の『快速ワンマン』は通常、昼間の運用ではお目に掛かる事ができず、明るい時間帯に見られるのは貴重です。
再度幕回しの際についに現れた『急行』!!
かつてキハ40もキハ22同様、『遜色急行』として活躍していた時期がありました。
一方、キハ54の種別幕は『快速』に変わっていました。キハ40のほうも再び幕回しで『快速』に。
私はひとまずホームを出て、今度は駅舎2階にあるステーションギャラリーで行われている展示イベントを見る事にしました。
ステーションギャラリーでは貴重な鉄道資料の数々を見る事ができました。
よくもまぁ、50年以上も前に廃線となった雄別鉄道ののりば案内板が残っていたとは!
かつて釧路駅5番線ホームの奥にあった6番線ホームから同鉄道が発着しており、同ホームに続く地下道は今は密閉されてしまいましたが、JR化初期の頃まで地下道自体は封鎖された上で残っていました。今は6番線ホームにあった階段の出口のみが残っています。
他にも貴重な硬券乗車券や記念切符の類も…。
コチラは1987年3月に廃線となった士幌線の鉄道風景や駅舎が描かれているポストカード。
釧路鉄道管理局(JR北海道釧路支社)エリアを中心にした貴重なサボの展示もありました。
この2枚のポスターは、民営化後2年目の1988年に製作されたシリーズもの。
『1688両の、JRオールスターズ。』の掲載車両も、今も現役なのは数える程に…(涙)。
『613駅の、ホームドラマ。』は、特定地方交通線として直後に廃線となった名寄本線などの長大4線も掲載。現在のJR北海道の駅数は…今や372にまで激減しています。
今回は展示されていませんでしたが、この他に、『152個の、旅コレクション。』(駅スタンプと硬券入場券を紹介)というポスターも製作されています。
国鉄時代から続く鉄道の歴史の中で、避けては通れない廃止路線ですが、釧鉄局~釧路支社では計6線区を廃線、その中では『赤字83線』として道内で初めて廃線になった根北線と、『特定地方交通線』で最初に廃線となった白糠線も含まれています。
北海道の国鉄路線の中で、戦後初めて全線廃線となった根北線。
開業から僅か13年という、国鉄全線の中でも稀に見る短命線区でした。その廃線から早50年が経過…。それでも貴重な縦型ホーロー駅名標が保管されていたのはせめてもの救いです。
他にも、テストケースとして廃線前からバス代行となった糠平~十勝三股を含む士幌線も。
ギャラリーの中央では、HOゲージの鉄道模型運転会も開かれていました。
かつてはNゲージですら、北海道関連の車両は数える程しかありませんでしたが、今やHOでも豊富な車種がラインナップされているんですね!
私、模型でも撮り鉄はヘタクソです…(汗)。
ひと通り展示を見物した処で会場を後にし、駅舎内のおにぎり・弁当の店『ばんばん』で昼食を仕入れ、この後根室へ向かう車内で頂く事にします。
再び改札を抜けてホームへ。
キハ4両の特別展示の時間は12:50迄で、12:53位(?)に1番ホームを後にして釧路運輸車両所へ向けて回送されていきました。
それと入れ替わるように根室行の5631Dのキハ54 514(花咲線仕様・転換クロス)が2番線に入線しました。
さっそく乗り込んで、車内が混まないうちに昼食を頂く事にします。
10月7日にも食べた『釧路ザンギカレー』(¥650)です。家庭的な味わいのルーとジューシーなザンギの組み合わせがたまらない♪
13:16に、帯広発の2525Dが4番線に到着します。
車両はキハ40 1779『道東 森の恵み』と、キハ40 739(700番台!)の2連ですが乗客は各車両数名という少なさ…。そのうち浦幌~音別を直通する列車も減らされたりして…。
そういえば釧路エリアでもH100の試運転が始まっているようで、キハ40の独壇場だった根室本線の新得~釧路も来年のダイヤ改正時に置き換えられてしまいそうです…(涙)。
とにかく、40を乗るのも撮るのも早めのほうが良さそうですね。
5631Dの本来の発車時刻である13:26を過ぎていますが、接続する札幌からの4003Dおおぞら3号が遅れているため、その到着と乗り換え客を待っての発車となりました。
本来の到着時刻である13:20より10分程遅れておおぞら3号が到着します。
5631Dは7分遅れの13:33に発車。
おおぞら3号からは約10名程が乗り継いできました。そこそこの乗車率ですが、やはり厚岸で半数近くが降りています。
今回の運転士さんは車掌からの転身と思われ(?)車内放送での案内もとても丁寧でした。特別な事情がない限りほとんど車内放送をしない旭川の運転士も見習って頂きたいですね。
当ブログでは何度も花咲線を紹介しているため、途中の行程は省略。
あいにくの天気のため、せっかくの絶景区間である落石海岸も暗く沈んだ感じ…。
終着駅・根室に進入します。
ダイヤ自体には余裕があるようで、途中の茶内駅到着時点で遅れを回復し、根室駅には定刻の15:57に到着しました。やはり、途中の山間部では鹿との接触を避けるため時々ブレーキを掛けていましたが…。それでも定刻で到着というのはお見事です。
この時の気温は3℃…。寒っ!!
以前にはなかったのですが、ワンマン運転の自動放送でも折返し列車に乗車する乗客への注意喚起が流れるようになりました。札沼線新十津川駅到着時に流れていた別録りの男声ではなく、本来ワンマン運転で流れる女性の声で(『タカトシ牧場』やホーマックのCMなどのナレーションの方!)。
私は早速改札口を抜け、みどりの窓口に並んで開業100周年の記念入場券を購入し、すぐに改札口に並びます。やはり同じ目的で根室まで来た同業者も数名おりました。切符の画像は後程。
根室駅舎内では、花咲線全線開通100周年の記念展示が行われていました。
2016年3月に廃駅となった花咲駅の縦型ホーロー駅名標も…。
今回はすぐに折り返してしまうのでゆっくり見る事はできず、もう一度訪問して改めて見物したいモノですが、この展示、いつまでやっているんだろう?
発車10分前に改札が始まり、折返し列車である5632Dに乗り込みます。
今回購入した『根室駅開業100周年記念入場券』。絵柄は初代の根室駅舎があしらわれていますが、なんと最北端の稚内駅(現南稚内駅)初代駅舎とほぼ同様の造りだったのです。
裏面に描かれているキハ54は、ノーマルと地球探索鉄道ラッピング(521)の他に流氷物語号の白ラッピング(507)が描かれており、権利関係のため流石にルパンラッピング(522)は使えなかったようです。
根室からの乗車券は、『乗車券往復割引きっぷ』のかえり券。
根室からの乗客は約10名程。もちろん私と同じく5631Dからの折返し乗車の同業者も数名含まれています。16:12に発車。
夕刻だけに、鹿の出没が多発したため途中事故防止のための急ブレーキを時折使用したのですが、車輪フラット防止のためなるべく空気ブレーキではなくエンジンブレーキを多用していたようで、それと思われるエンジンの唸りが時折聞こえてきました(コレは5631Dも同様)。
途中、遅れもあったものの終着・釧路駅4番線には18:51の定時に到着。
この時間帯は釧路駅のゴールデンタイムといえ、隣の3番線には釧網本線網走行の18:52発4736D、2番線には根室行の18:56発5635D、5番線には網走から来た18:45着4729D、そして1番線には私がこれから乗車する4012Dおおぞら12号が停車中で、つまり全ての番線に車両が在線している状態なのです。
札幌への帰路に乗車する4012Dおおぞら12号は、キハ283系による運用。
どうやら、釧路にもキハ261系が新製投入されているようで、早ければ来年のダイヤ改正時には全て同系に置き換わってしまう情勢…。コチラも乗るのも撮るのも早めのほうが良いのかも。
そういえばあの忌まわしいスーパーおおぞらの脱線炎上事故からもう10年…。当ブログ上で何度も申し上げていますがその事がキッカケにスピードアップへの道が閉ざされてしまい、返す返すも残念でなりません…。4月18日の道新朝刊1面にもそれにまつわる記事が掲載されていました。
(ホームで三脚を使っていた男がいたのでローアングルでの撮影…)
編成表は下記の通り。
釧路←①(指)キハ183-17 ②(G)キロ282-6 ③(指)キハ282-6 ④(自)キハ282-111⑤(自)キハ283-15→札幌(※普通車は全車グレードアップ座席)
私はやはり先頭5号車の自由席に乗車します。
釧路からの5号車の乗客はたった7名程。密とは無縁ではありますが、減車してもこのガラ空き具合ですからね…。もちろん帯広からは幾分増えましたが。
乗換時間が短いため、夕食は根室へ向かう前に釧路駅の『四季彩館』で『北海道産牛すき重』を予め購入しておきました。本当はオヤツも…と思い一旦改札を抜けて駅ナカのセブンイレブンに立ち寄ってみたのですが、レジが混んでいたので諦めた次第です。
終着・札幌駅6番線には22:58に到着。
この後23:08発の学園都市線653Mに乗り換え、2日間の旅を終えました。
本来はもう少し早めにアップする予定でしたが、身内に突然の不幸が起きてしまったため遅れてしまいました。何卒ご了承ください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。