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静岡知事選 自民、岩井副国交相に出馬要請へ リニア最大の争点

毎日新聞 提供 自民県議団の総会後、報道陣に対応する中沢公彦・党県幹事長(手前)=静岡市葵区で2021年4月15日午後3時54分、金子昇太撮影


 任期満了に伴う6月3日告示・20日投開票の静岡県知事選で、自民党県連は15日、静岡市内で会合を開き、自民党参院議員で副国土交通相の岩井茂樹氏(52)に県議団として立候補を要請すると決めた。立候補表明した現職で3期目の川勝平太氏(72)は大井川の水や自然環境の保全を主張し、JR東海に対してリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区の着工を認めていない。川勝氏の政治姿勢を批判する自民党が岩井氏を擁立すれば、リニア問題が最大の争点になる。【山田英之、金子昇太】
 役員会、県議団の総会後、取材に応じた中沢公彦・自民党県連幹事長は「岩井氏への出馬要請書を作り、県議団の総意で了解を得た。党本部に提出して最終調整したい。党本部の支援が欠かせない」と語った。県内選出の国会議員団も同様の出馬要請書を出す。中沢幹事長は県議団の思いを「どんなことがあっても知事選を戦う。新しい知事を誕生させて、未来の静岡をつくる。(岩井氏は)思いをくんでくれると信じている」と説明した。
 リニア問題に関して、中沢幹事長は「水を守る、流域住民の生活を守るのは何ら変わらない。データや調査を否定的な目線でとらえるか客観的に冷静に判断するか大いに違いがある。対話が少なく、ひずみが起きている」と指摘した。
 岩井氏は名古屋大大学院修了。建設会社員、参院議員秘書、大学非常勤講師を経て、2010年の参院選で初当選。16年に再選を果たした。10年選は55万票、16年選は74万票を獲得した。
 知事選は、4選を目指す川勝氏が13日に立候補表明。自営業の石原義裕氏(64)も14日に出馬表明した。
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 自民県連が岩井氏に出馬要請する方針を固めたことを受け、川勝氏を支援する立憲民主党、国民民主党県連の関係者はいずれも「川勝氏を応援する姿勢に変わりはない」と語った。
 曳田卓・立憲民主党県連幹事長は「今後も川勝氏のリーダーシップに期待するところ。引き続き応援したい」。岡本護・国民民主党県連幹事長は「誰が出馬しても、川勝氏を支援する方針に変わりはない」と語った。
 一方、公明党県本部の高田好浩幹事長は「(自民)党本部の決定が出ないと、今後の方針を検討する材料が少ないため、何とも言えない。(自民党の)様子を見て対応したい」と話した。