西一宮駅【愛知県】(名鉄尾西線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県一宮市の中心市街地北西部に位置する名鉄尾西線の駅で、尾西線では数少ない高架駅であるものの、すぐ近くに名鉄一宮駅とJR尾張一宮駅があるために乗客がそちらへ流れてしまい、利用が低迷している
西一宮駅 (にしいちのみやえき。NISHI ICHINOMIYA Station) です。
 
 
駅名
西一宮駅 (BS 21)
 
所在地
愛知県一宮市 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:尾西線
 
隣の駅
弥富方………名鉄一宮駅
玉ノ井方……開明駅
 
訪問・撮影時
2019年8月 
 
 

西一宮駅は高架駅で、玉ノ井方(手前側)の高架下地平部に簡易駅舎があります。
元は駅舎すら存在しなかったと思われますが、駅集中管理システム導入に伴い2007年に簡易駅舎が設置されました。
写真は南東(名鉄一宮方)を望む。
 
 

北西方(玉ノ井方)を望む。
出入口は南側に開口していますが、北側からも高架橋をくぐる事で容易にアクセス可能です(右奥方向に通路あり)。
駅外と駅舎の間に段差はありませんが、利用者が少ないため改札口とホームの間は階段しかありませんのでバリアフリー非対応です。
車いすでご乗車の場合は前日までに名鉄に連絡する必要があります。可能であれば近隣に位置する名鉄一宮駅(バリアフリー対応)を利用する方法もあります。
尚、西一宮駅に駅前広場は整備されていません。駅舎前の幹線道路沿いに一宮市コミュニティバス(i-バス)の停留所があります。
また、駅舎裏手の高架下には無料駐輪場があります。高架下から駅北側(高架橋の反対側)にかけては名鉄協商の月極駐車場もあります。
 
 

駅前の様子です。西を望む。右手に西一宮駅があります。
駅周辺は一宮市街の北西端に相当し、整然とした住宅街になっています。
ビルやマンションも見られ、企業も多く見られますが、商店は少ないです。
結構人口が多そうですが西一宮駅の利用客が少ないのは、毎時2本のみと利便性が悪い上、徒歩圏内に名鉄一宮駅やJR尾張一宮駅があり、そちらに流れているからと思われます。
また、約300m南西に一宮市立中部中学校が、約300m西には一宮職業安定所(ハローワーク一宮)と一宮労働基準監督署があります。
 
 

1階にある改札口です。北西を望む。西一宮駅の改札口はこの1ヶ所のみです。後方に出入口があります。
西一宮駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が1通路しかなく、車いす対応の幅広通路になっています。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って右へUターンすると高架ホームへの階段があります。前述の通り利用者が少ないためにエレベーターはありません。
尚、西一宮駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

下り1番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
他に建植式の駅名標もあります。
名鉄の標準タイプで、駅ナンバリングも併記されています (BS 21)。
尚、駅ナンバリングの「BS」ですが、尾西線 (びさいせん) を意味していると思われます。「B」は「尾」、「S」は「西」でしょう。
そして、番号の「21」ですが、1駅手前の名鉄一宮駅は名古屋本線優先の「NH 50」で、2駅手前の観音寺駅は「BS 12」で、「BS 13」~「BS 20」は欠番になっています。尾西線は津島駅と名鉄一宮駅で運転系統が分かれており、末端部の通称「玉ノ井線」区間では、改めて「21」から順に番号が振られています。
 
 

西一宮駅は単式ホーム1面1線の高架構造になっていて、南東~北西方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、下り玉ノ井行き、上り名鉄一宮行きともども同じホームに発着しますので乗り間違いにご注意下さい。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に狭く、待合室部分は特に狭いです。
上屋は玉ノ井方の2両分に設置されています。2両編成は上屋下に収まりますので問題ないです。現在、玉ノ井線で4両編成の列車があるかどうかは不明です。
ホーム上には冷暖房なしの待合室があります。ベンチは待合室にしかありません。
そしてホームの玉ノ井方の端(後方)に地平の駅舎・改札口とを結ぶ階段が設置されています。
写真は名鉄一宮方・弥富方を望む。
 
 

こちらは南東端より玉ノ井方を望む。
手前の弥富方は上屋がなく開放的ですw
2両編成の列車は方面にかかわらず写真奥の玉ノ井寄りに停車します。
尚、玉ノ井線区間は朝ラッシュ時の一部列車を除き全列車がワンマン運転ですが、全駅が無人駅であるものの駅集中管理システムが導入されているため(改札口があるため)、停車時は全ての扉が開きます。
 
 

名鉄一宮方・弥富方を望む。
見づらいですが、左前方には名古屋本線東海道本線の高架橋を肉眼で確認できます。
そして名鉄一宮駅の駅ビル(名鉄百貨店一宮店)と尾張一宮駅の駅ビル(i-ビル)が見えて、一宮市街のビルやマンションも望めます。
この先、高架区間のまま市街地を南東へ走り、左から名古屋本線と東海道本線が接近すると右へカーブして名古屋本線に合流し、立体駐車場に覆われると名鉄一宮駅へと至ります。同じ尾西線の津島・弥富方面への直通列車は存在せず、津島方面へ行くには同じホーム南側から発車する津島行き電車に乗換が必要です。
 
 

 

2枚とも玉ノ井方を望む。ホーム端に1階改札口とを結ぶ階段があります。
この先、高架区間のまま住宅街の中を北西へ走り、日光川を渡って県道18号線をオーバーパスすると左へカーブして地平区間になります。その後は田園風景の中を北西へ走り、東海北陸自動車道をアンダーパスすると程なくして開明駅へと至ります。開明駅は旧・尾西市の代表駅でしたが無人駅です(旧・尾西市は一宮市に編入されました)。
 
 
あとがき
私が西一宮駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。市街地にある高架駅で、駅前も住宅が密集していましたが、その風景とは裏腹に駅の乗降客がとても少ないです。名鉄一宮駅と尾張一宮駅が徒歩圏内にあるため、わざわざこの駅から電車に乗る人は少ないようです。しかもバリアフリー化されていません。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線下りの特急・名鉄岐阜行きに乗車して名鉄一宮駅で下車。さらに尾西線の玉ノ井行き電車に乗り換えて1駅目で下車です。もしくは名古屋駅から東海道本線で尾張一宮駅まで行き、名鉄尾西線に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。在来線の東海道本線をご利用の場合は尾張一宮駅で名鉄尾西線に乗換です。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、市街地ながら駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約750m南東の名鉄一宮駅前、および約750m北西の県道18号線沿いにそれぞれありますが、遠いです…。また最寄りの飲食チェーン店は名鉄一宮駅・尾張一宮駅前の店舗になってしまいます。食事は名鉄一宮駅・尾張一宮駅前でされる方が賢明ですが、もし当駅で滞在されるのであれば必ず事前に用意して下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄尾西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は西一宮駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)