パーツを付け足すごとにリアルさが増していく過程は、鉄道模型に限らず、模型を製作する人だけが知る楽しみです。
カツミCタンク2代目は、チープな印象で、価格もそれに比例して安く抑えられていますが、そういう2代目だからこそ、惜しげなく「切った、貼った」の工作ができ、伸びやかな気持ちで模型製作に向き合うことができます。
今回クロスヘッドには、ニワのD51等、大型機用のロストワックス製品を奢りました。
これでも、元から付いていたものより小ぶりです。
この製品は、1.2mmのネジが切ってあって、後ろからメインロッドを段付きビスで止めるようになっています。
カシメピンの呪縛から逃れられたことは、大きなメリットです。
組み立ててみると、カチッとした組み上がりでオリジナルよりもぐっと良くなった感じです。
メインロッドもまあまあです。
走行については、前進は問題ありませんでした。
ところが、後進はギクシャクします。
この原因は、ロッドからのものでなく、ウォームギアの噛み合わせにあると思われます。
モーターの取り付け位置を、ビスを付け外しし調整しましたが、改善しませんので、とりあえず一旦このままで良しとします。
面倒な下回りが片付いて、あとは勝手気ままに好みのパーツをベタベタ貼り付けます。
この週末はあいにくの雨天、今日はのんびりと、かなりの時間を工作に費やしました。
今回、基本の方針として、塗装は剥がさず、パーツをネジ止めまたは、接着剤止めし、ボディーにハンダ付けは厳禁とします。
そして、接着剤止めの場合は、イモヅケではなく、取り付け足をハンダ付けするなどして、強度を確保します。
(不謹慎かもしれませんが、歯科で、虫歯治療などでセラミックを被せるときに、神経の処置したあと、土台をつくり治療しますが、それと似ています。)
下回りから始めました。
まず、エコーモデルのキャブ下ステップ(直タイプ)No.1796をキャブの出入り口に取り付けました。
サイドタンク後方に、珊瑚の電機用?の小さなエアータンクを床板にねじ止めで吊り下げました。(左右とも)
このパーツは、方南町の珊瑚模型の閉店前に買いごんだもので、2個入り300円でした。
このようなパーツがもう手に入らないことは、あらためて残念です。
つぎに、上回りですが、キャブ天窓は、チープなプラ製のスライドタイプをやめて、エコーのパーツ(No.1763)に替えました。
タンクハッチもエコー、No.1764。
つかみ棒は、珊瑚のNo.511です。
空制化後の姿にしたいので、単式コンプレッサー(メーカー不明)を床板にねじ止めしました。
(左 コンプレッサー消音器、右上 単式コンプレッサー、右上下 ハンドレール)
コンプレッサー消音器、珊瑚No.123を0.6φ真鍮線を使い、煙突の後ろに取り付けました。
ハンドレールノブは、エコーのNo.1781、1.4mm高を使いました。ハンドレールは0.3φ真鍮線で、このような細い線材は好きではないのですが、大振りのものは市場から消え去ってしまいましたのでやむを得ません。全体のバランスから言って0.5φ位を使いたいところです。
前照灯は、エコーのNo.779.小型前照。少しゴツい取付板を自作し取り付けました。
ここまでで、記念撮影。格好はたしかに良くなったと思いますが、やはり、大振りのボディーは、ちょっとプロトタイプが見当たらず、微妙です。
この後は、これで終わりではなく、空制化の機関車ならではの、配管ウネウネをやってみたいと思います。
(続く)