SN総合車両所です。

以前当車両所では、TOMIXのM-9モーターを分解整備して、何とか使うことが出来ないか実験をしていました。その様子はこちら!


再清掃後のEF65-1038を用い、エンドレス線で耐久走行実験を行ってみました。写真を撮り忘れているのでご覧に入れることが出来ず申し訳ないのですが、貨車・客車で計4両の訓練列車を組成し、其れを牽引・推進させてどのような挙動を見せるのか実験しました。

EF65-1038、またしてもすぐにショートして仕舞うのか・・・と思いながら一方方向に暫く走らせていると、いつの間にか2時間が経過していました。その後に発進・停止を繰り返しても何も問題なく、M-9モーターのショートのきっかけとなる逆方向への折り返しも繰り返しやってみましたがスムーズな挙動を確認することが出来ました。そして機回しをして逆方向への走行も開始し、1時間ほど連続走行をさせましたがこれもまた問題は発生しませんでした。結局3時間ほぼ連続で走らせても何も問題が起きないということになり、M-9モーターの短絡故障問題がついに解決したか・・・

と、思いましたが

ことはそんなに甘くありませんでした

・・・

数日後、改めてEF65-1038を線路に乗せ走行実験の続きをしようとしたところ、以前の快走がウソのようにギクシャク走行を繰り返し、最終的に短絡故障が発生してしまいました。電流計があるDU-202コントローラーで試験をしていましたが電流計の針は以前とは異なって激しく振動していました。これでは駄目ですね・・・

EF65-1038牽引列車を他機で救援の上で工場に入場させ、EF65-1038は分解して状況確認を行いました。すると・・・
IMG_0291
そのものの画像では無いですが、こんな感じで、カーボンブラシが更に摩耗して、清掃したはずのモーター内部が粉まみれ・真っ黒になっていました。これではショートするのも仕方が無いですね。

他にも、カーボンブラシを撤去して、ブラシの台座だった銅板をブラシ代わりにしてこのモーターを使うことが出来ないかと実験してみましたがなかなか難しそうです、実はDE10-1049にブラシ撤去済みのM-9モーターを搭載していて実運用が出来ているのですが、おそらくたまたまでしょう(笑)

整備してみた結論:故障癖のあるM-9モーターは清掃整備すれば3時間ぐらいは使い物になるが、結局故障してしまうことから清掃と故障のいたちごっこになり、まともに使えるモノでは無い。

というものになりました。これから当車両所では、状態が良い物を除きM-13モーターやIMONモーターへの換装を進めていきたいと思います。

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それでは〜
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