子供の頃の鉄道好きが復活した

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JR五日市線は、かつて日の出町や立川まであった!?廃線の痕跡を探訪。

こんにちは。

 

 

今回取り上げるのは、

 

東京の拝島と武蔵五日市を結ぶ、

JR五日市線です。

 

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JR五日市線E233系(熊川~東秋留間にて)

 

JR中央線の支線・五日市線とは?

 

五日市線は、JR青梅線拝島駅から武蔵五日市までの

11.1kmの路線です。

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拝島駅

起点の拝島を含めて7つの駅があります。

拝島駅は東京都昭島市熊川駅は同福生市

その他の駅は同あきる野市に属します。

 

日中は拝島武蔵五日市間の折り返し運転ですが、

朝夕は立川や東京まで直通します。

 

路線記号は中央線と同じ「JC」という事で、

路線系統的にも青梅線同様中央線の支線という扱いですね。

 

 

五日市線の歴史

 

学校でも教わったので覚えているのですが、

大正14年に拝島~五日市が開業しました。その後武蔵岩井までが開業。

そしてその後昭和5年に立川~拝島間が延伸されます。

 

この立川~拝島は今の青梅線の立川~拝島とは違うルートです。

今の青梅線のルートとは別に、もう1本立川~拝島に線路があったんですね。

 

 

五日市線廃線跡を見に行く。

 

という事で今回は、

今はもう無き五日市線廃線となった区間をご紹介します。

五日市線の各駅のシーンは動画を上げているのでそちらをご覧ください。

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廃線区間①:武蔵五日市~武蔵岩井

 

私が小学生の頃まで、武蔵五日市の手前から日の出町の方に伸びる線路があり、

昭和57年まで石灰石を運ぶ貨物列車が1日1本そこを走っていました。

旅客列車も昭和46年まで走っていたそうです。

 

 

武蔵五日市駅手前にある、こちらのポイント。

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このポイントは、かつての支線の痕跡

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左が旧武蔵五日市駅への線路跡・右は現線路

左側は使われていない線路ですが、

実は平成8年に現在の高架駅が出来るまではこちらの方が武蔵五日市駅への線路でした。

逆に右側に今の左側のような使われずに切られた線路がありました。

それがかつての日の出町方面への支線・岩井支線へのレール跡でした。

その路盤を利用して、現在の線路を敷いているようです。

 

 

 

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矢印の方向に線路が延びていた

 

本線から分かれると、北西の方向に線路は延びていました。

 

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フェンスに沿って線路があった

 

フェンスの部分を上から見るとこんな感じで、

まだ空き地のままになっています。

 

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振り向いて日の出町方面を見てもここは空き地です。

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大久野方面をみる

その先は老人ホームやお店になっているところもあります。

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このラーメン屋さんはまさに線路の跡地の真上に立っていますね!

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そして、この地点は秋川街道と交差する踏切があったところです。

このラーメン屋さんの建物の方向に線路が延びていきます。

 

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ラーメン屋さんの横の道を行くと、

屋根のある公園があるのですが、このあたりが旧大久野駅付近だそうです。

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旧大久野駅付近

 

さらに行くと、線路跡と思われる道がありました。

ただ、セメント工場の私有地に今はなっていて、

今は勝手に入れないようになっています。

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ここから少し進むと、旧武蔵岩井駅の地があります。

この信号・ダンプの曲がっていったところにあるようです。

ここも今はセメント工場の敷地になっています。

 

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旧武蔵岩井駅付近

 

武蔵五日市駅から現在はこの廃線ルートにほぼ沿って、

西東京バスが路線を引き継いでいます。

ここより7kmほど先の、温泉施設まで路線は伸びています。

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バスは生涯青春の湯・三ツ沢つるつる温泉まで運行中。

機関車の形をしたトレーラーバスも運転していて、

人気になっています。温泉を訪れる人はもちろん、

日の出山から御嶽山などに登るハイカーにも利用されています。

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西東京バスの青春号

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武蔵五日市駅にて。改めてみるとなかなかカッコイイ。

こうやって見てみると、なかなかいいですね!

定期運転されているので、私も今度乗ってみたいと思います。

 

 

廃線区間②:立川~拝島

 

 現在は拝島駅五日市線の起点ですが、

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拝島駅にある起点の0キロポスト

 戦時中までは立川まで五日市線がありました。

そんな昔の事ですが、今も線路があったことを伺わせる跡があります。

 

拝島駅から少し東に行ったところ。

「五鉄通り」という歩行者用の道路があります。

拝島駅と逆の方向にここから道が伸びています。

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五鉄通りの標識

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左にカーブしながら進んで行く

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今度は右にカーブ

このカーブが、線路跡を流用しているのを感じます。

普通道路は真っ直ぐつくりますからね。

 

しかしその先は道が真っ直ぐになります。

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その先は南へしばらく真っ直ぐな道

 

そして、この道は国道16号に達します。

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国道16号線に合流。このあたりに旧駅があった

ちょうどこのあたりに、南拝島駅という駅があったという事です。

 

 

16号線・新奥多摩街道のルートを進んでいくと、

今度はこんなものがあります。

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武蔵田中駅跡にある、車止めと転轍機

明らかに鉄道に関する部品とわかるものがあります。

ここが武蔵田中駅の跡地だそうです。

新奥多摩街道から斜め方向に伸びるこの道が、

五日市線の線路だったところです。

 

 

この道を進んでいくと、今度はこんな場所があります。

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大神駅跡。ちょっとした公園になっている

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ホームやレールが残されている。

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大神駅の跡地です。

ちょっとした公園になっており、

ホームやレール・台車や警報器・信号もあります。

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80年近くも前の路線の跡がこれだけの形で残されているのはすごいですね。

 

 

そしてこの駅の跡から東を見ると、地下道があります。

この地下道も、五日市線の痕跡です。

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現在は歩行者用の地下道として活用されている

この地下道は、かつて五日市線がこの先にある八高線の線路をくぐるためのアンダーパスだったところを活用してつくられたものです。

 

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地下道の中。

ここをくぐると、さらに先に道が続きます。

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地下道をくぐると先に道が

 

ここをさらに進む道路が続きます。

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旧宮澤駅付近

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五鉄通りの標識がここにも

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道路はさらに東へ伸びていく

 

ここまでは道路で素直に進んでくる事が出来たのですが、

ついに建物が進路の前に立ちはだかります。

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ここで進路に建物がついにそびえる。

線路跡の道は途切れ途切れになってきます。

 

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この先も行き止まり。

駅の跡地もわかりにくくなります。

お家や建物になっているのでしょうか?

 

しかし、昭和公園の南側にはまた道路があります。

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昭和公園の南側にある、線路跡の案内板

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昭和公園の南側を線路が走っていた

 

ここをまた進み、ちょっと建物が建ちますが

この交差点に出ます。

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右の白い建物のあたりにかつて駅があったよう

昔都立短大があったあたりです。

この白い建物も元々線路だったところで、

ここに郷地駅があったようです。

 

 

 

ここからは道路でその痕跡をみる事は出来なくなりますが、

立川方面に先に進むと、青梅線の短絡線が見えてきます。

中央線から直通して青梅線に向かう下り電車が通る線路です。

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青梅短絡線の線路。手前にスペースが。

よく見ると、踏切の手前にちょっと空き地があります。

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鉄道柵が線路から離れたところに。

線路沿いに駐車場があります。

これはよくある光景ですが、

その右側に鉄道用地との境で見るコンクリ柵があります。

これはかつてここも線路などがあった痕跡ですよね!

 

ここで青梅線の線路と分岐して、

今来た方向へ線路が伸びていたようです。

ここにも駅があったようです。

 

 

この地点は電車に乗っていてもはっきりみる事が出来ます。

 

 

 

 

 

という事で、日の出町と拝島~立川にある

五日市線の痕跡を探ってきました。

利用者が少ない、青梅線区間が重複するという理由で

それぞれ廃止されてしまいましたが、

拝島~立川の区間はそれなりに住宅の多い区間で、

もしあったら今もそれなりの利用はあったかもしれません。

そんな思いも巡らせる事が出来るのが、

廃線めぐりの楽しいところですね。

 

youtu.be

武蔵五日市から、拝島~立川間の廃線までをめぐる動画です。

こちらもよかったらご覧ください。

 

 

 

 

 

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