お久しぶりです。Googleのマイマップに経路を描画するのが面倒すぎて、ぐるっと企画の記事が更新できてません。地図ができ次第更新しようと思います。ラフな描画でもいいからとりあえず上げた方がいいのかな。山陰本線のカーブが多すぎて嫌になる。
ということで、パソコンより高価なスマホのお話です。



Xperia1Ⅱのハードウェアの話


・カメラ
ちょっと盛りすぎじゃないかってぐらい大盛りなカメラまわりです。ビッカメのSONY担当が、カメラならXperia1Ⅱ、ゲームならXperia5Ⅱ、どちらでもないなら8とか10あたりがいいよ、って言ったぐらい、カメラが素晴らしい。

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まず、ハード的なところから。
本体背面の左上にずらっと3つならんだカメラは、上から順に換算16mm,F2.2、換算70mmF2.4、換算24mmF1.7。いずれもZeissレンズでT*コーティング。まさかスマホの話でT*が出てくるとは思いませんでした。

光学式の手振れ補正は24mmと70mmに。
センサーサイズは16mmが1/2.2型、24mmが1/1.7型、70mmが1/3.4型。
画素数はどれも1220万画素で、α7sの「画素数は最低限にして、あとは画質、高感度に全振りしました」っていうコンセプトと似てる気がする。

AFは、16mmと24mmがデュアルフォトダイオードによる像面位相差、70mmがたぶんコントラスト。
さらに3DiToFセンサーなるものを積んでいて、これが赤外線によるAFセンサーなんだそうで、暗いとこでもちゃんとAFできますよってことらしい。

で、24mmのカメラのときはAFAE追従で秒間20コマ連射ができるんだって。ここはα9並。スマホの比較対象にフルサイズ一眼が出てくるのはおかしい。なによ、このハイスペックさは。
あと、RAWで保存することもできるんだって。スマホ写真にRAW現像ソフト使うとか意味わからん。

以上、↓の2つのサイトからの受け売り情報でした。





で、実際に使ってみてどうなのか。
ズームしないで撮ったものはスマホとは思えない綺麗さ。カメラはα7ⅢとかGX7mk2とか使ってますが、それらと比較しても、PCの画面上で見る限りはボケかたと高感度以外は遜色ありません。

ただ、拡大してしまうのはだめですね。画素ピッチを大きくしてるとはいえ、1/1.7型ではm4/3とか135判には対抗できません。A3とかに伸ばすと粗が出そうだから、SNSやWebページ用、あとは大キャビぐらいまでの印刷ってところでしょうか。
ズームはせず、超広角16mm、広角24mm、中望遠70mmの単焦点3つ持ちっていう感覚で撮るのがよさそうです。

以下、作例です。いずれもPhotographyProのJPEG撮って出し。
基本的にこのブログの画像は500KB程度に圧縮して掲載してますが、ここの画像は作例ということでオリジナルのまま載せてます。1枚当たり5~10MBはありますので拡大の際はご注意ください。

まずは3カメラの比較から。近鉄奈良線の石切駅、ホームのベンチに座って反対側のホームを撮ってます。

広角、16mm相当。とにかく視野が広い。16mmに関しては、画質優先と歪み補正優先が選べまして、こちらは歪み補正優先です。被写体によっては歪み補正をかけない方が自然に見えたりしますので、状況によって使い分けるのがよさそうです。
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標準、24mm相当。カメラやってる人間としては十分に広角。今までと同じ、見慣れた画角。
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望遠の70mm相当。がつっと望遠です。16mmから24mmが1.5倍なのに対し、24mmから70mmは2.9倍。ここの差がかなりあります。標準を35mmとかにすればちょうどいいのにって思うけど、スマホ1カメラ時代は24mm前後だったから、それを踏襲してるんでしょうか。
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暗いところの作例ということで、東海道を夜駆けした時の休憩場所で。
F値は固定の1.7、SS1/8秒、ISO800でございます。ISO800までしか上がってないから結構きれい。光学手振れ補正が付いてるから、SSを下げる方向にプログラムされてるんでしょうか。
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ISOが上がりにくいということで、マニュアルで上げまくって撮り直し。新橋駅の汐留地下改札付近です。SS1/1000、感度は上げきってISO3200。
拡大するとノイズを取り繕ってるのがわかりますが、XZsのISO400~800あたりと同じぐらいのざらざらなので、進歩してますね。拡大しなければ、十分使える画質。
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16mmで、近鉄の澱川橋梁。歪み補正優先で撮ったらトラスがかなりずんぐりしてしまったので、こういう時は補正切った方がいいのかな、って思ったり。
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藤森の桜を24mmで。きれいですね~。
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以上、作例でした。



・ディスプレイ
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特にブランド名の無い4K有機ELディスプレイなんですが、きれい。写真とか映像を見るときに特に際立ってますね。Youtubeで4Kの映像を探してきてXZsと1iiで比較してみたんですが、4Kになった分より細かく描写されていて、臨場感があります。
ただ、4Kとは言ってますが画面が21:9な関係で3840*1644画素になってまして、フルで4Kを表示することはできません。十分高画素だから気にならないけど。

色味については、1iiのスタンダードモードとXZsのダイナミックモードが似たような感じでしょうか。鮮やかな色合いで美しく見えます。ですが、その発色が果たして本物なのかと言われると難しいところ。写真の印刷前の追い込みでよく直面する問題でもあります。ディスプレイと印刷物で色が違うなんてこともありますし、それらが被写体の色と異なっているときもあるし。そもそも同じものを見たときに他人と同じように見えてるかも分からないんだし。

あとは、明るさが全体的に暗め。XZsのときは輝度最低にしても真っ暗な時はまぶしく感じましたが、1iiではそういうことがほぼなくなった反面、日中の屋外などでは輝度最大にしても暗くて見えにくかったり。



・ボタン類
電源ボタン
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まずは、2年ぶりの搭載となった指紋センサー付きの電源ボタン。XZsのときはボタンを押さないと指紋認証が反応しなかったのが、1iiでは持ち上げたことを検知して指紋認証がONになってくれるから、電源ボタンに触るように持ち上げるだけでロックが解除される。
操作したいときは便利なんですが、ただ持ち上げただけの時も反応してしまうので、この設定がいじれたらいいのになって思います。

カメラボタン
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これがあるからXperiaにしてると言っても過言ではないカメラボタン。半押しでAFAE、さらに押し込むとシャッターが切れる。しかも長押しでカメラアプリが起動するので、写真を撮るかって思って2秒後には撮れてるんです。とても便利。


・Felica、おサイフケータイ
日本向けモデルにした理由がこれ。カードを何枚も持つのも面倒なので、まとめられるものはすべてスマホに。今はモバイルSuicaとnanacoを使ってます。
ただ、モバイルSuicaでよくシステムトラブルの話を聞くので、定期券は別のカードで持って(区間の関係でPASMOでないと発行できない)、一応今まで使ってた記名Suicaも持っておいて、というところ。
SuicaPASMOはよく使うので小銭入れにうまく入れてありまして、今更抜くほどでもないな、ということで、そのまま持ち歩いてます。
結局、モバイルSuicaメリットはいつでもどこでもチャージできるということだけ。
あとはJREポイントのチャージとかグリーン券とかかな。

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ひのとりのICロッカーもこれで施錠できました。リーダーの電波が弱いのか、ピンポイントでFelicaチップをかざさないと反応しませんでしたが、これは車両側の問題。

しかし、ENEOSのガソリンスタンドで使おうと思ったら使えませんでした。何回かざしてもエラーになるんですよ。何か相性があるのかもしれない。
それ以外のところなら、コンビニでも改札でもコインロッカーでもサクッと反応します。ICカードよりも反応がいいんじゃないかってぐらい。カードと違って双方に電源が入ってるから当たり前の話ですが。



・デザイン
平面基調だけれども、縁の部分にちょこっと角落しがあって、とても好みのデザイン。
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そして、開封投稿のときに違いが判らないって言ったすりガラスも、SONYロゴのところだけ平滑な仕上げになっているようで、見え方に深みがあって良い。

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惜しいのはカメラの処理。出っ張りすぎ。本体は薄くしたいけど、カメラ部分はこれ以上薄くできなくてこうなったんでしょう。仕方ないんだけど、もう少し引っ込めてほしかった。あるいは逆に周りを太らせるというのもアリなのかもしれません。
ケースをつけたら、ケースの外側とほぼ同じ高さになったから、まぁ良いでしょう。もしかしてケースをつける前提で開発してるのかな。それだとフロストブラックが勿体ない気がする。


・SoC(スマホのCPUみたいなもの)
積んでいるのはSnapdragon865、CPU8コアで最大クロック2.84GHz。
私の使ってるSurfaceGoは、IntelのPentiumGold 4415Yで、1.60GHzの2コア4スレッドなので、これまたパソコンよりも大きい数字でびっくり。パソコンより高いから当たり前っちゃ当たり前ですけど。

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ネット情報によると、CPUはクロック数の違う3種類が入ってるようです。↑のスクショからもわかる通り、4個3個1個で動きに違いがあるので、それぞれの特性に合わせて動かしてるってことなんでしょうか。
細かい数字とかはクアルコムのHP貼っとくので見てみてください。



明らかに過剰スペックなだけあって、いままでのスマホでは電池消費が激しいわりにもたもたしてて使いにくかったGoogleEarthがぬるぬる動きます。
ということで、東海市の新日鐵の工場でも眺めましょうか。
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ゲームする人ならメリットは大きいと思いますが、私にはぬるぬるGoogleEarth以外の恩恵がない気がする。


・メモリ
12GB積んでます。これもSurface以上、デスクトップ以下。
こんなに要るのか?って思いましたが、CPU-Zで見ると半分ぐらい常時使用してるので、やっぱり必要なんでしょう。12GBもあるおかげで、マルチタスクで10個ぐらいアプリ開いても一つも落ちないので、意外と助かってます。

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スマホの写真とYahoo乗換の時刻表とを照合しながらブログの記事を書くっていう作業をXZsですると、切り替えるたびに全部リロードしてて、とても遅かった思い出。いまはサクサクです。PC使えよって話だけど。


・記憶領域
ROMはなんと256GB。いらねぇよ、こんな量。Surfaceに256GBのMicroSD挿してますが、それも空き容量138GBってなってるから、スマホで256GBも使うことあるんでしょうか。古いスマホのデータを完璧に移し切っても2割程度しか使ってない。びっくり。
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・USB端子とバッテリー
USB端子は、USB3.0になったようで、HDMIに入力など色々なことができるようになったようです。
XZsからのデータ移行のときも、XZsからの読み出しに1時間ぐらいかかったのに、1iiへの書き込みは15分ぐらいで終わりました。

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バッテリーは4000mmAh、XZsと比べて1.37倍ですね。その分消費も増えたようで、そんなに変わった感じはしません。充電はPDに対応したようで、最大18Wで充電できるようです。が、私は相変わらず1A充電でございます。だって今までの充電器が使えるんだし、寝てる間に充電するから急ぐわけでもないし。
まだ買ったばかりで電池の状態がいいので、1日一回寝てる間に充電、いたわり充電で80%までにしてます。これで1日持たなくなる日がいつ来るか、気になるところ。



・イヤホンジャック
今時のものにしては珍しく、イヤホンジャックがついてます。
が、BTイヤホンを持っているせいでほぼ出番無し。たまに家でXZs付属品の有線イヤホンを使うぐらい。



ハードの話を思いつくままに書いてみました。次回はソフト側をあれこれ書いてみたいと思います。
なんて思ってたら、一昨日ぐらいにXperia1Ⅲが発表されてました。


相変わらずの尖り方で、予想通りだけどびっくり。


では。