1971年4月 長崎本線旧線と松浦線を走る蒸気機関車たちを巡る旅をした ミノルタコードにネガカラー(フジカラーN100)を詰めてカラー撮影もした(三脚はキング8段三脚使用!) 撮影後すでに50年を経過したネガをスキャンした画像を見る レタッチが困難なくらい劣化が酷いものなっていた しかし現像後キャビネサイズにプリントしたものが残っていた お世辞にも丁寧とは言えない保存状態なのだが 意外に退色しておらず驚いた ※あくまでG鉄の基準です 
キャビネ判ネガプリント当時1枚200円くらいだったはず ビンボー鉄には大散財だったが今回のブログに使うことができてよかった ご笑覧ください  


長崎本線肥前山口発325レと大村線早岐発821レは続行で運転される通勤通学列車である どちらも客車7両 そしてこの日先頭に立ったC57はどちらも門鉄デフ装備機 見た目まったく同じ 双子列車だった!  
1971長崎本線喜々津C57
1971年4月 長崎本線 喜々津 821レ C57 


特徴あるK9タイプの門鉄デフを装着したD51924が海中築堤を静々と走行する 大村湾は早岐瀬戸と針尾瀬戸の2本の狭い水道だけで外海と通じるだけのほぼ閉じられた内海で穏やかそのものだった 機関車次位のセフが小さいこと 制限速度65キロを現す黄帯車は九州島内でもときどき見かけた 
1971長崎本線大草D51924K9
1971年4月 長崎本線 大草 上り貨物列車 D51924 ※再掲 D51大図鑑 その25 D51949 


D51重連上り貨物列車の撮影に失敗 一気に藪漕ぎして大築堤を俯瞰する山道へ到着 東園へ到着する下り貨物列車を撮影した D51はカマボコドームの戦時型 築堤内側の水溜りに空の青さとともにD51の先頭部分が映し込まれていて楽しくなる 大築堤や周辺の畑は人の手で美しく手入れされている
1971長崎本線東園D51
1971年4月 長崎本線 東園 下り貨物列車 D51 


長崎本線での撮影で悔やまれるのは DD51牽引の長崎ブルトレはやぶさとあかつき どちらも1枚も撮影していない 「フィルムがもったいない」という理由であった ヘッドマークは装着していたし 両列車とも鳥栖で分割された付属編成なので改造電源車マヤ20が機関車次位に連結されていた 伝統の1レ2レさくらも撮影していない 取り返しのつかないG鉄の節約ぶり 50年前の状景がフラッシュバックする、、、 たられば たられば 「虎馬」になりそう、、、 


松浦線では朝の江迎川で二刀流撮影 4両目が尻切れで失敗 機関車も通信線電柱と重なった ケムリの形もいいのに残念 早押しする悪い癖は50年後も同じ 今は数枚連写して誤魔化している 
1971松浦線江迎C11鉄橋
1971年4月 松浦線 江迎 第1江迎川鉄橋 C11 上り普通列車


第2江迎川鉄橋でもカラー撮影している 久大本線のD60や8620はどちらもほとんどカラーで撮影していない 松浦線で古豪8620牽引客車列車を記録できたことは嬉しかった トンネル横の矢羽式信号機とともに背景の山上に鳥居形の通信線電柱が見える 松浦線は全線通票閉塞で運転が行われていた 
1971松浦線江迎28627
1971年4月 松浦線 江迎 第2江迎川鉄橋 28627 下り普通列車 


「春のうららの浦ノ崎」 いい天気 いい桜 そしていい列車 のどかな長閑な状景が映し込めた 他に撮影者はいなかった 浦ノ崎は佐賀と長崎の県境の駅でもある 海岸には廃墟のように工場跡が残っていた 画面左にある多数の木造平屋の住宅はその社宅ではなかろうか 浦ノ崎駅の桜並木は大きく成長 今では桜の名所としてすっかりメジャーな存在になっている 毎年多くの訪問者で賑わうようだ  
1971松浦線C11160桜浦ノ崎
1971年4月 松浦線 浦ノ崎  C11160 上り普通列車 桜


調川俯瞰 砂浜の曲線模様は波の跡か クッキリとわかる 潮の干満差がこれほどあるということか 松浦湾は玄界灘に面しているとはいえ島々に囲まれているのだが時々大波があったのだろうか  
1971松浦線今福C11
1971年4月 松浦線 調川 C11 上り普通列車 


護岸がコンクリートで固められている 石積みの区間もあった 盛り土だけでは強度不足なのだろうが撮り鉄としては雑草低木が茂らないので大助かり 列車間合いに線路沿いを歩いて砂浜に到着 さざ波が寄せる波打ち際で列車を待った 松浦線ではほぼすべての列車に合造荷物車が組み込まれていた 郵便物や荷物輸送は国鉄が背負っていた時代を象徴する編成が行き来していた  
1971松浦線C11今福夕凪
1971年4月 松浦線 調川 C11 上り普通列車