【E231系スカ色】成田線120周年記念!マト139編成が横須賀色に

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2021年4月1日に我孫子駅〜成田駅の成田線“我孫子支線”が全通から120周年となりました。

これを記念したリバイバルカラーの運行が発表されていましたが、2021年4月13日に東京総合車両センターから前面のみが横須賀色となったE231系マト139編成が出場しました。

成田線120周年記念イベントと塗装変更

成田線は総武本線の佐倉駅から成田駅を経由して松岸駅までと、成田駅から我孫子駅・成田空港駅まで2つの支線を有する路線体系です。

建設までの複雑な歴史経緯と国有化、空港建設による支線増加などの結果、成田駅から発着する3系統4方面全てが「成田線」という特徴的な路線となっています。

このうち、我孫子駅〜成田駅間については“我孫子支線”と通称され、使用車両・運転体系も常磐線快速電車と一体的となっています。

上野駅・品川駅発着列車を中心に10両編成が使用されるほか、線内完結列車に5両編成での運行があります。

2021年4月1日に同区間が全通から120周年を迎えるにあたり、沿線自治体とJR東日本では開業120周年記念事業として様々な企画が準備されています。

特にファンから注目されているのは、記念列車の運行です。

公式発表では以下の通り記述されています。

記念列車の両先頭車両にヘッドマークを掲出

1990年代後半まで我孫子駅・成田駅間を走行していた車両をイメージした帯色に変更

成田線(我孫子駅~成田駅間)の限定運用を出発式から5月末頃まで予定(E231系1編成5両)

引用:成田線(我孫子駅~成田駅間)開業 120 周年記念事業(PDF)

現在は常磐線快速電車で使用されるE231系松戸車が使用されており、それ以前も103系が同様に使用されていました。このリリースで示されているのは2006年まで30年以上運行されていたエメラルドグリーンの103系ではなく、1998年まで千葉エリアで広く活躍していた113系の我孫子支線運用のリバイバル運行でした。

このため、E231系としては初めての横須賀色が登場することとなりました。

なお、4月30日に出発式・到着式などのほか「10万人が手を振ろう!」企画として各駅発着時刻が掲載(成田線活性化推進協議会)されており、これにより1番列車は成田線843M列車とみられます。

・当日順当に流れた場合の運用

843M我孫子10:47成田11:28
854M成田11:45我孫子12:26
851M我孫子12:47成田13:28
862M成田13:45我孫子14:26
859M我孫子14:47成田15:28
870M成田15:45我孫子16:28

この我孫子支線では概ね1時間に2本が運行されており、日中は常磐線直通と線内列車が交互(1時間おき)というダイヤ構成が基本とされています。

線内運用は2時間で1サイクルとなっており、このデビュー列車と対となる列車(我孫子11:47発など)は前後に上野発着がある10両編成での運用ですので、事実上この運用がマト139編成の活躍の場となりそうです。土休日についても同様の運用で“半固定”状態となることが予想できます。

E231系松戸車で時折発生する5+5両の10両編成運用への充当があると複雑な動きとなりそうですが、ダイヤ乱れや車両故障などが発生しない限りは考えにくいでしょうか。

これで完成?側面は松戸で?

この装飾に選ばれた編成は松戸車両センター所属のマト139編成です。付属編成のラストナンバーの編成で、2021年3月より東京総合車両センターに入場していました。

興味深い点としては、前面帯のみの装飾を加えた状態で東京総合車両センターを出場した点が挙げられます。

これが完成形となるのか、所属区である松戸車両センターで追加の装飾があるのかは現時点ではイメージ画像等も発表されておらず、現時点では断言できない状態です。

E231系は前面部はFRPに塗装を施し、側面はステンレスに帯をラッピングする形態となっています。

このマト139編成ですが、2015年〜2019年ごろに松戸車両センターのE231系が定期検査(新系列電車なので“保全”)と同時に機器更新を施工していた流れのなかで、付属編成では唯一機器更新をせずに検査を通過、その後に2020年に追って機器更新のみを施工する動きとなっていました。

前面FRP部分の再塗装を含む“車体保全”が今回入場で実施され、このついでに再塗装を含む前面部のみが東京総合車両センターで“スカ色”となった……という状態とされたのが、今回の経緯として最も自然な流れでしょうか。

4月29日に松戸車両センター公開ツアー・翌30日より営業運転開始と2週間程度の期間がありますので、今後松戸車両センター構内で前面部以外にも装飾を施す十分な期間がありそうです。

JR東日本では山手線・中央線・高崎線などリバイバル装飾を施した車両の運行実績が多くファンや利用者から注目される機会が多くあったことから、今回も側面全面ラッピングへ期待するファンも多いのではないでしょうか。

一方で、プレスリリースの文面通りにスカ色の“帯”となった場合についても、もし房総エリアなどにE231系が転用されたら……を想起させる“リアルウソ電”といった印象で面白そうです。

これで完成なのか、更なる装飾が加わるのかを楽しみにしつつ、成田線中心の運用とされるこの編成が上野口や品川駅まで乗り入れるのか、限定運用解除後もこのカラーリングを維持するのかなど、今後の動向も楽しみですね。

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今回のお写真は、フォロワーのロクタマ様(@mato106_154)より掲載許諾をいただいています。

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