2月中旬のことになりますが、土日を利用して1泊2日で伊勢志摩へ行ってきました

1月末に賢島にある志摩マリンランドが休館…事実上の閉館…を発表しており、どうしても最後に1度行っておきたかったのと、ちょうど牡蠣がシーズンを迎えていたため、今回の旅を決行しました

 

 

ということで、ぐずついた空模様の紀伊勝浦駅へやって来ました

せっかくなので、これから乗車するキハ85系「南紀」4号と283系「くろしお」16号が並んだ瞬間を撮ってみたのですが、ISO感度の設定を間違えており、ふた昔のガラケーで撮ったような粗い写真になってしまいました

 

実は、この数日前に星空を撮ろうと思ってISO感度を、カメラの持ち得る性能の限界まで目一杯上げていたので、こんな写真になってしまいました

ただ、3月のダイヤ改正後もこのシーンを見ることができるので、またの機会にリベンジしたいですね

 

 

列車は定刻通りに次の停車駅である新宮駅に到着しました

横の留置線には70Mに充当されるであろうパンダくろしおが停まっていました

 

 

昨年の11月から基本編成が2両に短縮された上でモノクラス化された「南紀」ですが、この日は2号車にキハ84形を組み込んだ3両編成での運行でした

JR東海らしくデッキ部分も隅々までメンテナンスが行き届いており、それほど経年を感じさせません

 

 

 

先頭車両から手に取るように前面展望が楽しめるのがキハ85系の

キハ85系からキハ85系を撮影するのも、いずれ貴重な記録となることでしょう

 

 

 

紀伊勝浦を発車してから2時間少々で松阪に到着しました

 

 

 

5番のりばには伊勢奥津行きのディーゼルカーがちょこんとかわいく停車していました

名松線も前々から乗りに行こうと思ってるけど、いまだに乗りに行けていません

 

 

松阪から鳥羽まで近鉄特急で移動しました

やって来たのは、22000系と22600系から成る4両編成で、車両数を考えるとそれほど珍しい組み合わせではなさそうですが、乗車するのは初めてです

 

両形式ともにVVVFは三菱電機製ですが、22000系はGTOサイリスタで22600系は2レベルIGBTを搭載しているため、連結面にいると加減速時に両車のVVVF音が共鳴するように聞こえてきます

音鉄としては耳がとっても幸せになる時間だったのですが、惜しむべくは鳥羽まで30分で着いてしまったことでしょうか?

 

 

鳥羽に着いたら、改札口の横に「しまかぜ」のトリックアートがあり、記念撮影にはもってこいですね

 

 

それでは、今回の旅の目的の1つである「鳥羽で新鮮な貝類をたらふく食べる」を決行したいと思います

駅にほど近い鳥羽さざえストリートには、新鮮な海の幸を提供してくれるお店が所狭しと並んでいます

 

 

 

 

「ウニごはんもあるよ~」との店員さんの声に誘われて、手前の方にあったお店へ入店しました

ここ最近、毎年のように焼き牡蠣を求めて鳥羽へ来ていますが、よくよく考えたら19年の12月に入ったのと同じ店でした

 

今回はせっかくなので、牡蠣以外にもハマグリなんかも頼んでみましたが、とにかくどれも美味しいの一言に尽きます

いまこうしてブログに投稿していると、お腹が鳴ってきそうです

 

ところで、肝心のウニごはんは写真を撮り忘れてしまったので、ご紹介することができません

 


 

お腹がいっぱいになったところで、駅へ戻り今度は「伊勢志摩ライナー」に揺られて賢島に到着しました

この駅に降り立つのは、19年の9月になんとなく「伊勢志摩ライナー」のDXシートに乗りたかったからという身も蓋ない理由で来て以来、1年5ヶ月ぶりのことになります

 

その時は、iL03編成で名古屋~賢島間を往復乗車しているのですが、VVVF音の音程の変化が他の編成と比べて明らかにおかしく、素人でも調子が芳しくないことが容易に想像できました

その後、昨年末にiL03編成のVVVFがGTOサイリスタからハイブリッドSiCに変更され、営業運転に復帰したことが話題となりました

 

何の因果なのか分かりませんが、この日も私の前に姿を現したのはiL03編成で、せっかくなのでデッキでVVVF音に耳を傾けてみました

換装前のGTOサイリスタは車内外に響き渡るいい音だったのですが、ハイブリッドSiCになってずいぶん静かな音に様変わりしてしまい、物足りなさを感じてしまいます

 

もし全編成にこの更新工事が波及したら、「伊勢志摩ライナー」に乗る楽しみが減ってしまいそうです

 

 

 

 

それにしても、ずらりと「しまかぜ」と「伊勢志摩ライナー」が2本ずつ、合わせて4本の特急列車がホームを埋め尽くす光景は圧巻です

賢島駅に並ぶ千両役者をひとしきり撮影したのち、今回の行程のメインイベントとも言える志摩マリンランドへ向かうことにします

 

 

 

近鉄が運営していることもあって、志摩マリンランドは賢島駅の近傍に位置しています

これだけ近かったら、小さなお子様連れでも問題はなさそうですね

 

 

 

 

駐車場の入口では、当館のシンボルともいえる巨大なマンボウ像が私たちを出迎えてくれました

4月1日にこのマンボウ像は撤去されましたが、公式Twitterによると行先は決まってないようです

 

 

駐車場の入口にも当館のシンボルであるペンギンとマンボウが描かれていました

ちなみに、この日は何の変哲もない土日だったのですが、閉館が近いこともあってクルマのナンバーを見ていると、大阪・名古屋方面からの来客でかなりの賑わいでした

 

 

 

入館料1,500円を支払って館内へとやって来ました

あちこちにマンボウのイラストを見て取ることができます

 

 

 

まずはかわいいペンギンさんたちが出迎えてくれました

よちよちと歩く姿がなんとも愛くるしく、見ているだけで癒されます

 

 

それでは建屋内へ入りたいと思います

 

 

入ってすぐのところに、これまでの51年間の営業に感謝を伝えるパネルが設置されていました

一応、施設側は”休館”と発表しているものの、事実上の閉館であることに違いはなさそうです

 

 

また、入口付近には木製の海女さん像も鎮座していたのですが、コロナ禍という世相を反映して、海女さんもきちんとマスクを着用しています

 

 

久しぶりに水族館でカメラを振り回してみたのですが、うす暗い館内で水槽の中を動き回るお魚さんを撮るのは、なかなか難しいですね

フラッシュを焚くのはもちろんNGですし、暗い中でSSを落とし過ぎると、被写体ブレを起こしてしまうので、”映える”写真を撮るのは至難の業です

 

こちらの熱帯魚も、実際には目にも鮮やかなブルーだったのですが、写真だとなんだか輪郭がボケてしまってますね

ちなみに、乗り物には詳しい弊ブログの管理人ですが、魚にはまったく詳しくないので、肝心の種類が分かりません

 

しかも、既に志摩マリンランドは閉館してしまっているので、公式HPから情報を引っ張ってくることもできません

なので、とりあえずはお魚の種類は気にせず、雰囲気だけ楽しんでもらえればと思います

 

 

世の中には変わった魚もいるもので、垂直になったままの方が落ち着く魚もいるみたいです

はてさて、上手いこと血液が循環しているのか、気になりますね

 

 

 

 

フグコーナーには、なんとも珍しいヒョウ柄のフグが泳いでいました

真正面から見たお顔がなんともひょうきんで可愛いですね

 

 

たぶんザリガニの一種だと思うのですが、こんなに鮮やかなレッドを纏った種類もいるんですね

 

 

幻想的なクラゲの展示に夢中で写真を撮り損ねたのですが、この近くに飼育員さんが実際にクラゲに刺された時の体験談をまとめた黒板がありました

クラゲの種類によって分けられた体験談は、なかなか興味深い内容で、読んでいるこちらまで鳥肌が立ってくるほどでした

 

 

 

回転水槽では当館お馴染みの”海女さんによる給餌”が行われていたのですが、あまりの人の多さに見学を断念しました

終わった途端に、まるで波が引いていくように人がいなくなったので、その瞬間を狙って撮影しています

 

 

それでは逸る気持ちを抑えてマンボウ館へ…

 

 

 

ゆらりゆらりと優雅に泳ぐその姿は、普段あくせくとしがちな人間に対して生き様を問いかけてきているようにも見えます

そして、住処を失うことになる彼/彼女たちの行く末も気がかりでなりません

 

 

それと、マンボウ館には足が96本もあるマダコの標本が展示されています

足の増える原因は解明されていませんが、鳥羽水族館には56本足と85本足のタコの標本もあり、突然変異で足が増えてしまうことは稀にあるようです

 

 

1時間弱で館内の見学を終えて、今度は水族館の屋上へとやって来ました

この日は生憎の曇り空ですが、こちらには展望台が設置されており、ご覧のように英虞湾の複雑な地形を描く海岸線を眺めることができます

 

 

水族館から出てきたら面白いものを見つけました

「アーバンライナー」の塗装を纏った遊園地なんかでよく見かける”豆汽車”があったのですが…

 

 

 

よく観察してみると、100系新幹線を「アーバンライナー」に魔改造したものでした

鉄ヲタ的には、志摩マリンランドの珍スポットとして認定したいところですね

 

 

 

最後にグッズショップへ立ち寄ってから、志摩マリンランドを後にしました

閉館(休館)を伝えるペンギンの表情がどことなく物憂げに見えたのは、気のせいでしょうか?


この後は、再び徒歩で賢島駅へ戻り、近鉄の誇る観光特急「しまかぜ」で四日市へ向かいます