車内にいた運転士さんに声を掛け、1日フリーきっぷを購入。\790は良心的な価格設定ではなかろうかと思います。何より平日も利用可能なのが、私としては嬉しい限りです。
鳥取方面からの普通列車の到着を待って、定刻14時26分に郡家駅を発車。10人ほどがこの列車に乗り継いできたでしょうか。意外と利用者は多く、接続が考慮されているのも納得です。
いよいよ若桜鉄道初乗車のスタートですが、すぐに最初の停車駅八頭高校前駅に停車。所要わずか2分、距離にして0.9kmの区間ですが、この駅までの運賃はなんと\100。これは大阪の北大阪急行電鉄と並び、日本一安い運賃とのこと。駅名の通り、甲子園にもたびたび出場する八頭高校の最寄駅で、この激安運賃により、高校生の利用客増加に一役買っているようです。
1面1線のシンプルな構造ですが、木材をふんだんに使用し洗練されたデザイン。
どこも経営が苦しいハズの地方鉄道ですが、先ほどのラッピング車両といい、、限られた予算の中で出来ることをやる、そういった目に見える姿勢を見せてくれる若桜鉄道、とても好感が持てます。
他にも隼駅・安部駅・若桜駅など雰囲気のいい駅が多数残っており、いつまでも残っていてほしいと心から思いました。
終点の若桜駅には14時58分の到着。
登録有形文化財にも登録された木造駅舎。ここ以外にも先述の各駅など、若桜鉄道の歴史的施設が2008年(平成20年)に一括して登録されたとのことで、これは日本で初めての例のようです。
わずか15分ほどの滞在で名残惜しい気持ちはありますが、若桜発15時13分の鳥取行きに乗り、折り返すことにします。
折り返し列車は1両増結され2両編成。そのうち1両は、かの有名な水戸岡鋭治氏がデザインした『八頭』という車両。
帰路はこれに乗ろうかとも思いましたが、車内はボックスシートとロングシートの混成で、ぼっちにはあまり居心地がよろしくない構造。結局往復とも『隼』に乗ることにしました。
郡家駅からJR因美線に直通し、鳥取駅には16時07分の到着。車内は終始ガラガラで、2両も不要なのではと思いましたが、折り返し鳥取からの通勤通学需要に備えてのことなのでしょう。おかげでのんびりゆったりした時間を過ごすことができました。
高架ではあるものの架線も自動改札もない鳥取駅。それでもさすがに県庁所在地の中心駅。それなりに利用客は多く、構内も賑わっていました。
今日はここ鳥取市内に泊まります。時間的にはまだ早く、鳥取砂丘などに出掛けてみようかとも思いましたが、バスこそ運行されているものの、物産館や土産物店などはこれからの時間帯では軒並み営業終了ということが分かり、おとなしくホテルでゆっくり休むことにしました。
Jリーグの試合が始まる19時までに夕食を済ませ、いざ観戦。およそ2時間後、失意とともに明日に備えて早めの就寝、いやふて寝をします。
明日からの2日間も始発からの出発となります。おやすみなさい・・・