ここのところ、新たな原稿執筆の依頼が来て宿題が増えてしまい、模型に専念できなくなってしまいました。取りあえず、別件でブログをしのぐことにしました。今回は若干の協力をさせていただいたご縁で、献本をいただいた本をご紹介します。
蒸気機関車研究家の金田茂裕氏が生前出版された「O&Kの機関車」ですが、後継者の近藤一郎氏によって、改訂版が出版されました。
装丁は金田氏の前作に倣っていますが、金田氏へのリスペクトが感じられ、同じ金田ファンとして嬉しいです。
本文の記述方法も金田氏の味を踏襲しています。これに近藤氏が研究を進めた最新の成果が盛り込まれているのです。
設計図も添付されています。金田氏作図のものに、近藤氏作図も加えられております。
機関車研究家金田茂裕氏は、後継者近藤一郎氏はじめ、弟子のような方たちがおられ、金田氏の研究姿勢が人を引き付けたのかと思います。私の知人で軽便がお好きな方も、その鉄道が持つムード重視の方が多いようですが、是非この本を手に取って、車両研究の面白さも味わっていただきたいと思います。もちろん、模型の重要な参考資料になります。
ところで、この本を献本いただいてから大分時間が経ってしまって、今さらの紹介となってしまいました。実は小学生の頃から読書感想文が極めて苦手で、大人になってからも書評など「よう書かん」のです。したがいまして、さらっとした説明に終始しましたが、永久に使える本なので、是非皆様の書架にも加えてください。