河和駅【愛知県】(名鉄河和線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県知多半島東海岸、美浜町の中心部に位置する名鉄河和線の終着駅で、観光地で有名な篠島や日間賀島への玄関口である
河和駅 (こうわえき。KOWA Station) です。
 
 
駅名
河和駅 (KC 19)
 
所在地
愛知県知多郡美浜町 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:河和線
 
隣の駅
太田川方……河和口駅  
 
訪問・撮影時
2018年10月
 
 

 

河和駅は頭端式の地平駅で、終端部に2階建て(一部3階建て)の駅ビルを有しています。
駅ビルは大半がオークワ系のスーパー「パレマルシェ河和店」で、屋上は駐車場になっています。
そして駅ビルの北側部分に駅舎・改札口とバスターミナルが設置されています(上写真の左奥)。
しかし、駅の南側や東側から見るとこのビルが駅とはとても思えず、「パレマルシェ」にしか見えませんw 一応、駅名看板はありますが…。
また、駅前広場は整備されておらず、前述のバスターミナルがあるのみです。屋上や駅北西側にある駐車場は「パレマルシェ」の駐車場なので、自動車での送迎は難しいです。
駅南東側の河和駅前交差点より上写真は北を、下写真は北西を望む。
 
 

こちらは駅西側より東を望む。
左からバスターミナル、河和駅出入口、「パレマルシェ」の順で、右端に河和駅前交差点と歩道橋があります。
河和駅の改札口は1階にあり、駅外と駅舎内の間に段差がなく、バリアフリー化されています。
バスターミナルの左側には駐輪場があり、さらに左には「パレマルシェ」の平面駐車場があります。
手前(西)~右奥(東)の道路は県道275号線で、西側は知多半島を横断して知多半島西海岸の野間駅(名鉄知多新線)方面へと延びています。
 
 

河和駅前交差点の歩道橋より南東を望む。左後方に河和駅があり、後方に河和駅前交差点があります。
交差点を中心に左(北)~奥(南東、南)に延びる道路は国道247号で、知多半島の外周道路になっています。交差点前方で国道は新江川を渡ります。
交差点から後方(北西)へ分岐する道路は県道275号で、河和駅出入口やバスターミナルの横を通り知多半島を横断して西海岸へ至ります。
駅周辺は美浜町の中心市街地になっています。住宅が多いですが、商店は多くありません。
約300m南東には河和港があり、約450m北西には美浜町役場があります。
 
 

河和駅前交差点の歩道橋より東を望む。左側に河和駅があり、左後方に河和駅前交差点があります。
正面には新江川が流れており、水門があります。水門の先は河口で、さらに先には知多湾が見えます。
写真右前方(南東)には河和港があり、観光地として名高い日間賀島や篠島への高速船が出ています。河和港へは駅から徒歩5~6分で行けますが、駅前バスターミナルと河和港を結ぶ無料送迎バスも運行されています。
また、写真左側を奥に延びる道路は国道247号で、写真奥が半田方面です。
 
 

 

改札口の様子です。駅ビル1階にあります。上写真は南西を、下写真は北西を望む。
上写真の左奥には出入口があり、左が河和港方面、右がバスターミナル・美浜町役場方面です。上写真左側には商店があり、駅出入口左側に「パレマルシェ」の出入口があります。
河和駅は有人駅です。インターホンはありません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、全てICカードと磁気券の兼用機です。窓口に面した左端が幅広通路で、有人通路を兼ねています。
改札口の左手前には出札窓口と『manaca』のチャージが可能な自動券売機が1台あります。
尚、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機がありませんので、精算やチャージが必要な場合は改札内の精算窓口へお越し下さい。
そして改札の先はホームで、右が1・2番線、正面が3・4番線です。改札とホームの間に段差はなく(スロープで結ばれています)、バリアフリーに対応しています。
トイレ・多機能トイレは改札外にしかありません。改札口の右側にあります。トイレ横には公衆電話と証明写真発行機があります。
ちなみに、河和駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんが駅ビル内にスーパー「パレマルシェ」があります(営業時間9:00~21:00。休業日は要確認)。
 
 

2番線に設置されている建植式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅にローマ字表記がない旧タイプです。

駅ナンバリングも併記されています (KC 19)。
尚、駅ナンバリングの「KC」ですが、河和線の頭文字「K」と知多新線の頭文字「C」と思われます。
河和線の駅番号は河和駅で終了ですが、続番となる「KC 20」以降は知多新線の上野間駅から先の各駅に付与されています。
 
 

河和駅は頭端式ホーム2面4線の地平構造で、北西~南東方向にホームが延びています。
右(北東)のホームが右から1番線・2番線の順、左(南西)のホームが右から3番線・4番線の順です。
いずれも上り太田川方面・名鉄名古屋方面ですが、日中は特急と普通が2番線、急行が3番線に停車し、1番線には車両が留置されます。1番線と4番線は使用頻度が低いです。
内海駅もそうですが、発着本数に対して駅容量に余裕があります。
ホーム有効長は全番線とも8両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は改札に近い終端部こそ一定の広さが確保されていますが、先端部(太田川方。写真奥)は後からホーム延伸した事もあり狭くなっています。
上屋は終端方(手前側)の4両分に設置されていますが、6両編成以下の列車は入線時、余裕を持たせて1両分ほど手前で停車するため、4連と6連の場合は下り列車基準で4両目から後ろが雨ざらしになります(8連は後4両が雨ざらしです)。雨天時に当駅で下車される際は前の3両に乗車すれば下車時にホームで傘を差さずに済みます(一部特別車特急の場合、3両目から後ろが一般車です)。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
後方に改札口があり、改札の手前で1・2番線と3・4番線が繋がっています。中ほど~終端方に両ホームを結ぶ連絡通路はありません。
写真は2番線終端部より太田川方を望む。
 
 

こちらは3番線より終端方を望む。左から1番線~4番線の順です。
ホーム太田川方(手前側)の幅は狭いです。また、太田川方は改札までの距離が遠いです。
また、各ホームの太田川方の端につきましては後から延伸されました。側面が歴史の浅さを物語っています。
 
 

3番線より太田川方を望む。右から1番線~4番線の順です。
河和線はほとんどの区間で複線ですが、末端部の河和口~河和が単線区間になっています。
2番線からの線路が本線になり、3番線からの線路は留置線(4両相当)になってすぐ先に車止めがあります。
この先、市街地の中を北西へ走りますが、すぐに右へカーブして右手に山林を、左手に住宅地を見て北へ走ります。右カーブが続き、ようやく進路が北東に定まると住宅地が途切れて山の中を走りますが、トンネルはありません。さらに右へカーブして山越えを終えると今度は左へカーブして山林を出ます。そして左カーブを続けながら知多湾沿いに広がる住宅地の中を走ると進路を北北西に変えて河和口駅へと至ります。河和口駅から先は複線になります。
 
 

2番線より終端方を望む。左から1番線~4番線の順です。
同じ前後位置に各番線の車止めがあり、その先は駅ビルになっています。
3・4番線ホームの正面に改札口があります。
尚、河和駅は市街地に突っ込む形で建設されたため、河和線そのものを知多半島先端の師崎方面へ延伸する構想はなかったと思われます。もし延伸するとなったら、駅の移転は避けられないでしょうね…。まぁ、もし師崎方面へ延伸するなら河和線より知多新線を使うと思われますが、まぁ知多新線も相当低迷しているようですし、延伸の可能性はほぼゼロでしょうね…。
 
 
あとがき
私が河和駅で下車(乗車)したのは2003年、2008年、2011年、2018年の計4度です。2003年は河和線の乗りつぶしのため、2008年はパノラマカーなどの乗り鉄のため、2011年は河和線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえに必然的に下車しました。そして2018年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。いかにも私鉄の終着駅といった感じの駅で、結構立派でした。駅ビルがあり、スーパー「パレマルシェ」が入居しています。また駅前は昔ながらの町並みになっていて結構賑やかでしたが、そのため道路は全体的に狭く、歩道がない箇所もあり危険を感じました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から河和線直通の特急または急行の河和行きに乗車して終点下車です。内海行きは特急ですと阿久比駅で待避している普通に乗り換えれば到達できますが、まぁ初めから河和行きに乗車した方が無難です。また、金山駅でJRから名鉄に乗り換えてもOKですが、着席できる確率は下がります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線・JR在来線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR線の場合は金山駅でも名鉄に乗換可能です(名鉄線での着席可能確率は下がります)。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニはありませんが、駅ビル内にスーパー「パレマルシェ」があり、弁当・惣菜を販売しておりベーカリーもあります。一方、駅前や駅近くに気軽に入れる飲食店はありません。昼間は「パレマルシェ」で食料を調達可能ですが、朝9時までと夜間に訪問される際は事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄河和線を乗り鉄の際は、河和駅ですぐに引き返さずにぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)