「メートル法公布記念日」や「ガッツポーズの日」に制定されている本日は、4月11日に開業した「中央本線」と三セク化された「真岡線」について紹介させていただきます。
メートル法公布記念日は、1921年4月11日に、日本で改正「度量衡法」が公布され、法律によりメートル法(長さのmやKm・質量のgやKg)を使用することが定められたことにちなみ制定されたそうです。
ちなみに1国際マイルをメートル換算すると、1609.344mになります。日本の鉄道では、1930年1月1日に鉄道省(のちの国鉄→JR)が全線でメートル法を実施。起点となる場所には「0哩(マイル)標」が設置されていましたが、メートル法適用後は「0キロポスト」と呼ばれています。
ガッツポーズの日は、1974年4月11日に、ボクシングWBC世界ライト級タイトルマッチで挑戦者ガッツ石松がチャンピオンのロドルフォ・ゴンザレスに対しKOで勝利。その時のガッツ石松の姿を新聞記者が「ガッツポーズ」と表現したことから、この言葉が一般に知られるようになりました。
では、どうぞご覧下さい。

【中央本線】
1889年4月11日に、甲武鉄道(現:JR中央本線)が、新宿駅~立川駅間を開業させました。
中央本線は、東京都千代田区の東京駅から新宿区の新宿駅、長野県塩尻市の塩尻駅を経由して愛知県名古屋市中村区の名古屋駅を結ぶ396.9km(東京駅~名古屋駅間)+27.7 km(岡谷駅~辰野駅~塩尻駅間)112駅の路線です。
ちなみに東中野駅~立川駅間が、本州最長の直線距離24.7kmになっている理由として、甲州街道沿いに中央本線を建設する計画を住民から反対され、青梅街道沿いに変更すると再び反対を受け、最終的に何も無い甲州街道と青梅街道の中間に通す計画に変更、度重なる反対にうんざりしていた設計者が、設計用の地図に思い切って真っ直ぐ線を引いた結果、計画が通りそのまま地図通りに線路が敷かれたという説があります。
甲武鉄道は1904年8月21日、飯田町駅~中野駅間で、「日本の鉄道で初」となる電車を使った運行を開始しました。
長距離路線のため都会の街並みや風光明媚な山岳風景など様々な景色を楽しむ事ができます。
中央本線は、関東~甲信越~東海の貨物輸送としても重要な役割を果たしています。
東京駅~塩尻駅間はJR東日本の管轄
新宿駅・東京駅・千葉駅から松本駅・南小谷駅を結ぶ特急「あずさ」※現在は臨時便以外は下写真のE353系による運転です
東京駅・新宿駅から甲府駅・竜王駅間を結ぶ特急「かいじ」
塩尻駅から名古屋駅間はJR東海の管轄
長野駅~名古屋駅間を結ぶ特急「しなの」
1911年5月1日には、宮ノ越駅~木曽福島駅間の延伸開業に伴い、塩尻駅~篠ノ井駅間を篠ノ井線として分離、中央西線を編入して昌平橋駅~塩尻駅~名古屋駅間が中央本線となりました。
130周年を迎えた2019年には、中央線快速E233系に、201系電車をモチーフにしたラッピングを施すなどの記念キャンペーンが行われました。
昨日のニュースで、八王子市内の中央本線「小名路踏切」そばの私有地内にあった木が、何者かによって無断で伐採された事件について取り上げていました。ノコギリ持参で、こんなバカな事やるのは撮り鉄でしょう。私はそんな非常識な事をやりませんがぶー
先月24日には、立川駅~日野駅間の多摩川橋梁で、線路内に立ち入った撮り鉄集団が列車を緊急停車させ、警察が出動する騒ぎも起こしています。ルールやマナーという言葉を知らない方が多いんですねにやり
個人的に通院のため月に一度は利用する中央本線、首都圏の主要路線で一番遅延が多い路線(JR中央・総武線各駅停車 三鷹~千葉)という汚名も・・・頼むから撮り鉄絡みの遅延だけは勘弁して下さい。
中央本線だけに関わらず線路に入って撮り鉄するのはやめましょうイラッ

【真岡鐵道】
1988年4月10日に、JR真岡線を第3セクターの真岡鐵道に転換しました。
三セク化に至った理由は、赤字が続いていた国鉄路線に下される「国鉄再建法」第2次特定地方交通線として真岡線も1984年に指定、国鉄からJR東日本に承継された翌年、栃木県や沿線自治体が出資する真岡鐵道に転換となったのです。
真岡線(もおかせん)は、茨城県筑西市の下館駅から栃木県芳賀郡茂木町の茂木駅を結ぶ17駅41.9kmの路線です。
1912年4月1日に官設鉄道真岡軽便線として開業(下館~真岡)した真岡線、かつては沿線の工業団地や高校へ通う乗客で賑わっていましたが、マイカーの普及によって通勤利用客が減少、現在では乗客の6割と言われる沿線7校の高校の通学利用客によって支えられています。
沿線自治体で組織する芳賀地区広域行政事務組合と下館市(現・筑西市)の委託を受け、1994年3月27日から「SLもおか」の運転開始、C11形とC12形の2機体制で運行していましたが、6年に一度行う全般検査(車検みたいなもの)に1億4500万円ほどかかる上に、一度の運行で9万円ほどの経費がかかるため、C11形を東武鉄道に譲渡しました。
2002年から2006年にかけて「モオカ14形」9両を導入、現在の主力車両となりました。
頑張れ!!真岡鐵道!!
今日はこれらの出来事がありました。
皆様にとってガッツポーズができる素敵な1日となりますようにウインク
今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

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