蒸気機関車EX 42・43号 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

イカロス出版の「jtrain」などの鉄道雑誌は,季刊ゆえに情報量が多く,筆者も購入機会が多いです.その分高額な本ではあります.

しかし,2020年秋・冬に発売された「蒸気機関車EX42号・43号」には,山陽本線中心の蒸気機関車事情が紹介されていました.気になったことだけでも以下のようなものがあります.

  • 特別急行「かもめ」に使用されたC62・C59・D52
  • 宇部線・美祢線のD51
D52にもテールマークが装備されて「セノハチ」を超えていたこと,宇部線・美祢線ではバック運転,大嶺線では客車1両のみの列車が運行されていたことも記載されていました.さらには「1947年時点では光〜下松の区間では線路が海沿いを通っていた」ことを示す貴重な報道写真まで掲載されていました.つまりは,沿線の国道188号線や工場は埋め立てられた土地に存在していた,ということです.これはびっくりしました.
 
また,最近の動態保存SL事情にも触れており,「SL鬼滅の刃」も取り上げられています.その他にもカメラマンの方々のSL愛に溢れた,独特のアングルから撮られた写真が多数掲載されていました.時代を問わず,蒸気機関車の整備・走行・撮影記録には人々の魂が入っている,と感じさせられます.本を集めると写真を撮りに,模型で情景を再現したくなるものです.