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2021年4月9日、JR西日本からえちごトキめき鉄道に譲渡された413系・455系の4両が元所属先の金沢総合車両所(松任駅)からえちごトキめき鉄道の車両基地がある直江津駅まで甲種輸送されました。牽引機はEF510-510(JR貨物:富山機関区)で、編成は前から
[EF510-510(富山)+クモハ413-6・モハ412-6・クハ455-701+クハ412-6]
での運転となった。
413系にはえちごトキめき鉄道の標準保安システムである『ATS-Ps』の整備が完了していないためか、それまで『S(ATS-SW)』の表記があった部分は保安システム表示欄の枠(□)だけが付いています。

【列車名は「越後」? 413系の列車サボ】
今回の甲種輸送では、側面行先表示幕に「直江津(FOR NAOETSU)」の表示がなされ、窓には、
『直江津[急行越後]泊・糸魚川・妙高高原』
越後ECHIGO
というサボが設置されていたようです。
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※イメージ

実際に国鉄時代、日本海ひすいライン(北陸本線)を『越後』という急行列車は走っていたということなのですが、2021年5月ごろから運転を開始するという「急行」の列車愛称が本当に『越後』なのか、はたまた別の列車愛称が内定しているのか、その真相は『今のところ公式発表がないため不明である』

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鉄道コム
 
【解説:急行「越後」】
上越新幹線を走る主力列車「とき・Maxとき」・JR西日本の特急「サンダーバード」、その前身となる列車のひとつに「越後」という急行・準急列車があります。 
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[上越線急行『越後』]
1958年に「上野駅〜新潟駅」間を結ぶ夜行準急列車(客車列車)に『越後』という列車愛称が命名されたのが始まりで、 1962年に「越後」が夜行急行『天の川』に改称された際、新設される「夜行電車急行(165系)」の列車愛称として使用されることになりました。

1965年に上越線の急行列車愛称の整理が行われた際に『越後』は昼行急行電車の「越路」に改名(それまでの「越路」は『佐渡』に吸収合併された)されて姿を消し、その「越路」についても1968年に急行『佐渡』の夜行便として統合されました。「越後」の系統をもつ上越線の夜行急行はその後、上越新幹線が開業した1982年に運転を終了し、「佐渡」についても上越新幹線が上野駅まで延伸された1986年に新幹線列車『とき・あさひ』へと置き換わる形で姿を消しています。

[北陸本線急行『越後』]
上越線で「越後」から改名された『越路』が急行「佐渡」に統合された1968年、今度は夜行急行「日本海」が『きたぐに』に改称された際にそれまで「きたぐに」を名乗っていた大阪駅〜新潟駅間のDC急行の列車愛称として『越後』の列車愛称が再登場しました。
この「越後」は大阪駅〜金沢駅間を七尾線直通のDC急行「ゆのくに」と併結運転を行なっており、キハ57系・キハ58系での運転となっていました。

「越後」は1978年に特急『雷鳥』に吸収合併されることになり運転を終了、同時に七尾線直通の「ゆのくに」も運行を終了していますが、「ゆのくに」は七尾線が和倉温泉駅まで電化されてから特急「雷鳥・スーパー雷鳥・サンダーバード」の和倉温泉発着便として事実上復活しています。