こんばんは。
一昨日横浜市鶴見区の区民らがJR東日本に相鉄・JR直通線を鶴見駅に停車させるようにという要望書を提出したというニュースが流れてきました。現在相鉄・JR直通線は新宿~武蔵小杉間は湘南新宿ラインと同じルートを走り、武蔵小杉を出てすぐに東海道貨物線に分岐して、しばらくは横須賀線などと並走しながら鶴見まで走行することはそこそこ知られていることだと思います。しかし、鶴見には京浜東北線のみにほーうがあり、並走する相鉄・JR直通線が走る東海道貨物線、横須賀線、東海道線は線路が通過するのみでホームがなくもちろん列車が停車するなんてことはありません。
今回はその鶴見駅に相鉄・JR直通線を停めようとする要望書、詳しい中身は見ていないのでわからないのですが、おそらく東海道線や横須賀線の停車要望も含まれているのではないかなと思います。さて、今回は簡単にその鶴見への停車が果たして本当に必要かどうかということを少しばかり考えていきたいと思います。
京浜東北線の鶴見駅は川崎~新子安間にある駅で、東海道線との乗換駅である川崎駅がとなりながらもそこそこに距離もあり、横須賀線や相鉄・JR直通線は川崎を通らず武蔵小杉方面に分岐するため、乗り換えなどは非常に不便です。(武蔵小杉に行っても乗り換えに10分近く歩くという事実もありますし…)
では、果たして東海道貨物線にホームを設置するメリットはあるのかというとはっきり言ってメリットはそんなに大きくないと思います。まずそもそも相鉄・JR直通線は現状毎時2本から3本程度ということでホームをわざわざ新設させるほど本数も走っていません。これがまだ横須賀線などと同じ線路を走っており、これらを鶴見駅を新設するということであれば少しは効果があるのかもしれませんが、さすがに相鉄・JR直通線には必要ないと思います。
横須賀線の停車駅としては作るメリットとかいう以前に物理的に不可能かと思います。鶴見駅は現在京浜東北線と高架部分に鶴見線のホームがあり、その間を横須賀線(湘南新宿ライン含む)が走っているためかなり狭い用地になっており、ここにはさすがにホームは作れないでしょう。ならば東海道線であればどうでしょうか。これも正直必要ないと思います、東海道線は現在横浜~品川を川崎のみ停車で20分弱で走りぬきます。これは並走する京急よりぎりぎり早いもので、京急の快特は横浜~品川間で東海道線より1駅多く停まり所要時間も長いですが、十分にライバル関係にあります。そのため、わざわざ駅を新設してまで停車しライバルを引き寄せるようなことはしないと思います。
以上のことから現状の鶴見駅において並走し通過する路線にホームを新設するメリットがJRに多くないため、今回の要望書も一意見として受け入れられるも現実味は遠いのではないかと思います。妥協点としては現在蒲田までの京浜東北線を鶴見まで延長させるというのが一番かなと思います。(そうすれば昼間の買い物客なども川崎まで利用しやすくなるのではないでしょうか。)こういう提案はほかにも川口市などでも取り上げられているのでしばしば注目されますね。