JR九州 吉松から真幸ゆき 片道乗車券

前回に引き続き、JR旅客鉄道会社で発行された「縁起きっぷ」を御紹介致しましょう。
1989(平成元)年8月にJR九州肥薩線の吉松駅で発行された、真幸(まさき)ゆきの片道乗車券です。


   

桃色JRK地紋のB型一般式大人・小児用券で、門司印刷場で調製されたものです。「吉」と「松」、「幸」の文字が並ぶことから、「縁起きっぷ」として発売されていました。


発売駅である吉松駅は鹿児島県姶良郡湧水町に位置し、着駅である真幸駅は宮崎県えびの市に位置する、県境跨ぎの区間用になっています。

特に、吉松駅から人吉駅間は山線区間として観光客に人気があり、肥薩線列車退行事故のあった山神第二トンネルを抜け、県境を越して真幸駅を通過し、その先には、かつて国鉄が選定した加久藤盆地や霧島連山を見通せる「日本三大車窓」の一つである「矢岳越え」区間と肥薩線で一番長い矢岳第一トンネルを抜け、同線で一番標高の高い矢岳駅に到着します。矢岳駅から先は大ループ線とスイッチバックを抜けて大畑(おこば)駅を経由し、小さなトンネルを4つほど通って人吉駅に至ります。
同区間は列車の運転本数が大変少ない1日3往復の運転であり、そのうち2往復は拙ブログ管理人のハンドルネームとして使っております観光特急の「いさぶろう・しんぺい」号、残り1往復が一般気動車での運転される普通列車であり、実質的に1日1往復しか普通列車が走らない観光路線です。

同線は、「令和2年7月豪雨」による水害の影響によって吉松駅から八代駅間が不通(2021年3月現在)となっており、御紹介の乗車券の有効区間は現在列車の運行が休止されています。
そのため、運休区間のうち吉松駅から人吉駅を走る「いさぶろう・しんぺい」号は長期間にわたる運休となってしまっており、肥薩線沿線の応援企画として、「かわせみ やませみ」の2両を連結した4両編成で、博多駅~門司港駅間の臨時「かわせみ やませみ92号・しんぺい 92 号」および、門司港駅~博多駅間の臨時「かわせみ やませみ91号・いさぶろう 91 号」として、6月までの土曜・日曜・祝日を中心として運転が予定されています。
 同社HP https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/01/28/210122_haru_rinjiressha2.pdf

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