2020年6月27日(土)


昨年6月の岡山・広島旅。

前回でJR可部線とアストラムラインを完乗して、再び広電の乗りつぶしに戻ります。

淡々と乗り鉄をこなしているので、観光要素はほとんど無いです。悪しからず...



アストラムラインの本通駅から地下街を通ってやって来たのは紙屋町東電停。

ここから1号線(広島駅〜広島港)に乗車します。

1号線は、本線(広島駅〜広電西広島)を紙屋町まで、その後は宇品線(紙屋町〜広島港)を走ります。



広島城から南に真っ直ぐ延びる鯉城通りを進み、途中の鷹野橋電停で南東へ向きを変える。

国道の鯉城通りはメインストリートのひとつで、片側3車線の併用軌道は道幅がかなり広いです。



鷹野橋からは千田通りに入り、途中車庫のある広電本社の前を通り過ぎます。

車両たちは入り口から見て奥の方で寝ていたので、車内からはチラッと確認できたのみ。



皆実町六丁目電停で皆実線と合流、今度は国道の宇品通りを広島港に向けて南下です。

信号が変わって右折車両と路面電車が一斉に動き出しますが、接触しそうで冷や冷やしてしまう。



商業施設が多く進出している宇品の街並みですが、かつては広大な埋立地に発展した軍用地でした。

宇品の地名は、今は地続きとなっている宇品島から来ています。



広島高速の湾岸道路を潜ると間もなく広島港。

ラストは、みなと公園を縫うように走ります。

宇品線は延伸計画があり、終点の広島港電停から1.2km延長した先にある新たな埋立地に車両基地を建設する予定とのこと。



広島港電停は屋根付き頭端式ホームに綺麗に整備された駅前と、想像したよりも立派でした。

ホームに降りると潮の香りが鼻をくすぐります。


広島の海の玄関口である宇品旅客ターミナルが隣接しており、旅客ターミナルの待合室と路面電車のホームは段差なく行き交うことができます。



ターミナルの中を散策する間もなく、すぐに折り返します。

宇品港と松山観光港を結ぶ航路は本数が多いので、広島と松山を移動する手段としてチェックしているのですが中々出番が無いですね。



さて、戻りは5号線(広島港〜広島駅)に乗車します。

5号線は、宇品線(広島港〜紙屋町)を皆実町六丁目まで、その後は皆実線(皆実六丁目〜的場町)を走ります。




皆実線は、広島のビジネス・商業地区である紙屋町や八丁堀を経由しない、いわゆる広島駅と広島港を比治山通りのショートカットで結ぶ路線です。



電車の行き先表示も、比治山下経由と案内されています。

その比治山ですが、市内の南区に位置する標高71.1mの小高い丘です。

比治山全体は比治山公園として市民の憩いの場であり、桜の時期には多くの人で賑わうそうです。



的場町電停で、本線と合流。

今は本線と皆実線が分岐する電停ですが、広島駅南口広場が再整備されて本線のルートが駅前大通りに移ると、両線の分岐はひとつ西隣の稲荷町電停になる予定。



広島駅に近づくにつれ、車両の前後が詰まってきました。

この辺りまで来ると、時刻どおりと言うよりも前が空いたらどんどんスペースを詰めていく感じです。



そんなこんなで、広島駅に帰ってきました。

ですが息つく間もなく、次の路線に乗り込みます。

連接車がやって来ると、次はいよいよ本線です。


2号線は、広島駅から原爆ドームを経由して厳島神社がある宮島までの世界遺産を結ぶ路線です。

軌道線の本線(広島駅〜広電西広島)と鉄道線の宮島線(広電西広島〜広電宮島口)を通して走ります。



一瞬の再会でしたが、再び広島駅に別れを告げます。

いつも広島駅から帰る時は20時を回っていることが多いので、一度は駅ナカをじっくり見て回りたいものです。



日が暮れ始めた大通り、街道沿いのネオン看板もチラホラと灯り始めてきました。

百貨店や金融機関が入るビルが建ち並ぶ紙屋町、繁華街の煌びやかさの中で目を引いたのは、ここに本店を構えるエディオンの青い看板だったり。



今日何度目かの原爆ドームの横を通り過ぎます。

そう言えば、原爆ドームと平和記念資料館を最後に訪れたのは恐らく中学生の修学旅行なので、平和記念公園には長らく足を運んでいないなぁ。



土橋電停で江波線と分かれると、それまでの大通りとは打って変わって幅の狭い道を走ります。

列車も時速を落として走行していました。



途中の小網電停、特徴としては特に道幅が狭いので安全地帯となるホームは設けられず、道路上に白線を引いて乗り場としています。

前日に乗りつぶしている、岡電の路面電車にも似た停留所(小橋電停)がありましたね。

あちらは交通量が多いので道路の脇で電車を待つ必要がありますが、こちらは安全地帯の中にいても大丈夫そう。



道幅の狭い道からすぐに平和大通りに入り、太田川の放水路を渡ります。


また雨がぱらついてきました。

当初は海に近い阿品東駅で途中下車をして日没を迎える予定でしたが、太陽が顔を出す気配は無いのでこのまま終点の宮島口駅まで直行です。



西広島駅に到着して、軌道線から鉄道線に入ります。

次回で、岡山・広島旅のラストです。

宮島で早めの夕食をいただいて、大阪に帰ります。

ではではノシ