マイクロエースは今月5日、パンタ換装前・2基装備時代の300系新幹線をリリースすることを発表した。製品名にもある通り、JR西日本所属のF8編成がプロトタイプとなっている。現時点で発売時期は未定。
同社は10年ほど前にパンタ換装後の300系をリリースしていたが、今製品はそのバリエーション製品となる。あわせて灯具類の改良も行われ、輝度の向上と4灯表現の明瞭化も行われる。

マイクロエース新製品情報(2021年4月告知分)
 - マイクロエース公式HP

●A7358 300系新幹線 F8編成 パンタグラフ削減後 基本8両セット 10%税込37,510円
●A7359 300系新幹線 F8編成 パンタグラフ削減後 増結8両セット 10%税込36,190円
●発売時期:未定

製品の詳細仕様はこちら。 - PDF注意。マイクロエース公式HP


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大型パンタカバー搭載時代の300系。右に見えるのは500系のぞみ。1998年8月、岡山駅にて撮影。



この製品は、1996~2001年頃の姿を再現したものと見て取れる。今年夏に再販されるKATOのグランドひかりや、同社の500系のぞみとは時代設定が合うので、ぜひ一緒に楽しみたい。TOMIXがこの仕様を出さなくなって久しいので、本製品はかなり的を得たチョイスと言える。筆者みたいに「300系はのぞみ車両」として教え込まれた世代にとって、この姿は非常に印象深いからだ。(ちなみに、実際に乗った時はいずれも「ひかり」運用だったりする。当時嫌というほど乗った。)

また、パンタ換装前のTOMIX車はフル編成を再現する際、かなり強引な形式代用を行う必要がある等の欠点があった。今製品ではその点の改善も保証されると言ってよい。加えてマイクロエース従来製品の難点のひとつであった、暗すぎる&全然4灯に見えないヘッドライトも改良されるとのこと。上述したPDFファイル中の説明写真を見た感じ、かなり良さげだった。明るいし、4灯しっかり識別できる。これは期待。

あとは価格かな・・・元々高かったけど、今回は16両定価で73,700円。2012年当時と比べると約33パーセントほど価格が上昇している。馬鹿高いと見るのが一般的だが、X1編成を購入したことのある筆者は「あれより安いだけ十分マシ」とか思ってしまった。感覚を取り戻せ自分・・・。