こんにちは。
今回はJR東日本の首都圏を走る特急列車を集めてみました。
新幹線は除く、在来線を走る特急列車です。
路線・方面別にご紹介します。
(2022.4.23 画像およびデータ更新しました)
JR東日本の特急列車・首都圏編
JR東日本の特急列車は主要5路線でそれぞれ走っていますが、
新幹線の開通によりその本数が大きく減った路線と、
今も多くの列車が運転されている区間があります。
1.中央線系統
最も多くの特急列車が走る区間であり、
また最も多くの愛称名がついた列車が走っているのが中央線です。
車両はE353系に定期列車は統一されています。
中央線を走る特急をまとめてみましょう。
1.あずさ
千葉・東京・新宿~松本・南小谷
走行距離:225.1km(新宿~松本)
運行本数 16往復
主な停車駅:立川・八王子・大月(一部)・甲府・茅野・上諏訪・塩尻
主に新宿と長野県の松本を結ぶのが、
中央線特急のエース的存在・あずさ号です。
現在の中央線特急の中でも一番歴史が古く、
1966年から運転しています。
新宿松本間を2時間30分前後で結びます。
東京駅発着の列車もあるほか、
1往復千葉発着の列車と、大糸線の南小谷まで行く列車もあります。
中央線特急あずさの動画です。
2.かいじ
走行距離:123.8km(新宿~甲府)
運行本数:14往復
あずさに対して、途中山梨県の甲府までを結ぶのがかいじ号です。
1988年から運転が始まっています。
あずさより停車駅が多く、山梨県内の駅に多く停車します。
かつては三鷹にも停車していましたが、現在は全列車通過となりました。
あずさと併せると新宿~甲府間は30分間隔でダイヤが組まれています。
3.富士回遊
千葉・新宿~河口湖
走行距離:103.4km(新宿~河口湖)
運行本数:4往復
停車駅:立川・八王子・大月・都留文科大学前・下吉田・富士山・富士急ハイランド
外国人観光客の増加により、2019年に運転を開始しました。
富士急行線の河口湖まで乗り入れる初めての定期特急列車です。
大月まではあずさ・かいじと併結されて走行し、
大月で分割されて3両編成で富士急線に乗り入れます。
下り1本は千葉発のあずさに併結されています。
また、土休日には1往復が増発されます。
平日にも1往復が増発されますが、その車両は単独編成のE257系による運転です。
富士回遊号関連の動画です。
4.はちおうじ・おうめ
はちおうじ
東京~八王子
走行距離:47.4km
運行本数:下り3本 上り2本
停車駅:新宿・立川
おうめ
東京~青梅
走行距離:56.0km
運行本数:下り2本 上り1本
停車駅:新宿・立川・拝島・河辺
通勤ライナーを格上げして2019年に登場したのが、
通勤特急「はちおうじ」と「おうめ」です。
夕方・夜に下りが、朝に上りが運転される通勤特急で、
土休日には運休となっています。
ライナー時代は高尾行きもありましたが、現在は全列車はちおうじ止まりです。
おうめ号は青梅線初の定期特急列車として、下り2本上り1本が運転されています。
中央線特急の最高速度は?
中央線特急の営業速度は、
東京~八王子間は95kmに制限されているので、はちおうじ・おうめは95km/h、
その他は八王子以西で最高130km/hで運転されています。
2.常磐線系統
中央線と並んで多くの本数が走っているのが常磐線です。
車両はE657系に統一されています。
中央線と同じく、新幹線が走っていない線区なので、
特急の本数は多いです。
1.ひたち
品川・上野~いわき・仙台
走行距離:222.0km(品川~いわき)
運行本数:15往復
主な停車駅:東京・上野・水戸・勝田・日立・いわき
都心と茨城県の水戸をノンストップ・1時間強で結び、
1日3往復は仙台まで運転されるロングラン特急でもあります。
常磐線の中でも歴史が古く、1969年から運転されているようです。
上野東京ラインの開業により、2015年に品川まで乗り入れが始まりました。
2.ときわ
品川・上野~土浦・勝田・高萩
走行距離:133.7km(品川~勝田)
運行本数:18往復
主な停車駅:柏・土浦・石岡・友部・水戸・勝田
かつては通過駅の多い特急が「スーパーひたち」、
停車駅の多い特急が「フレッシュひたち」と分けられていたものを、
2015年の上野東京ライン開業を機に、
通過駅の多い特急を「ひたち」、停車駅の多い特急を「ときわ」としました。
主に茨城県の勝田までの運転で、
ひたちの停車しない土浦や石岡などに停車する「ひかり」タイプの列車です。
朝夕には通勤客を対象にした土浦発着の列車もあり、
茨城県内各駅に停車する列車もあります。
中央線でいうはちおうじ・おうめ号のような位置づけの列車です。
ひたちとときわを併せて、上野~勝田間は30分おきに特急が走っています。
常磐線特急の最高速度は?
130km/hでの営業運転をしている事に対抗し、
普通列車まで130km/hでの営業運転をしています。
特急列車ももちろん130km/hでの運転です。
中央線と違い、都心区間での速度制限も無いので、
120kmほどある都心~水戸を1時間程度で結ぶ事が出来ます。
3.東海道線系統
主に伊豆に向かう特急が長らく走っているのがこの路線です。
最近はずっとその運用をしてきた185系電車が引退し、
転換期を今迎えています。
2021年3月より、E257系リニューアル車に全て置き換わり、
新たに特急「湘南」も誕生しました。
1.踊り子
池袋・新宿~伊豆急下田
走行距離:167.2km(東京~伊豆急下田)
運行本数:4往復
主な停車駅:品川・川崎・横浜・小田原・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津(下田行)三島・三島田町・大場・伊豆長岡・大仁(修善寺行)
伊豆急行・伊豆箱根鉄道に乗り入れて伊豆の温泉観光地に向かう特急列車です。
踊り子号という名前の特急は、1981年からで、
それ以前の特急は「あまぎ」という名称で、1969年より特急として運転。
踊り子号登場以来185系電車が担ってきましたが、
2020年に中央線「あずさ」「かいじ」に使用されていた
E257系をリニューアルした車両がデビューし、
そして今年3月、全ての列車がE257系に置き換えられました。
伊豆という観光地に向かう特急という性格上、
毎日運転の定期列車は4往復と少なく、土休日に臨時列車が増発されます。
定期列車のうち2往復は、修善寺行きを併結し、熱海で分割併合を行います。
2.サフィール踊り子
東京・新宿~伊豆急下田
走行距離:167.2km(東京~伊豆急下田)
運行本数:2往復
主な停車駅:品川・横浜・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津
1990年から運転をしていた「スーパービュー踊り子」に替わる、
伊豆観光のフラッグシップトレインとして2020年に登場したのが、
サフィール踊り子号です。
3.湘南
東京・新宿~小田原
走行距離:83.9km(東京~小田原)
運行本数:10往復
主な停車駅:品川・渋谷・藤沢・茅ヶ崎
通勤ライナーとして長らく運転されていた「湘南ライナー」等を格上げして、
今年3月にデビューしたのが、特急「湘南」です。
踊り子号同様、E257系での運用で、今年3月より全車指定席となりました。
東海道線特急の最高速度は?
東海道線の特急はE257系に統一された事で、
最高速度が120km/hに引き上げられました。
速度では逆転現象が起こっていましたが、ようやく並ぶ事が出来ました。
4.サンライズ出雲・瀬戸
東京~出雲市・高松
走行距離:953.6km(東京~出雲市)
運行本数:1往復
主な停車駅:横浜・熱海・沼津・富士・静岡
現在唯一の定期寝台特急列車です。
今回の他の列車とは性格の異なる列車ですが、
東京を発着という事で載せました。
今も乗車率が高く人気の列車です。
4.宇都宮線・高崎線系統
かつては特急列車銀座と言われた両線区ですが、
新幹線の開業後はその数を減らし、特急列車は少数派となっています。
高崎線方面に2系統・宇都宮線方面に東武線直通の列車が残るだけです。
1.草津・四万
上野~長野原草津口
走行距離:164.7km
運行本数:2往復(土休日3)
主な停車駅:赤羽・浦和・大宮・熊谷・高崎・新前橋・渋川・中之条
草津方面への観光を目的に1985年「新特急草津」として誕生しました。
当時は急行並に停車駅の多い「新特急」で、
水上行きの「新特急谷川」と併結して走っていましたが、
谷川号は廃止され、現在は単独で運転し主要駅にのみ停まる列車になっています。
車両は常磐線「スーパーひたち」で使用されていた651系が使用されていましたが、
後述のあかぎ号と同時に
2023年のダイヤ改正から、E257系での運転になりました。
2.あかぎ
上野・新宿~本庄・高崎
走行距離:102.4km(上野~高崎)
運行本数:6往復(平日・土休日あわせて)
主な停車駅:赤羽・浦和・大宮・上尾・桶川・北本・鴻巣・熊谷・深谷・本庄
1982年に「新特急あかぎ」として登場。
当時から通勤客をターゲットとした通勤特急の性格が強く、
現在も通勤時間帯に運転されています。
あかぎという名前とは裏腹に、鴻巣や本庄止まりの列車もあり、
都心~埼玉県内の需要が中心となっているようですが、
しかし土休日にも運転があり、都心への買い物・レジャーにも使える列車です。
3.日光・きぬがわ
走行距離:140.2km(新宿~鬼怒川温泉)
運行本数:2往復
主な停車駅:池袋・浦和・大宮・栃木・新鹿沼・下今市・東武ワールドスクェア
2006年から運行されている、JRと東武鉄道を直通する特急列車です。
JRの車両で運行されているのが「日光」と「きぬがわ」で、
東武100系で運転されているのが「スペーシア日光・スペーシアきぬがわ」です。
運行開始以来、毎日JR・東武の車両2往復での運転が続いていましたが、
現在は毎日運転は2往復に減少し、多客期に臨時列車が運転される形です。
かつては東北方面にひっきりなしに特急が走っていた路線ですが、
東北新幹線の開業で本数を減らし、
東北線内を走る特急は2010年で廃止されました。
快速列車が、かつての新特急の代わりを担っている。
すっかり寂しくなった両線ですが、
速達列車の役割は、グリーン車付きの快速が担っています。
昼間は湘南新宿ライン系統の特別快速(高崎線)快速(宇都宮線)が、
それぞれ運転されており、速達需要に応えています。
5.総武・房総系統
最後に総武線や房総方面への特急です。
成田空港アクセスと、房総各都市を結ぶ特急があります。
千葉県各方面に特急が走っていましたが、利用客の減少により、
徐々にその数が少なくなってきています。
1.しおさい
東京~佐倉・成東・銚子
走行距離:120.7km(東京~銚子)
運行本数:7往復
主な停車駅:錦糸町・千葉・佐倉・八街・成東・横芝・旭・飯岡
東京から千葉県最東端・銚子を結ぶ特急で、1975年から運転されています。
通勤時間帯には成東や佐倉~東京の列車も設定されています。
E257系と255系による運用でしたが、
代わりにE259系6両編成による運用が開始されました。
朝夕の3往復は通勤ライナーで、土休日は運休です。
2.わかしお
東京~上総一ノ宮・勝浦・安房鴨川
走行距離:132.5km(東京~安房鴨川)
運行本数:10.5往復
主な停車駅:蘇我・大網・茂原・上総一ノ宮・大原・御宿・勝浦・安房小湊
1972年から運転を始め、途中1991年からそれまでの総武線経由から、
京葉線経由での運行になりました。
全列車でE257系が使用されています。
3.さざなみ
東京~君津
走行距離:81.5km(東京~君津)
運行本数:下り4 上り3
停車駅:蘇我・五井・姉ヶ崎・木更津
かつては東京から館山を結ぶ内房線の特急として運転されていましたが、
東京湾アクアラインの開通により時間も早く安い高速バスが台頭し、
利用者が減少。それにより今は朝夕にのみ運転される
通勤ライナー的な特急となっています。
館山までの運転は、土休日に運転される「新宿さざなみ号」によって
継続されています。
4.成田エクスプレス
大船・新宿~成田空港
走行距離:128.6km(大船~成田空港)
運行本数:27往復
主な停車駅(大船~成田空港):戸塚・横浜・武蔵小杉・東京・千葉・空港第2ビル
成田空港駅の開業と同時に1991年から運転が始まりました。
大船からの列車と、池袋・新宿からの列車を東京駅で併結し、
成田空港にノンストップで向かっていましたが、
新型コロナウィルスの影響で利用者が激減している事で、
3月のダイヤ改正から、毎時1本の割合で千葉に停車するようになり、
空港利用者以外の乗客の取り込みも狙っています。
という訳で、今回はJR東日本の首都圏を走る特急列車を集めてみました。
都心から放射状に延びる各線にそれぞれ走っていますが、
房総地区も首都圏の指定席料金が導入され、
快適な移動に使っていきたいところです。
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