西武鉄道ホキ81・ホキフ71をつくる | 書斎の汽車・電車

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インドア派鉄道趣味人のブログです。
鉄道書、鉄道模型の話題等、つれづれに記していきます。

 

 まずは訂正、補足からです。

 前回の「風街」の都電、その種の話題に詳しい友人からご連絡をいただきました。

 彼によれば、「風街」は霞町(西麻布)をモチーフにした架空の街だそうです。また、都電のイラストはやはり宮谷画伯がもう1枚描いたのではないかというのが彼の見解です。どうもありがとうございました。

 また、西武時刻表の話を書いた時に触れた『東京時刻表』、京急、京成等のダイヤ改正を待って、先月下旬に無事発売されました。待っていた方も多いと見え、ご近所の本屋さんでは私が買ったのが最後の1冊でした。

 

 さて、今回は模型のお話です。先月3回にわたってお目にかけました西武9000系が完成した後も、当工場は手を休めることなく、次の工程に移っておりました。今回はその一端をご紹介します。

 

 西武鉄道のホキ81といえば、国鉄ホキ800をモデルとして作られたバラスト運搬用ホッパ車です。この形式を模型で再現するのはそんなに大変ではありません。厳密にいえば細部は異なるのでしょうが、ホキ800のレタリング変更で、十分それらしく見えそうです。

 

 TOMIXホキ800のレタリング変更で登場したホキ81形(2輛)です。この製品、ユーザー取り付けのパーツが多く、いささか組みづらいのが難点です。多少価格が高くなってもいいので、部品取り付け済みで出してほしいものです。

 

 ところで、西武鉄道のバラスト運搬用貨車といえば、国鉄にはない「ホキフ」が存在します。「ホキ」の一端に車掌室を付けた車輛ですが、この車掌室は独特の形状をしておりまして、自作するのは少々難しそうです。

 そんなわけで、ホキフ71形の模型での再現については半ばあきらめていたのですが、「とまれみよ販売所」というガレージキットメーカーから、「ホキフの車掌室部分」というレジン成形パーツが発売されたことから、ホキフが急に現実味を帯びてきました。

 

 工作そのものは大したことはしていません。ホキ同様別付けパーツを取りつけた後、車掌室を載せるのに邪魔な手すり等を除去し、下地処理と黒塗装を済ませた車掌室パーツを取り付けます。レタリングと、ハンドル、手すり等に色差し(白)をすれば完成です。個性的なホキフ71に2輛のホキ81を加えた編成は、これにトム301、トム2001あたりを組み合わせれば昭和50年代半ばの工臨が再現できそうです。牽引するのはE43あたりでしょうか。

 

 完成したホキフ71形です。手すり回りなどは結構繊細で、破損しないかビクビクしながらの工作でした。

 

 実は、ホキ、ホキフとも厳密には完成ではありません。やはり積荷のバラストは積んでおきたいところです。市販のバラストを積むのが本来の姿でしょうが、モデルス井門の「スタッフレビュー」で、秋葉原店の関口さんが、カトーのシーナリーペーパー(バラストタイプ)を切り出して薄いプラ板に貼り、これをはめ込むという方法を提案されており、これも魅力的です。

 

 そんなわけで、積み荷はまだありません。そろそろ何とかしましょう。

 

 貨車模型の話、もうしばらく続きます。