垂水駅【兵庫県】(JR神戸線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市垂水区の中心市街地に位置する山陽本線【JR神戸線】の駅で、山陽電気鉄道本線の山陽垂水駅が隣接しており、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」への最寄駅でもあり、駅前には商店街が広がっている、
垂水駅 (たるみえき。Tachibana Station) です。
 
尚、隣接する山陽垂水駅の記事につきましては後日投稿予定です⇒記事はこちら (2022年5月UP予定)。
また、北口駅前につきましては山陽垂水駅の記事で紹介する予定です。ご了承下さい。
 
 
駅名
垂水駅 (JR-A 70)
 
所在地
兵庫県神戸市垂水区 
 
乗車可能路線
JR西日本:山陽本線【愛称:JR神戸線】
 
隣の駅
神戸方・大阪方……塩屋駅
姫路方・門司方……舞子駅  
 
乗換可能駅
山陽電気鉄道:本線……山陽垂水駅まで徒歩3分
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

垂水駅は高架駅で、南側(手前側)にJR神戸線の垂水駅が、北側(奥)に山陽電鉄本線の山陽垂水駅があり、両駅は横並びになっています。そのため、基本的に南側の出入口はJR西日本が管理していて、北側の出入口は山陽電鉄が管理しています。JRと私鉄が並んでいる駅ではJR側がメインの出入口である事が多いのですが、垂水駅の場合は山電側の北側がメインの出入口で、JR側の南側が裏口のような感じです(但し、垂水の場合は昔は海に近い南側の方が栄えていて、後から北側が発展して南側を抜く規模になったと推測しますが…違うかもしれません)。
写真は西口(南側)で、北西を望む。JRの高架下1階に西口駅舎・改札があり、北隣の山電高架下1階に山陽垂水駅の西改札口があります。
各社の改札の西側高架下は通路になっていて、南北自由通路を兼ねています。南側から山陽垂水駅にも行けます。駅外と駅舎の間に段差はありません。
また、駅舎や通路部分を除くJR高架下はJR西日本系の商業施設「プリコ垂水」で、数多くのテナントが入っています。一定以上の年齢の方には「たるせん(JRたるせん)」の方が分かりやすいかもしれません。山電高架下には山電系の商業施設「MOLTIたるみ(モルティ垂水)」があり、こちらも旧称は「山陽たるせん」でした。
そして、西口(南側)には小さなロータリーがありますが、路線バスは乗り入れていません(北側の東西にバスターミナルがあります)。
駅前広場の東側(写真右端)にはコンビニ「セブンイレブン」があります。
 
 

西口駅前の様子です。南を望む。後方に西口(南側)があります。
駅前は手狭ですがビル街になっていて、商店が立ち並んでいます。
約80m先には国道2号線との垂水駅前交差点があります。国道2号沿いには住宅、商店、ビルが混在しています。
交差点を左折して100mほど東へ進むと左手(北)に海神社(わたつみじんじゃ)があります。
また、交差点を左折後にすぐ右折してさらに南へ進むと垂水漁港に到達します(駅から約300m)。
そして、駅の南西約750mの海岸沿いには「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」があります。垂水駅または山陽垂水駅が最寄駅になります。
 
尚、両社の垂水駅のメインの出入口である西口(北側)と駅前につきましては山陽垂水駅の記事で紹介予定です。
 
 

 

高架下1階西側にあり、垂水駅のメインの改札口である西口改札です。上写真は東を、下写真は南東を望む。
上写真の右が南側出入口、左が北側出入口および山陽垂水駅の西改札口です(北口方面は段差がありますが階段とスロープが併設されています)。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が東向き(上写真)と南東向き(下写真。上写真の左柱の裏手)に設置されていて、東向きの右側が幅広通路です。幅広通路の右には有人通路があります。南東向き改札に有人通路はありません。
南東向き改札前の通路を東(左前方)へ進むと「プリコ垂水東館」や東口方面へ抜けられます。
東向き改札の右手前には自動券売機・みどりの券売機・『みどりの窓口』があります。
トイレ・多機能トイレは改札内右手にあります。東向き改札の正面には後述のプリコ改札があり、その先は「プリコ垂水東館」です。
そして、2階のホームとの間には階段2ヶ所、エレベーター1基が設置されています。
尚、改札内コンコースは後述の東口とは直接繋がっていません。
右側、駅舎の外にはコンビニ「セブンイレブン」があります。左手の山電構内にもコンビニがあります。
後方は「プリコ垂水西館」で、「スタバ」などがあります。
改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

見づらいですが、プリコ改札です。改札内より東を望む。
営業時間は10:00~21:00です。駅員無配置で、インターホンは確認できませんでしたが設置されているかもしれません。
JR東日本の駅でよく見られるICカード専用改札とは違い、磁気券も利用可能です。
但し、改札外に自動券売機がありませんのでご注意下さい。出場時にチャージや精算が必要な場合は西口改札前の自動精算機をご利用の上でプリコ改札を利用可能です。
改札の正面は「プリコ垂水東館」です。改札のすぐ先で左へ曲がれば山陽垂水駅の東改札口や「モルティ垂水」へも行けますが、駅北側へは出られませんので要注意です。右へ曲がれば南側の駅前広場東側へ抜けられます。「プリコ垂水東館」または「MOLTIたるみ」を通り抜ければ東口方面へ行けます。
 
 

こちらは東口(北側)です。高架橋の右側が山陽電鉄本線、左側がJR神戸線です。
左の高架橋をアンダーパスする道路西側のJR高架下に垂水駅東口駅舎・改札があります。道路とコンコースの間に段差がありますが、階段とスロープで解消しています。このアンダーパスをくぐれば駅南側へ抜けられます。
尚、東口には山電の改札口はなく、最も近い東改札口へは120mほど離れています。山電の東改札口へは垂水駅東口から西へ延びるJR高架下の「プリコ垂水東館」内を通り抜けるか、交差点の西側に出入口がある山電高架下の「モルティ垂水」を通り抜ければ到達できます。
尚、この位置に駅前広場はありませんが、右後方の再開発街区「レバンテ垂水」内にロータリー式のバスターミナルが設けられています。
写真は西を望む。約180m先には西口の出入口があります。
高架橋に並行する駅前道路は狭く、歩道も狭いです。雰囲気で言えば東京の綾瀬駅北口に似た印象です。
 
 

東口駅前の様子です。北を望む。後方の高架下左手に垂水駅東口があります。
前方には細い道路(県道488号)が延びていますが、この道路には以前、アーケードがありました。
アーケード時代は昔ながらの商店街が形成されていましたが、東側(右)は再開発により「レバンテ垂水」に生まれ変わったため、アーケードは撤去されました。
現在も道路西側(左)は商店街で、今も昔ながらの街並みが残っています。以前はすぐ先の丁字路を左折して100mほど西進した場所にスーパー「ダイエー」がありました。
また、この道路を300mほど北へ進んだ先の住宅街の中に垂水駅東口バス停がありましたが、再開発により「レバンテ垂水」内にバスターミナルが設置され、駅からバス停が近くなりました。
駅前は商店街ですが、駅から離れると住宅街が広がっています。丘陵地になっていて、坂道が多くて狭い道が多いです。
 
 

東口駅前の様子です。北東を望む。後方の高架下に垂水駅東口があります。
この区域は昔ながらの商店街や住宅街になっていましたが、1990年代に再開発が行われ「レバンテ垂水」になりました。
左が「レバンテ垂水1番館」で、低層階が商業施設、高層階が住居棟です。
右奥が「レバンテ垂水2番館」で、低層階に商業施設と垂水区役所があり、高層階が住居棟です。
「レバンテ垂水2番館」の裏手には「レバンテ垂水3番館」で、低層階が商業施設、高層階が住居棟です。
1番館と2番館の間にはバスターミナルがあり、主に垂水区内に路線網を張り巡らせている山陽バスが発着しています(一部神戸市バスも発着)。
 
 

東口(南側)です。駅名看板はありますが、初めて訪問した人には分かりにくいです。
狭い道路のガード下左側(JR高架下)に垂水駅東口があります。
こちらには駅前広場が存在しません。
 
 

東口駅前の様子です。南を望む。後方の高架下の右側に垂水駅東口があります。
南方へ延びる狭い道路(県道488号)沿いには商店街が形成されていますが、居酒屋の数が多く歓楽街の様相を呈しています。
100mほど進むと国道2号に突き当たります。
突き当たりを右折すると東口からでも海神社へ行けます(東口から約200m)。
また、突き当たりにある国道2号の歩道橋を渡ってさらに南へ進むと垂水漁港に到達します(東口から約250m)。
 
 

こちらは高架下1階東側にある東口改札です。西を望む。
後方に出入口があり、右が駅北側、左が駅南側です。離れた右側高架下には「プリコ垂水東館(JR)」と「MOLTIたるみ(山電)」の出入口があり、西口側へ抜けられますが、東口はJRと山電の乗換には不便です。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番右が幅広通路で、有人改札を兼ねています。右端には窓口がありますが、駅員不在時に対応するためのインターホンが改札内外に設置されています。
改札口の右手前には自動券売機・みどりの券売機があります。『みどりの窓口』は西口にしかありません。
トイレ・多機能トイレは改札を入って左側にありますが、多機能トイレはありません。
そして、2階のホームとの間は階段でしか結ばれておらず、エレベーターは存在せずバリアフリー非対応です。車いすの場合は西口へお回り下さい。
後方の改札外にコンビニ「セブンイレブン」があり、右側の山電高架下にはコンビニ「ローソン」があります。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

1番のりばに設置されている吊下式の駅名標です。電照式で、バックライトはおそらく蛍光灯です。
JR西日本の標準デザインで、下部にはJR神戸線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、この駅名標には垂水駅の駅ナンバリング (JR-A 70) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が掲示されていませんが、柱にある縦型の駅名標には書かれています。
また、垂水駅は特定都市区内制度における神戸市内駅であり、それを示すために右上に神戸市を意味する「神」マークが書かれています。
 
 

垂水駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、東西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
 
ホームは快速と普通が走る電車線(緩行線)にしかありません。
左(南)が1番のりばで下り西明石・姫路・門司方面、右(北)が2番のりばで上り神戸・大阪・東京方面です。
2番のりばの右側には新快速、特急、貨物列車が走る列車線(急行線)がありますが、垂水駅にホームは設けられていません。そのため、朝ラッシュ時に運転される列車線経由の上り快速電車は垂水駅をはじめ同様に列車線にホームのない須磨駅と舞子駅も通過しています。平日朝ラッシュ時に運転される垂水駅停車の上り電車は全て普通列車ですが、運転頻度が高くなっています。また、普通列車でも三ノ宮駅までの所要時間は山陽電車の直通特急より短いです。
列車線のさらに右側には山陽電鉄本線が並行しており、右前方に山陽垂水駅ホームがあります。
 
ホーム有効長は12両分です。ホームドアは未設置ですが、近いうちに昇降式ホーム柵が設置されると思われます。ホーム幅は乗降客の多さを考えると狭く、姫路方の端(写真奥)は特に狭くなっています。
上屋は全12両分に設置されています。
ホーム上にベンチはありますが飲料自動販売機はありません。
そしてホームの神戸寄り(手前側)には東口に下る階段があり、ホーム中ほどには西口に下る階段とエレベーターがあります。
またホームの神戸方の端近くにプレハブの係員詰所があります。
写真は2番のりば側より姫路方・門司方を望む。
 
 

こちらは2番線側より神戸方・大阪方を望む。こちら側のホーム幅は狭いです。
右から電車線の1番のりば・2番のりば、列車線、山陽電鉄本線の順です。
左側には山陽垂水駅ホームが見えますが、山電は最大6両で、ホーム有効長はJRの半分ほどです。
 
 

2番線側より神戸方・大阪方を望む。
右から1番のりば(電車線下り)、2番のりば(電車線上り)、列車線、山陽電鉄本線の順です。
電車線と列車線の線路別複々線の形態は新長田駅の先まで続き、それ以東は電車線が内側線、列車線が外側線になります。
 
この先、右へカーブして山電が左へ離れ、福田川を渡ると左へカーブして右側の国道2号と並走するようになり、また海岸段丘の斜面を走るため電車線がほぼ地平、列車線が一段高い中腹を走るようになり、さらに左の高台を山電が並走するようになり、山電の東垂水駅があります。その後は左手に列車線の法面を、右手に国道2号と平磯の埋立地を見て東へ走りますが、以前は国道2号線のすぐ右手が海岸線で、大阪湾が間近に迫っていました。しばらく同じ景色が続きますが、山電の滝の茶屋駅を過ぎると電車線が高架になり、また右側の埋立地が果てて海岸線が接近しますが、国道2号と海岸線の間にマンションなどが立ち並んでいるため、なかなか海岸線を望めません。そして列車線と同じ高度になりますが、今度は地平に下って左手に山陽塩屋駅を見て走ると塩屋駅へと至ります。
 
 

1番線側より姫路方・門司方を望む。
左から1番のりば(電車線下り)、2番のりば(電車線上り)、列車線、山陽電鉄本線の順です。
複々線は西明石駅まで続きます。
この先、住宅街の中を高架区間で西へ走りますが、地形の関係ですぐに地平区間になり、右側の山電が上り勾配になります。そして山電が右へカーブして分かれる地点ではわずかに五色塚古墳を望めます。その後は左崖下に国道2号が並走した状態で右へカーブしますが、国道2号の海側にあるビルやマンションの間から明石海峡や淡路島、明石海峡大橋を望めます。さらに右へカーブすると右手にホテル「舞子ビラ」を見てから舞子公園の松原の中を北西へ走ると舞子駅へと至ります。ホーム中ほどで明石海峡大橋に続く神戸淡路鳴門自動車道の高架橋をくぐります。駅近くの神戸淡路鳴門道高架橋に高速舞子バス停があり、淡路島や四国方面への高速バスと乗換可能です。尚、北側に山電の舞子公園駅が隣接していますが、乗換は垂水駅~山陽垂水駅の方が便利です。
 
 
あとがき
私が垂水駅で下車(乗車)したのは何度もあります。1990年代は祖父母が垂水駅と名谷駅の間に住んでいたため、加古川から電車に乗って垂水駅まで行き、東口発のバスに乗り換えていました。今は「レバンテ垂水」前からバスが出ていますが、以前は垂水小学校の北側にバス停があったと記憶しています。そして2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年7月全駅制覇)。快速停車駅ですが、複々線化の経緯から海側の電車線にしかホームがありません。ゆえに、朝ラッシュ時に運転される列車線経由の上り快速電車はホームのない当駅に停車せず、ラッシュ時の上りは普通列車しかやって来ません。まぁ、それでも三ノ宮までは山電の直通特急やS特急より早く着くのですがw 駅前は昔ながらの商店街で、一部再開発されたもののまだまだ当時の面影が残っています。駅前道路も狭く、まぁ手狭です。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR神戸線方面の下り快速電車に乗り換えて当駅下車です(新快速は不可)。もし新快速に乗ってしまった場合は神戸駅で普通または快速に乗り換えて下さい。また、新幹線を新神戸駅で下車し、神戸市営地下鉄西神・山手線で三宮駅(三ノ宮駅)または新長田駅まで乗ってJR神戸線の快速or普通に乗り換えても到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の下り快速電車に乗り当駅下車です。普通は早朝・深夜を除き芦屋駅または須磨駅で後続の快速に抜かれます。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、コンビニは駅構内(改札外)にあり、駅前にも複数のコンビニがあります。一方、飲食店も多くあり、気軽に入れるチェーン店も一定数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
JR神戸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は垂水駅でも途中下車されてみて下さい!
また、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」へお出かけの際はぜひJR神戸線をご利用になり、垂水駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)