上野駅から母ちゃんを引率して高崎線の普通列車827Mで高崎駅をめざしました。


「母ちゃん、おやつは合計100円以内だぞ❗」

「わかってるよう❗」

 私が小学生の時…。

遠足で持ってきていいおやつは合計で100円以内、出発前に先生から全員荷物検査を受けて、オーバーしている子は没収されていました(遠足のおやつ以外でもいつも決まりを破ることをする子が多いのは大手の◯◯通運の社宅から通学している子たちで学年を問いませんでした)。


 乗車したのはJR東日本・横浜支社国府津車両センター所属のE233系E12編成の5号車グリーン車。2階建てグリーン車の車端部の平屋部分が母ちゃんのお気に入りです。

 何故かって?

 それは2階建て部分の2階席と1階席は構造上天井が低くて網棚が無いことと、どうしても平屋部分に比べると圧迫感が感じられるからとのことです。
 確かにそれは事実ですが、平屋部分は台車の上の車端部に位置するだけに車体中央部の2階建て部分に比べると揺れは大きいという点が短所もあるのでどこを選ぶかは人それぞれの好みですかね…。
 母ちゃんはこの平屋部分をセミコンパートメントと呼んでいます。私にはなぜそうなるのか理解に苦しみますが、そこは凡庸な私たちとは違う母ちゃんだ❗なにか母ちゃんなりの根拠があるのでしょう。
 終点のひとつ手前…倉賀野駅ではJR貨物の吹田機関区に所属する「押しことEF210型300番台直流型電気機関車がタンク車を連結した状態で停車していました。車番は304号機だったように見えましたが、はっきりとは確認できませんでした。
 先週の朝も「押しが同じように停車していたのを確認している(1時間ほどの違いはありますが…)のでこの時間の運用には300番台が組まれているのでしょうか…。
 ちなみにこの「押しというのは、関東以西の平坦な直流電化路線の貨物用機関車として老朽化した国鉄型機関車のEF65型やEF66型電気機関車の後継となるべく量産されたEF210型電気機関車が当初は岡山機関区に集中的に配置されたこともあるのか太郎」の愛称を付けられ、そのうち300番台は山陽本線の瀬野~八本松間の勾配区間で貨物列車の後部に補機として連結されて貨物列車を押し上げる機能を付加されているからです。基本番台や100番台の新しく変更された塗色は側面の細帯が白で引かれていますが、「押し側面の細帯は黄色となっています。
 国鉄分割民営化以降三十数年が経過し、新幹線ネットワークの拡充や夜行列車の衰退によりJR旅客各社の長距離特急列車も多くが姿を消してしまい、遠く離れた地方の車両がやってきて所属する車両基地を示す電略(電報略号)を目にする楽しみもなくなってしまった反面、JR貨物の機関車は広範な運用を持っているので、差されている区名札を見るのは楽しいことです。
 高崎駅で一旦外へ出ました。
 目的地への時間調整を兼ねてお店が多い高崎駅でPRONTOに入ってコーヒーを…。

 群馬県の県庁所在地は隣の前橋市ですが、高崎市は交通の要衝の地で鉄道の町、そして群馬県を代表する商業の町でもあります。
 賑やかな高崎市街地と官公庁が集まる落ち着いた雰囲気のある前橋市…合併する前の埼玉県さいたま市の旧浦和市と旧大宮市と共通するような雰囲気を感じます。
 
 倉賀野駅は高崎線、北高崎駅は信越本線、そして高崎問屋町駅は上越線の駅です。
 高崎線の終点であり、信越本線や上越線の起点であるばかりでなく、上越線を通って吾妻線や両毛線の列車や高崎線を通って八高線の列車の多くが高崎駅を始発駅・終着駅としています。

 高崎駅に戻って乗車したのはクモハ211-3021を先頭とする高崎車両センターの211系C8編成。
 両毛線普通列車441Mに乗車しました。

 伊勢崎市の国定駅に到着すると…。
「赤城の山も今宵限りか❗」
 開いたドアから片足をホームに出して大見得を切った母ちゃん❗
 慌てて母ちゃんの口を塞いだものの、時すでに遅く車内のあちらこちらからクスクスと失笑が…。

 次回に続きます。