今回の【駅】コーナーは、
愛知県扶桑町南端部の住宅街に位置する名鉄犬山線の快速特急停車駅で、扶桑町のみならず隣接する大口町からの利用客も多く、江南市東部の江森町や山尻町なども徒歩圏内である
柏森駅 (かしわもりえき。KASHIWAMORI Station) です。
 
 
駅名
柏森駅 (IY 11)
 
所在地
愛知県丹羽郡扶桑町  
 
乗車可能路線
名古屋鉄道：犬山線
 
隣の駅
枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方……江南駅
犬山方・新鵜沼方……………………扶桑駅
 
訪問・撮影時
2018年7月 
 
 

柏森駅は地平駅で、橋上駅舎を有しています。2007年に橋上駅舎化されました。
南北に出入口が設置されています。写真は北口です。南を望む。
橋上駅舎は南北自由通路(南北連絡橋)を兼ねています。南北とも駅外と橋上階の間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
北口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場が設けられています。バス停留所はありません。
 
 

北口駅前の様子です。西北西を望む。右後方に北口があります。
駅周辺は住宅地になっていますが、特急停車駅とは思えないほど駅前にはマンションが少ないです。
北口側は駅前広場を除き再開発はされていません。駅前には商店が点在しています。
また、駅の北(写真右側)約200mには柏森神社があります。
 
 

こちらは南口です。北を望む。
柏森駅の所在地は扶桑町ですが、南口の約250m南東まで隣の大口町域が迫っています。ゆえに南口は大口町民の利用も多いです。
尚、大口町には鉄道駅が全くなく、この柏森駅が大口町役場から最も近い駅になっていて、大口町の玄関口とも言えます。
また、扶桑町内でも町名と同一名称の扶桑駅を押さえて柏森駅が町内No.1の乗降人員を誇る駅で、扶桑町の実質的な代表駅と言えるかもしれません。
南口にもロータリーを有する駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場もあります。
こちらには大口町コミュニティバスの停留所が設けられています。
 
 

南口駅前の様子です。橋上階より南を望む。
こちら側は区画整理されていて、整然とした住宅地になっています。こちらもマンションは少ないです。
元々裏口だった事もあり、商店は少ないです。
また、右前方にある交差点を左折するとすぐに大口町に入ります。駅から大口町まで僅か250mほどです。大口町役場は南へ1.9kmほどの距離です。
 
 

橋上階にある改札口の様子です。北東を望む。
左に北口が、右に南口があります。どちらもエレベーターが併設されています。
柏森駅は有人駅で、インターホンは設置されていません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が4通路設置されており、中央の2通路がICカード専用です。左端には幅広通路があり、有人改札を兼ねています。
改札口の左手前には出札窓口があり、出札窓口の左側には自動券売機が2台あります。タッチパネル式の機械は『manaca』のチャージが可能です。
尚、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機がありませんので、精算やチャージが必要な場合は精算窓口へお越し下さい。
地上1階にある各ホームとの間には階段とエレベーターが設置されています。当駅はバリアフリーに対応しています。
また、トイレと多機能トイレは改札外、写真左後方にあります。改札内にはありませんので注意が必要です。
そして、改札口の右側(改札外)にはミニコンビニ「ファミリーマート　エスタシオ」があります。改札内にコンビニはありません。
 
 

2番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (IY 11)。
駅ナンバリング部分には犬山線のラインカラーであるグリーンが使用されています。
尚、駅ナンバリングの「IY」ですが、犬山線の「犬」の「I」と「山」の「Y」を使用しています。
決してイトーヨーカドーの略ではありませんｗ
 
 

柏森駅は島式ホーム・単式ホーム各1面の、計2面3線の地平構造で、西南西～東北東方向にホームが延びています。
右側(北)の島式ホームが右から1番線(見えづらいです。名古屋方面からの折り返し列車が使用)、2番線(下り犬山・新鵜沼方面)の順で、左側(南)の単式ホームが3番線(上り名古屋・中部国際空港方面)です。1番線は新鵜沼方(手前側)に車止めがあります。
ホーム有効長は1番線が名古屋市営地下鉄鶴舞線直通の20m車6両分、2・3番線が20m車8両分です(現在、20m車の8連運用はありません)。ホームドアはありません。ホーム幅は全体的にあまり広くなく、1・2番線の名古屋方(奥)、2番線と3番線の新鵜沼方(手前側)は結構狭くなっています。
上屋ですが、2番線と3番線は名古屋方の6両分に設置されています(1番線は全6両分に設置されています)。8両編成の場合、新鵜沼方の2両が雨ざらしになりますので雨天時に当駅で下車される際は注意が必要です。ホーム中ほどの名古屋寄りは橋上駅舎に覆われています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房なしの待合室(橋上駅舎下)が設置されています。
写真は3番線より枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方を望む。
 
 

こちらは1番線より枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方を望む。
右から1番線～3番線の順です。1番線は後方に車止めがあります。そのため、当駅では待避や緩急接続ができません。
1番線に発着する列車は少なく、夕方以降に地下鉄鶴舞線直通列車が折り返すのみです。
そのため、昼間は鶴舞線直通用の名鉄100系電車が1編成留置されます。
 
 

こちらは1番線の終端部です。新鵜沼方を望む。左から1番線～3番線の順です。
用地や2番線ホーム有効長の関係で2番線とは接続していません。
前述の通り、1番線ホームの有効長は6両分で、2番線ホームの有効長は8両分です。2・3番線は後に延伸されたためホーム幅が狭いです。
 
 

2番線より枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方を望む。
右から1番線～3番線の順で、1番線が2番線(下り線)に合流した先には3番線(上り線)への片渡り線があります。
この先、田畑が混在した住宅地の中を西南西へ走り、江南市に入ると直後に県道179号線をアンダーパスします。その後は左へカーブして郊外風景の中を南西へ走りますが、やがて住宅の密度が濃くなってくると大きく左へカーブし、進路を南南西に変えて市街地に入ると全列車停車駅である江南駅へと至ります。尚、柏森駅は快速特急停車駅ですが、『ミュースカイ』は通過します(深夜の下り1本のみ特別停車します)。
 
 

3番線より犬山方・新鵜沼方を望む。1番線の車止めは2両分ほど左後方にあります。
この先、左へカーブして住宅地の中を北東へ走ります。その後はさらに左へカーブして、左側車窓は住宅地ですが右側車窓は畑が広がるようになります。そして右側車窓が住宅地に戻り、県道192号をアンダーパスすると程なくして扶桑駅へと至ります。扶桑駅は快速急行停車駅で、特急以上は通過します。この点でも扶桑駅より柏森駅の方が格上です。
 
 
あとがき
私が柏森駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。駅は2面3線と変則的で、立派な橋上駅舎を有しています。一方、利用客の多さの割には駅前があまり栄えておらず。北口側は古くからの住宅街で、南口側は区画整理された新しい住宅街といった感じでした。駅は扶桑町にありますが、南口から250mほど南東へ進むと大口町で、当駅は町内に駅のない大口町の玄関口の役割も担っています。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から犬山線直通の快速特急・急行・準急に乗車して当駅下車です(準急も柏森駅に先着します)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線または関西本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内と南口駅前にコンビニがありますが、駅前に気軽に入れる飲食店は存在せず、最寄りのチェーン店は約600m北西の「モスバーガー」で、その西側には「ブロンコビリー」もあります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄犬山線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は柏森駅でも下車されてみて下さい！
 
(参考：Google地図、Wikipedia)