仙台駅 着発線の変遷 | やわやわとまれ♪の鉄道雑記帳(時刻表やら車両運用やら構内配線やら)

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 常磐線や水戸線、磐越東線、磐越西線、東北本線など現在のJR水戸支社、東北本部(仙台)管内の路線を中心に鉄道信号や標識、配線、運転、車両運用について書きとめていこうと思います。

ご覧いただき、ありがとうございます。

仙台駅の着発線について考察します。

仙台駅の配線については、f54560zgさんのブログ「懐かしい駅の風景」が詳しいです。

それによりますと、1958年6月の発着線は下図です。

中1は「小運転着、下貨待避」、上1は「小運転、組成又は出発」と記されているので、本線だったと思います。

 

1976年10月の発着線は

です。海側にホームが増えて、着発線が増えました。

 

さて、ここから本題です。

手元にあった仙台鉄道管理局 1971年(昭和46年)10月1日改正 列車運転時刻表を見ていたら、仙台駅の着発線に「上4」「上5」の表記があるのに気づきました。

昭和46年10月1日改正 列車運転時刻表 仙台鉄道管理局 p.94

東北本線上り 1728Dが「上4着」、1828Dが「上5着」。

1958年6月と1976年10月の間に、もうひとつ配線があったのではないかと考えました。それが下図。

1958年6月の海側にホームを増設して、着発線としたものです。山下を上2、山上を上3と数えると、上4、上5が順当です。

上1は仙山線の貨物列車やわずかにあった仙台経由の貨物列車が発着していたので、ホームのない本線であったようです。

列車ダイヤをみてみたところ、1967年10月改正のものには「上4、上5」があるので、この配線には1961年の仙台電化時点もしくは1963年の仙台運転所開所時点に切り替わったのではないかと考えました。

1972年3月改正の列車ダイヤにも「上4、上5」が見られます。

 

1975年3月改正の列車ダイヤには「中1、中2、中3、上1、山下、山上」が見られるので、この時点には1976年10月の配線に切り替わっていたと考えられます。この配線への切り替わりは、東北新幹線の仙台駅工事が始まる1973年頃ではないかと考えました。

現在の仙台駅のホームをみると、山側から3番目のホームは2番目、4番目のホームより幅が広い気もします。1971年時点の山下の線路を無くしてホームに拡張したのではないかとも思いました。

 

仙台駅の配線について、ご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示下さい。また同好のみなさまの考察をお聞かせ下さい。よろしくお願いいたします。

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