奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

遠軽へ、日帰り鈍行旅 … 遠軽駅と北一そば

2021-03-29 05:24:26 | 北海道の“鉄旅”日記

 

 

遠軽駅は1915年11月1日、湧別軽便線・下生田原(現・安国)ー社名淵(後の開盛)間の開通により開業、
現駅舎は1932年に建てられ、「鉄道旅行地図帳(新潮社)」により名駅舎100選に選ばれています。

今の駅前はご覧の通り階段で駅舎に上っていくようになっていますが、元々は駅の正面までゆるい坂になっていました。
昔の写真を見てみると駅前にバスが停まっている様子が写っています。
『昭和30年頃遠軽駅』で検索してみてくださいね。

遠軽駅で忘れてならないのは駅弁の「かにめし」と駅そばの「北一そば店」です。
今はそのどちらもなくなってしまいましたが、そば店の跡は残っています。

 

 

 

 

店構えは当時のまま、お品書きとお値段も当時そのままです。
閉店時から時が止まったような佇まい、明日にでも店が開くのではないかと思うほど。

 

 

 

 

ところで10年前に来たときもここで天ぷらそばをいただきました。
当時のお値段は390円でしたが2019年の閉店時も同じ値段、よくもまぁ値上げせずに頑張ったもんだ。

10年前にいただいた天そばは20数年ぶりの北一そばでしたが、
その後に車で遠軽駅を訪れたときにまたここでそばを食べた。

結局それが最後の「北一そば店」での思い出となりました。
そして私が知ることのないまま、2019年に閉店してしまった。

大学を卒業してから30数年経ちますが、その間に2回しかここを利用しなかったとは驚きだ。
実家にいた頃散々お世話になった私がそうなのだから、閉店してしまうのだな。

何より美味しかったのは、夜行の急行「大雪」に乗る前に食べた深夜の暖かいそば。

急行「紋別」崩れの普通列車が遠軽に到着するのは深夜0時前、
札幌行夜行の急行「大雪」が遠軽を出発するのは同じく深夜0時過ぎ。

この間に腹を満たすと、夜行列車の中でよく眠れたものです。

明日も遠軽駅のこと

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4 コメント

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やはり高齢化・・・ (熊ぱんち)
2021-03-29 18:10:07
遠軽も音威子府も、そば屋さんを切り盛りされていた方が亡くなって、継続を断念されたようです。思いますに、全盛期はおっしゃる通り、夜行「大雪」上りの発車時刻まで営業してましたから、そらま、激務ですわなあ。合掌。

ところでこの結果、名寄も遠軽も、駅弁、駅そば、キヨスクの記者旅三種の神器がなくなったわけで、なんともかともであります。そうこうしているうちに、静内とか留萌とか。。。いやいや。
熊ぱんちさん (オクイ)
2021-03-29 23:04:35
汽車旅三種の神器はなくなりましたが、
その代わりに今はコンビニがあるので昔より便利になりました。

さて静内と留萌の駅そばですが、
この両駅とも鉄道利用者ははなからから当てにしていません。
両駅で観察していると分かりますがそば店利用者のほとんどが一般客です。

これは音威子府の常盤軒も同じです。

ご指摘の静内と留萌の両駅、間もなく“駅”ではなくなります。
さて駅そば、どうなりますやら。
待合処 (熊ぱんち)
2021-03-30 10:59:26
コメントありがとうございます。そういえば相前後して、遠軽バスターミナルの「めいてん食堂」(名店?)も閉店したようです。

かつては、駅前の食堂にはよく「待合処」なんて書いてあって、名寄の三星食堂とか、渚滑の「はたの」とか、列車の乗り継ぎや待ち時間に軽食やビール。。。なんてのが珍しくなかったんでしょうけど、「列車」も「待つ」も過去帳入りした今、「待合処」も過去のものですかね。お出かけの時の楽しみだったんですが。今やコンビニかあ。
熊ぱんちさん (オクイ)
2021-03-30 20:25:02
昔はあちこちに“駅前食堂”がありましたね。

札幌駅では前の駅舎には「みかど」があり、朝6時から営業していました。
これは夜行列車で到着する客相手に朝食を提供するためで、
私も急行「大雪」を降りた後に利用していました。

それはともかく今はコンビニがあると書きましたが、
鉄道が交通の中心でなくなった今では駅近くにコンビニもないことも増えました。

鉄道が交通の中心だったのは昔のこと、
今は駅中やその周辺に何もなくても誰も困らない。

実際に、遠軽駅最寄りのコンビニは徒歩8分です。
それが現実です。
地方の交通は自家用車、それを踏まえ鉄道をどうするかが課題ですね。

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