NO.2455 改正後使用されなくなった行先・懐かしい行先もあり、783系電車、方向幕の中身解説 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2452 ~NO.2454 の3回にわたりまして、3月2日に、前日3月1日に全線で運行を再開しました久大線を経由しました「SUGOCA大回り」の模様を皆様にご紹介しておりました。

 

 この「SUGOCA大回り」では、久大線を経由していた訳ではありましたが、行程の中の中津→博多間では上の画像の783系電車CM3編成で運行されておりました「にちりんシーガイア20号」に乗車しまして、私自身783系電車運行の「にちりんシーガイア」の乗り納めも兼ねた行程でもありました。

 

 783系電車は、3月の改正で日豊線系統から撤退しておりまして、「にちりん」系統をはじめ、「ひゅうが」・「きりしま」の運行からも撤退しております。それによりまして、783系電車のシルバー塗装車両の一部編成が定期運用から離脱、現在離脱しました編成が各地で疎開留置されておりますが、今後廃車へと至る事にもなるようであります。本当に、考えてみましても30年以上経過している車両もありますので、そう考えますと離脱する車も出るのも仕方がない所でもありましょうか。

 

 

 さて、「新型コロナウイルス」によります需要減で大分駅始発で運行されておりました「にちりんシーガイア20号」では、前回ご紹介しましたように大分→小倉間では運転士・車掌では女性の乗務員で運行されておりました。本当にかつては男性ばかりであったこの業界もこのように運転士・車掌も女性ばかりという時代が来るようになったのはまさに時代の流れかなとも思う所でもありますでしょうか。

 

 そんな中ではありましたが、「にちりんシーガイア20号」の車内は、利用者も非常に少なく、空席が多く見られておりました(画像は小倉駅発車後)。ちなみに、前回もご紹介しましたが、空席となっていた座席は車掌が行橋駅を発った後から回転を行っておりまして、そう言った事からすべて進行方向通りの座席の向きに合わせてありました。まさに女性らしさの気配りを持った所でもありましたでしょうか。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、この列車が「回送(3番)」まで幕回しを行っておりましたが、この間の50コマには様々な行先が存在します。しかも、現在その位置に止まる事がない、今となれば貴重な行先もありますので、皆様にご紹介してまいります(但し最初の数コマは未収録です)。

 

 

 画像が、現在の783系電車の行先表であります。画像の黄色で表してありますのが現在使用されている行先ではありますが、やはり日豊線系統から撤退した事もありまして、使用されている行先もそのほとんどが長崎・佐世保線系統である事がお分かりいただけます。

 

 

 まずは、3月のダイヤ改正で撤退しました日豊線系統の代表的な特急列車であります「にちりん」の行先からご紹介します。このうち、19番の「にちりん 大分」の行先より南側の行先が改正前まで普段から使用されておりましたが、これら行先が使われなくなったのはやはり大きいかなとも思う所ではありましょうか。

 

 (17番、「にちりん 小倉」)

 

 (18番、「にちりん 博多」)

 

 (19番、「にちりん 小倉」)

 

 (20番、「にちりん 宮崎」)

 

 (21番、「にちりん 南宮崎」)

 

 (23番、「にちりん 宮崎空港」)

 

 また、接続対応行先であります「にちりん(ソニック) 大分(博多)」の行先も8番に入っておりましたが、この行先も大分駅で「ソニック」に接続する列車で見られておりました。この行先は、改正後は787系電車のみ見る事ができておりますが、「(博多)」の姿が宮崎方面から見られるのもわかりやすくてよかったのではないかとも思う所でしょうか。

 

 こちらの「にちりん 中津」は、24番に設けられておりましたが、783系電車としては大分~中津系統は運行されておりませんでした(現在も787系電車4両編成では運行されております)。ただし、代走などを想定して設けられていたのではないかと思われますが、実際に設けられているだけでこういった行先もあるんだなと言う事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 こちらは、延岡~宮崎方面を運行されております、「ひゅうが」の行先であります。この間の幕回しでは、12番に「南宮崎」、13番に「宮崎」が設けられておりまして、それ以外の行先は、3番「回送」の上に、1番「延岡」、2番「宮崎空港」がそれぞれ設けられておりまして、空いたスペースに行先を入れるパターンが見られていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (12番、「ひゅうが 南宮崎」)

 

 (13番、「ひゅうが 宮崎」)

 

 

 こちらは、宮崎~鹿児島中央間で運行されております「きりしま」の行先であります。南福岡車両区に所属しておりました783系電車も、3月の改正前までは運用上日豊線を経由しまして鹿児島中央駅まで足を運んでいた訳でもありましたが、この2つの行先も実際に使用されていた訳でもありましたので、使用されなくなったのも残念かなとも思う所ではあります。

 

 (35番、「きりしま 鹿児島中央」)

 

 (36番、「きりしま 宮崎」)

 

 

 こちらの行先は「かもめ」の行先であります。かつては「3階建て」まで形成しておりまして、博多~長崎間で運行されておりました「かもめ」も、改正前までは101号で佐賀駅まで、108号で博多駅まで戻っておりましたので、30番「博多」、32番「佐賀」が使用されておりましたが、改正後には今や104号の佐賀→吉塚間しか運行されていない事もありまして、41番「博多・吉塚」の行先しか使用されなくなっております。

 

 (30番、「かもめ 博多」)

 

 (31番、「かもめ 長崎」)

 

 (32番、「かもめ 佐賀」)

 

 (41番、「かもめ 博多・吉塚」)

 

 こちらは、11番に設けられておりました「かもめ 諫早」の行先であります。この行先は平成17年から平成23年にかけまして202号で使用されてきました行先でありましたが、平成23年からは、平成30年まで885系電車によりまして運行されてきたものでありました。

 

 

 また、今話題となっております「肥前山口」の行先であります。現在、肥前山口駅は佐賀県江北町にあると言う事で江北駅と改称されるかが言われておりますが(私は改称反対です)、現在これらは使用されていない行先であるとは言いましても由緒ある行先かなと言う印象さえもあるでしょうか。特に「みどり」に関しましては平成21年から平成28年まで定期列車でこの肥前山口駅で分割を行う際に使用されてきた行先でもありましたので、特に懐かしい所ではあります。

 

 (33番、「かもめ 肥前山口」)

 

 (40番、「みどり 肥前山口」)

 

 

 こちらの行先は、佐世保線系統の特急列車「ハウステンボス」でありますが、現在早岐~ハウステンボス間はワンマン運行を行っておりますので、「ワンマン区間」も追加されております。尚、上の行先表からもわかりますようにワンマンが記載されていない行先も現在も存在しておりますが、残念ながら収める事はできておりませんでした・・・。

 

 (34番、「ハウステンボス」)

 

 (37番、「博多」)

 

 

 こちらの2コマが、「福北ゆたか線」系統で運行されております「かいおう」の行先であります。今回の改正では、辛うじて1往復が運行されておりまして、783系電車の「みどり」編成によります運行で残されておりますが、「福北ゆたか線」を表します黄色の行先が従来と違った所を見せているのではないかとも思います。

 

 (15番、「かいおう 直方」)

 

 (16番、「かいおう 博多」)

 

 

 さらに、JR九州の特急列車では現在も普通列車の運用は787系電車で残されておりますが、改正前までは783系電車も宮崎地区を中心に普通列車の運用は見られておりました。また、早岐~佐世保・ハウステンボス間も普通列車の行先が用意されておりまして、過去には実際に送り込みで早岐→佐世保間の普通列車も運行されていた事がありましたが、現在これらは使用されておりません。

 

 (14番「普通 佐世保」)

 

 (38番「普通 宮崎」)

 

 (42番「普通 南宮崎」)

 

 (43番「普通 宮崎空港」)

 

 また、普通列車の行先の中にはワンマン対応の行先も入っておりまして、以下の2点が現時点では使用されておりませんが存在しております。先述のように、「ハウステンボス」も早岐~ハウステンボス間でワンマン運転を行っておりますが、普通列車もこのように存在しておりまして、「ワンマン」と書いてある所がそれを物語っているのではないかと思います。

 

 (22番「普通ワンマン 早岐」)

 

 (44番「普通ワンマン ハウステンボス」)

 

 

 そして、3月改正で廃止されました「有明」に関しましても、区間行先を含めまして以下のように存在しておりました。当ブログでもご紹介しましたが、熊本駅乗り入れも最後は783系電車での運行でありましたし、画像にはありませんが、「博多・吉塚(28番)」の行先で運行されていた事もありましたので、この783系電車にとりましても最初に導入されていたのがこの「有明」でもあっただけに、「有明」の行先があるだけでも由緒ある行先ではなかったかと思う所ではありましたでしょうか。

 

 (9番、「有明 博多」)

 

 (10番、「有明 熊本」)

 

 (25番、「有明 久留米」)

 

 (26番、「有明 長洲」)

 

 (27番、「有明 大牟田」)

 

 

 今回は、50コマに及びます783系電車の幕回し時に見られました姿を愛称や系統別などに分けましてご紹介しましたが、実際に様々な行先が入っている事がお分かりいただけるのではないかと思います。そんな783系電車も、ご紹介しておりますように3月の改正で運行区間が縮小されておりまして、その行先で止まると言った事も見られなくなった行先も多くなっております。そう思いますと、正直寂しくなるなとも思う所ではありますが、今後臨時運行などで使用されなくなった部分も見る(使われる)機会は出てくるのではないかとは思われますので、そう言った時を期待しておきたい所ではあります。