そもそも「聖智台カール」駅・機関区の由来を話していませんでした。単純に子供達の名前を一字ずつ取って付けています。
「〇〇カール」はよくあります。昔、氷河だった痕が、お椀型に削られて出来る大地のことでして、ここ信州の南信地区は「千畳敷カール」が有名で、駒ヶ根~菅の台~しらび平まで山バスに乗って1662mまで上がります。
そこからはロープウェイで一気に千畳敷駅まで上がると2612mの高原世界が待っています。
美里山鉄道では、それ程高山ではないけど「カール」の痕跡がある風景を作りたく命名しました。
さて、その「聖智台カール」機関区の転車台(ターンテーブル)は回転は出来るのにその線路に電気が通じないトラブルが発生して片づいていませんでした。
いろいろ転車台をいじって見たものの、分解出来ないので本体を修理することは不可能と判断。
次善の策を考えて「あっ、アレならいける」と思いつきました。
模型のターンテーブルは転車台の線路に導通させると、放射状に伸びた線路にはそこから電気が配電されるんです。
それなら、ちょいと面倒くさいけど放射状の線路全てに給電すれば転車台の線路にも電気が流れてくれる訳だ。
そこで登場したのがロータリースイッチ。手持ちで1回路12接点と誠に都合のよいロータリースイッチが余ってまして(何でそんなモノが余っているの?という突っ込みはしないで)こいつから放射状の各線路に分配します。
画像では9線路に分かれて電気を流せれば良いわけで、このロータリースイッチは12接点あるので余裕ですね。
動かすときは、機関車が載った線路にロータリースイッチから電気を流してあげれば、転車台にも線路の方から電気を流してくれるのでなんとか通電してくれて転車台上まで機関車が移動出来るんです。
転車台を回して別の線路に移動させたらそこにロータリースイッチから給電してあげればOK。なんて頭が良いんでしょ
面倒ではあるけど一応解決です。
答えは、美里山渓谷の大鉄橋下の窪地。
ここに、レンガ作りのビール工場を建てることにしたのはお話ししました。観光客のアクセスは路面電車にしてもらうとして、出来たビールを運び出す工場線が欲しいので、ローカル線の隣に敷いてみたくなりました。
少し行くと川と大鉄橋です。
車止めの先には「白糸の滝」のような水源が出来るので美味しいビールの水も採れます。
そして、工場の上にホップや小麦の畑を作れば、原材料は美里山渓谷で完結出来ますからね。
運び出しにはプッシュプルで機関車を付けて、レサ12000にビールを詰め込めば生ビールの鮮度を落とさずに運び出せるハズ。ちょっと色気を出してスハニ35との混合列車仕立てにしました。
まっ、しかし繋がる線路が今のところ見つからないのでトンネルポータルに入ったところで線路がなくなるのでオブジェとして置かれる見込みです。
本線全体を走れるようにするまでに残された時間は「あと5日」
美里山鉄道レイアウト図
矢印は本日の撮影現場