NO.2453 久大線全線運行再開記念「SUGOCA大回り」第9弾(その2・日田駅→由布院駅編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 去る3月1日に全線で運行を再開しました久大線でありますが、翌3月2日に行いました「SUGOCA大回り」第9弾の話題、前回はスタート駅であります竹下駅から日田駅までの模様をご紹介しました。

 

 今回の行程では、久大線の特急列車であります、キハ185系気動車の「ゆふ(乗車列車はゆふ3号)」に、二日市駅から日田駅まで乗車しましたが、全線運行再開したとは言いましても、画像2にもありますように利用者はそんなにいらっしゃらず、3両編成とは言いましても正直1両で足りるほどの乗車率でもありました。

 

 それほど「コロナ禍」の影響と言うのはよく出ている事が伺わせておりますが、そう言った事もありまして改正からは2両に減車されている「ゆふ」でもありますので、今後編成から外れましたキハ186形が再び連結する事ができるよう巻き返しができるように願いたい所ではあります。

 

 

 さて、今回は久大線をさらに東へと進んでまいりますが、今回その2では最後まで寸断していた区間もあります、日田駅から由布院駅までの模様を皆様にご紹介してまいります。尚、時刻・運行列車は改正前でもありますので、改正後変わっている部分がある事はご了承いただきたいと思います。

 

 

 まずご紹介します画像は日田駅でありますが、これまでもご紹介しておりますように、久大線の中心駅のうちに一つでもありますので駅構内もかなり広い事がお分かりいただけます。実際に、撮影場所のホームが1番ホーム、向かいに2・3番ホームが存在しておりまして、久大線の全列車が停車を行っております。

 

 (奥に2・3番ホーム)~久留米方

 

 (撮影場所、1番ホーム)~大分方

 

 画像からは見にくいですが、日田駅の時刻表であります(詳しくは画像をクリックしてご覧ください)。先述のように、久大線の全列車が停車しておりますが、それとともに日田彦山線の列車も乗り入れておりました。しかし、「平成29年九州北部豪雨」で添田~夜明間が寸断となりまして、昨年にはBRT(バス高速輸送システム)化が決定しておりますので、日田彦山線の列車としての時刻は今後も表示される事はないものと思われるだけに残念な所ではあります。

 

 

 しばらくしますと、キハ125形気動車2両編成によります久留米駅からの普通列車1847Dが入ってまいりました。本来でしたら、行程上その普通列車に乗車しても間に合うほどでしたが、今回は敢えて「ゆふ3号」に乗車しまして日田駅へとやって来ておりましたが、結果は前回・先述の通りでしたので、正直残念だったかなと思う所ではありました。

 

 (キハ125-10)

 

 (キハ125-114)

 

 また、この間には留置線よりキハ220形気動車(-1503)で運行します久留米行き1856Dが1番ホームに入線していました。久大線では、画像のように1両編成あれば2両編成で運行される列車もありますので、このようにキハ200系列でありましても1両編成での運行は大きな存在となっていると言ってもいいかと思います。何と言いましても、今回の改正では長崎地区から撤退した事によります佐世保車両センターからの転属車がありましたので。

 

 

 そんなキハ200系列でもありますキハ220形気動車に乗車しまして、これから由布院駅を目指してまいります。今回乗車列車は1849Dでありまして、先頭にキハ220-206が就いておりました。

 

 (行先)

 

 

 今回の乗車列車では、車内に日田駅からの高校生が多く乗車されておりまして、立席が出るほどでしたが、車内画像は残念ながら収める事はできませんでした。そんな中ではありましたが、列車は東へと進みまして、豊後中川駅を出ますと、進行方向右側では筑後川水系でもあります玖珠川を望む事ができるようにもなってまいります。

 

 

 その玖珠川沿いにありますのが、「天ヶ瀬温泉街」でありますが、この「天ヶ瀬温泉街」と言いますと、「令和2年7月豪雨」では大きな被害を受けた所でもありまして、後述のように営業ができない所も見られております。そんな中ではありますが、一部では営業を再開している所もありまして、画像の天ヶ瀬駅から画像中央の所から入った所には「駅前温泉」と言う混浴の共同浴場も営業を再開しているそうであります。

 

 そんな営業を再開した所も見られますが、東の方へと進みますとまだまだ復旧工事の姿も見られておりました。以下画像の通りも、「令和2年7月豪雨」では浸水したりした所もありまして、ホテル・旅館では営業を休止したままの所も車内からも望む事ができておりました。この豪雨災害では、当ブログでもご紹介しました熊本県人吉市が最も被害を受けておりましたが、大分県内でもこの地域などで被害を受けた所が見られていた事をわかっていただければとも思います。

 

 (別位置)

 

 (豪雨により削れた所)

 

 

 杉河内駅を過ぎますとすぐには、「慈恩の滝」を見る事ができまして、「ゆふいんの森」では徐行運転するスポットでもあります。しかし、この列車も杉河内駅を出てすぐではありますのでそれほど速度は出ておりませんでしたが、残念ながらいい画像は収める事はできませんでした・・・。

 

 

 こうして、1849Dは豊後森駅へとやってまいりました。以下画像の下車されている姿からもわかりますように、この豊後森駅で学生さんを中心に半数以上の乗客が下車されておりまして、この駅も中心駅でもある事が伺わせておりました。

 

 この豊後森駅と言いますと、ここから由布院駅までの間に最後まで寸断されていた区間でもありました。この区間では、豊後中村~野矢間(と言うより豊後中村駅から300メートルほど)にあります野上川橋梁が流出しておりまして、そう言った事もありまして復旧も長くかかるとも言われておりました。しかし、日田彦山線の寸断区間にあります大肥川橋梁を再利用しまして、そう言った事もありまして3月復旧へと至る事ができておりました。

 

 今回、残念ながらこの橋梁の姿を収める事は、後述のように雨が降っていた事もありましてできませんでしたが、今回大回りの目玉な所でもあっただけに、今後出向いた際にゆっくりと収めたいと思います。

 

 

 さて、雨の中ではありますが豊後森駅を発ちまして由布院方面へと進んでまいります。奥に見えますのが、かつての豊後森機関区がありました豊後森機関庫でありますが、この機関庫周辺も現在は公園に整備されておりまして、今後こちらも再訪問したいとも思っております。

 

 (豊後森機関庫)

 

 

 雨はよりによってこの区間で降っておりまして、そう言った事もありまして、先述のように豊後中村駅より先にあります野上川橋梁も収める事はできませんでした。画像は、その隣駅の野矢駅でありますが、地元の方が設営されたと思います「復旧開通ありがとう」と書かれた垂れ幕、そして黄色いハンカチが全線復旧を地元の方が喜んでいる事が伺わせておりました。

 

 

 そして、1849Dはこの区間難所の「水分峠」を越えまして、由布院へとやってまいります。この時点では雨も降っておりませんでしたが、山は雲に覆われておりまして天候もあまりよくない事が伺わせておりましたし、乗客も10名ほど、久留米駅からの運賃表も25番までが表示されておりました。

 

 (運賃表)~25番まで表示

 

 

 こうして、日田駅から1時間少々、1849Dは終点の由布院駅に到着しました。が、この列車はこの後4849Dとしてさらに大分駅へと南下する事にもなりまして、この後さらにこの車にはお付き合いと言う事にもなります。

 

 (駅名標(駅板))

 

 

 由布院駅では、約40分ほど停車しますが、大分行きの発車までの間にホーム周辺の撮影を行いました。この間には、この由布院駅で7ヶ月間も足止めされておりましたキハ71系気動車「ゆふいんの森4号」もやって来る事にもなっておりまして、私自身も久々に運行する姿を見る事にもなりました。

 

 画像は、その前にやってまいりますキハ125形気動車2両編成で運行の4838Dでありますが、緑の「由布院」の表示が球団戦の列車らしさを見せているのではないかとも思う姿でもありました。

 

 (先頭、キハ125-122)

 

 (後方、キハ125-23)

 

 

 こちらの画像は、2・3番ホームから撮影しました、由布院駅の大分方の姿であります。以下画像の右側にあります線路が留置・引き上げ線、そしてその下の画像にかけまして3番ホーム・2番ホーム・1番ホームとなります。この3つのホーム・留置線には、「令和2年7月豪雨」で昨年7月から約7ヶ月間先述・後述のキハ71系気動車、そしてキハ200系気動車(キハ220形気動車も含みます)の計14両が足止めされておりましたが、そんな面影も見られなくなりましたので、復旧してよかったなと思う姿でもありました。

 

 (右から、留置線・3番ホーム)

 

 (同、2番ホーム・1番ホーム)

 

 

 さらに1番ホームへ行きまして、ホームから由布院の町を覗いてみました。しかし、人通りも全くなく、かつてのような賑わいは見られなくなってしまっておりました。

 

 (改札の所にある垂れ幕)

 

 (街並みも人も少なし・・・)

 

 さらに、待合室も窓越しに覗いてみましたが、こちらも人の姿は全然ありませんでした。かつては韓国語が飛び交うほど多くの方々の姿が見られていたほどでもありましたが、今はそんな姿もなしですので、非常に悲しい姿が見られていたのは残念に思います・・・。

 

 

 この日の由布岳であります。時より雨が降っておりましたので、雲にかかっておりまして詳しく見る事ができませんでした。また、この時由布院駅構内は非常に寒く、雪にも変わりはしないか?とさえも思うほどでありました。

 

 

 そして、お目当ての「ゆふいんの森4号」が由布院駅1番ホームにやってまいりますので、対岸の2番ホームから撮影を行いました。このキハ71系気動車も、先述のように7ヶ月間この駅に足止めされておりまして、この間には展示を行いましたり、結婚式まであげましたりと変わった経験をこの地で行っておりましたが、やはり元気に走る姿はいいのではないかとも思う所でしょうか。

 

 (行先)

 

 この「ゆふいんの森4号」は、由布院駅に数分間停車しますが、この時には3色の並びを収める事ができておりました。以下画像が、キハ125形気動車との黄色の姿、その下の画像がキハ220形気動車の黄色の姿と最高3色見る事ができましたのでカラフルな姿を収める事ができてよかったなと思ったほどでした。

 

 (3色での姿)

 

 

 所で、この日の「ゆふいんの森4号」の肝心の乗客はほとんどいらっしゃらず、この駅から乗車される方も数名ほどしか確認されておりませんでした。ご紹介しておりますように、久大線も全線再開した訳ではありますが、「コロナ禍」である事には変わりない訳ですので、完全に収まるまでは利用者も多くは望めないのかな・・・とも思ったほどでした。

 

 こうして、「ゆふいんの森4号」は博多駅へ向けて発って行きました。本当に前回・冒頭ご紹介しました「ゆふ3号」とともに、全線再開したのか?と思わせる姿となっているのは残念ではありますが、今後また戻って来てくれる事を願いたい所ではあります。

 

 

 今回は、「SUGOCA大回り」による日田駅から由布院駅までの姿をご紹介しましたが、ご紹介しましたようにこの区間では橋梁流出もありましたり、豪雨災害が沿線で見られた所もありましたりと久大線で一番被害が見られた所でもありましたが、多くの関係者の尽力によりまして運行再開まで至る事ができた事は良かったと思います。しかし、開通しましても利用客が少ない所は今の「コロナ禍」を思いますと仕方がない所ではありますが、今後また徐々に戻る所を願いたい所ではあります。次回は、一気に博多駅までの模様をご紹介しますが、その際にはとある列車にも乗車しておりましたので、次回最終回もご覧になっていただきたいと思います。