なごり雪 白老鉄日記 vol.41 | 四季の鉄道風景Gallery

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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

く毎年繰り返される「別れの3月」。これまでも、歴史を刻んできた鉄路(札沼線、夕張線)、味わいある佇まいの駅(旧白滝、上厚内、美々など)、主役である車両たち(ブルトレ、赤い電車、キハ183)が「思い出」になっていきました。そして、今年は‥‥。ダイヤ改正前の3月初旬、今年初めての北海道は、なごり雪の中「さよならキハ40」でした。(2021/3/5-10)

空港はガラガラ、飛行機は空席が目立ちました。渡道2日前に大雪が降りました。千歳から一路白い道路を白老に向かいました。やはり、駆け付け達磨亭の辛味噌ラーメン。あぁ、幸せ。

白老の町をぐるっと回り、行きつけの魚屋、ドラッグストアなどで買い物をし、そのあとは、大汗かきながら、手作業で雪かきを1時間。やっと車を通せました。日が長くなりました。夕暮れタイムは、久しぶりの北舟岡。夕日がRed Bearを紅く染めます。

そして、おぼろ太陽が噴火湾に沈みます。

日没後、17時台の北舟岡駅。素敵な時間帯に、やってきたのはキハ40日高色。この色見たのは久しぶりです。いい初日でした。

2日目は曇り。ゆっくり起きて、近くの竹浦駅で。バックのテーブルマウンテン風の山は倶多楽湖です。白老にしては珍しい雪景色のホームに、キハ40がやってきました。

日中は家でゴロゴロしていましたが、天気が回復してきたので、夕練に出かけました。前日とは一転して北風が強い北舟岡駅です。

波高く、長く立っていられないほどの追い風。数が減ってきた281系北斗がやってきました。やはり北海道の特急と言えばこれです。

DD51を継承したDF200。すっかり北海道に馴染んだ感じ。冬の北海道は一段と絵になります。

この日も車両運良く、キハ40北海道色の2連でした。

普通列車らしい、日常的な良いシーンが撮れました。満足です。寒いし、夕暮れまで粘らず、これにて二日目終了です。

3日目。快晴です。函館で一泊するため、朝早く白老を出ました。当然、羊蹄山は見えるだろうと期待しましたが、湿度の高い朝だったようで、まるで見えず。気持ち切り替えて有珠山バックで、キハ40。

いつもの北舟岡の朝。いつもの光景。日高色が2両で到着。ちょっと嬉しいかも。

長万部発の三両編成は、駅から少し離れた場所から。前2両はキハ40、後ろ1両がキハ150の美しい編成が、噴火湾に沿って走ります。

朝のラストは、豊浦行き。穏やかな噴火湾。対岸の駒ヶ岳が時間が経つにつれ良く見えてきました。条件は整ったのでキハ40が来てほしいと願うと、、。

願いがかなったように、キハ40北海道色。最高の朝でした。下道を走って、函館を目指しました。

途中、いつもの長和の田園。雪に覆われて、この季節らしく撮れました。

豊浦から右に逸れ、黒松内を経由して寿都へ。お目当てはお昼の魚でした。しかし残念ながらいつも新鮮な魚で溢れる漁連は原発問題が影響しているのかお休み。残念です。仕方なく、日本海を下り、八雲から太平洋側に出て、落部で一休み。こんなに駒ヶ岳がくっきり見えるのは久しぶりのこと。タイミングよく、ここでキハ40を二本撮れました。

駒ヶ岳、どアップ!

少し待って、貨物も撮りました。ブルトレの時代から、ここは長大編成が似合う撮影地です。さて、一路函館を目指しました。(後半に続きます。)