蒸気機関車の雑学豆知識!

燃料となる石炭と動力となる蒸気をつくる水を積んで走る蒸気機関車。積載する石炭と水の量が少なくて済む短距離のローカル線では、ボイラーの横に水タンク、運転台の後ろに石炭を積んだ小型の「タンク機関車」を使用。重量の重い列車の牽引(けんいん)やスピードが必要な長距離の幹線では、石炭と水が大量に必要となるため、機関車の後ろに大量の石炭と水が積める炭水車(テンダー)を連結した大型の「テンダー機関車」が使用されていました。また、明治から大正にかけては数字のみで表示されていた形式ですが、昭和3年から動輪の軸数にあわせてアルファベッドを併用。動軸が2本はB、3本はC、4本はD、5本はEのアルファベット+形式の数字で表記されています(動軸数が3本だとC11形やC57形、4本だとD51形などになっています)。山口線のC57形は最初に製造された1号機、磐越西線のC57形は180番目に製造された180号機で、機関車のナンバープレートは「C57 1」「C57 180」のように表示されています。

 D51形の動輪、直径1m40cm そして C57形の動輪は1m75cm 機関車の重量約115トン、客車も合わせて約300トンの重量を蒸気の力だけで動かす!


蒸気機関車の運転手の話

C571号機は2020年10月10日に船平山~津和野間でピストンにトラブルを起こし

立ち往生したことから、梅小路機関区で修繕を受けており9月ごろまで運休!

JR山口線の「SLやまぐち号」を牽引するC571号機が新山口駅~津和野駅間の1往復で
消費される石炭の量はおよそ2トンです!

蒸気機関車を始動するために機関車のボイラー(カマ)に火を入れ、始動できるまでの時間は5時間はかかる!

だからカマの火を落としボイラーを冷やすことはできないのです。

D51 200号機は2017年7月から、山口線にて「SLやまぐち号」の牽引で活躍しています。

D51 200号機は現在、全般検査のため、山口線での運転は今年9月まで運休です。

 

C62 2とD51 200は構内運転動態を維持するために燃料の石炭を二日間で600Kg、消費するそうです!

京都梅小路機関区で蒸気機関車のベテラン運転手に聞いたお話ですが、蒸気機関車は稼動状態で維持するには、カマの火を落とす事が出来ず、ボイラーの圧力を維持しなければならないため、C622、D51200の機関車は一両当たり二日間で石炭を600Kg消費するとの事でした。

テンダー蒸気機関車の炭水車に石炭を積み込む作業を行うフォークリフト。

蒸気機関車には二日に一回の割合で、フォークリフトで石炭の積み込み作業を行うそうです!

石炭の燃えた灰や石炭ガラを落とし一日の作業が終る。

一日の運転作業を終えた蒸気機関車は石炭と水を積み込み、C622は転車台に乗り方向転換して機関車庫に入ります。
巨大な蒸気機関車は本線で走る事もなく構内で行ったり来たりしているのは可哀そうですね。

 

 

C11形タンク式蒸気機関車

 北海道には2両のC11形蒸気機関車(171号機と207号機)が動態保存されており、函館本線や釧網本線、

富良野線などで観光用のSL列車を牽引しています。

C11形はローカル線で活躍した小型のタンク機関車で、転車台のない路線でもバック運転がしやすい設計になっています。171号機は標津(しべつ)線、207号機は日高本線で活躍後に公園で展示されていましたが、平成11年と12年に苗穂工場で復活。函館エリアで桜が咲くゴールデンウイークや大沼公園が美しい夏の観光シーズンには、函館本線函館〜森間を結ぶ「SL函館大沼号」として運転されています。

 

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