レッドアロークラシックの引退 | 書斎の汽車・電車

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 西武鉄道から、残念な発表がありました。10000系「レッドアロークラシック」が、4月29日をもって定期運行から退くそうです。

 

 思えば、この編成が往年の5000系のような塗装で運転を開始したのが平成23(2011)年11月27日といいますから、もう10年近くになるのですね。この年の12月12日には、西武新宿~拝島の臨時特急に使用され、拝島線初の特急列車となりましたし、平成27(2015)年3月21日には、国分寺~本川越の臨時特急にも投入され、こちらも国分寺線初の特急列車でした。

 とはいえ、基本的には池袋線系統の特急列車に用いられていましたが、昨年3月、10000系が池袋線系統から全て退いたことで、「レッドアロークラシック」は新宿線に移籍してきました。

 で、何度か『小江戸』号として活躍する姿を目にはしていたのですが、コロナ禍で土休日の特急が全面運休となり、運転再開後もどういうわけか「レッドアロークラシック」は余り見かけなくなってしまいました。そして再びの緊急事態宣言でまたも土休日の特急運転休止、こちらはどうやら次の週末からは再開されるようですが、そうこうするうちに今回の引退発表です。

 

 引退興業ということで、記念乗車券、記念グッズの類が発売され、4月16日からは「ラストランロゴ」を掲出しての運転が始まるそうですので、新宿線沿線も騒がしくなりそうですね。この電車、もう少しじっくりと追いかけてみようと思っていたのですが、「普段着の姿」については大した写真も撮れないままになってしまいました。

 もちろん、定期運行から退くという発表ですから、「お別れ運転」など別途計画されているのかも知れませんが、それよりも「レッドアロークラシック」の引退が、かねてから危惧していました10000系そのものの「終わりの始まり」になりそうな気配です。10000系の後継車が001系になるのか40000系になるのか、あるいは新設計の特急車が登場するのか要注目です。前にも書きましたが新宿線の特急そのものがどうなるのかという問題にもつながってきます。5年後の新宿線の優等列車はどのような体系になっているのでしょうか。

 

 再掲になりますが、「レッドアロークラシック」の模型の写真です。(レンタルレイアウト「リカラー」にて撮影)