アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

五能線2527D惜別乗車

今年3月で秋田・青森県のキハ40系列が引退することになり改造車を除き東日本(北海道除く)から事実上絶滅することになった。最後のご奉公で奮闘するキハ40を見送るため社会人らしからぬ行程により現地へ突撃した。

■千葉6:33→7:11東京7:32→11:42角館 秋田新幹線 こまち5号

地震の影響による徐行のため本来より1時間近く余計にかかる。
那須塩原くりこま高原間はほぼ全区間速度が抑えられていた(3/13一部解除)。乗車率4割程度。踊り子引退記念弁当をいただく。バランスの良い品目。しかしこまちの座席は長時間座っていても全然疲れない。自宅に欲しい。

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踊り子記念弁当

■角館11:50→13:14阿仁合13:43→15:10角館 秋田内陸線

一面真っ白の雪景色。半分ぐらいの客が鉄印客。阿仁マタギで温泉に行く客が多数降りた(一昨年同じことをしている)。
乗客減の影響で、急行もりよし号は減便中。窓口営業時間内に効率よく阿仁合に滞在できるパターンが非常に限られるので混むのも理解できる。
レストランこぐま亭は臨時休業で駅員の方が平謝りしていた。シェフが1人しかいないので都合次第で休みになってしまうらしい。
鉄印ばかりに集中していて駅カードをもらうのを忘れそうになった。
後日駅カードは種類が増えて今年秋頃まで配り続けることが決まったらしく、また再訪しなければいけない材料が増えてしまった。

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内陸線随一の撮影スポット「大又川橋梁」

帰りの角館行きは混んでいた。
比立内や上桧木内で乗り降りがほんのわずかにあったものの、ほぼ全員角館まで乗り通し。

■角館15:25→16:08秋田 秋田新幹線

立席特急券で秋田まで。
しかし本当に乗り鉄はカネのかかる趣味だな…
海外に飛んでいたころより、最近の旅費のほうが嵩んでいて悩ましい。

■秋田18:03→18:46羽後本荘19:00→19:39矢島20:18→20:57羽後本荘21:18→22:00秋田 羽越線由利高原鉄道

由利高原鉄道に乗るのは9年ぶり2回目。乗客は片手で数えられる程度のみ、帰りは貸し切り。テーブルでだらける。

今回は天気が荒れなくて良かった。羽越線は遅延ばかりで個人的にろくな思い出がないので、すんなり移動でき大変幸運だ。
車内は本荘ごてんまりが所狭しと飾られている。来週から始まる「おひなっこ列車2021」のためらしい。

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ひなまつり装飾

終着矢島で鉄印をもらう。
ホームページには、「鉄印を記帳できる社員がいれば」手書きで書くという意味深なことが書いてあったが、まさにその駅員に当たった。嬉しい。記帳には10分ぐらいかかるので注意。

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矢島駅

 

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鉄印(右から秋田内陸線+由利鉄鳥海山麓線+おまけ)
由利鉄は手書きをゲット ※国鉄時代は『羽後矢島駅』だった

由利高原鉄道羽後本荘駅は東西自由通路の絶賛工事中で通路が形を現そうというところだった。工事のため、羽越線の普通電車が停まっている場所がホームの端で遠い。由利鉄との乗り換えは少なくとも3分は必要。

秋田に戻り、酒は飲んでいないがラーメンを食べに行く。末廣ラーメン。
中華そば並800円を注文した。単純にラーメンに牛肉が乗っているだけのものであるが箸が進む進む。長浜屋牛皿に少し似ているかなというところ。

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中華そば絶品


醤油ラーメンなのだが、なんかあっさりした醤油の香りはあまりしない。独特のスープに包まれた麺を食すと、さすがに寝る前の1杯としては優れているなと感じる。飲み屋の後に行くラーメン屋という風情。店内はずっと盛況だった。

 

■秋田5:27→6:25東能代 奥羽線普通

座席確保を目指して東能代への始発便に乗る。乗客15人ぐらい。早朝すぎて眠気がすごい。

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701系電車。関東の電車に比肩する走りぶり

東能代7:23→11:55弘前 五能線2527D・2529D

2527Dへは秋田6時台の列車でも接続するのだが、やはり同じ目的の客が多く、一本早めたのは大正解。
4時間以上の乗車。能代まで学生でいっぱい。東能代駅ニューデイズがなかったら食糧難民になっていた。
この2527Dは東日本屈指の長距離列車だけあって引退前から人気がある。

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2527・2529D キハ40・48(東能代駅

 

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2021年3月12日引退



12月初旬に置き換えが始まって以降着々と新型車の導入が進み、この日を迎える頃にはキハの運用が激減。日中はこの列車だけになってしまい、五能線では改正日まで残るかも怪しいとのこと。(結局残ったようだが)

雪少なし。快晴で良かったが時々融けた雪が車体にあたってビクつくほどの轟音がした。大団円として青空の下、キハの姿を記憶にとどめた。

 

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深浦~広戸間

 

弘前13:20→14:39東能代15:03→15:47追分 奥羽線特急つがる4号・普通

弘前駅はとにかく食事をする所がない。ドトールミスド蕎麦屋ぐらい。結局そばでしのぐ。
特急料金節約のため東能代まで乗る。体力消耗を抑える観点から正解。雪融けが著しく衝撃音で目が醒める。

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そば処 こぎん めかぶそば(490円) ねばねば

 

■追分15:49→16:28男鹿16:55→17:56秋田18:16→23:12東京 男鹿線秋田新幹線

当初の計画では男鹿線のキハがメインになるはずだったが、五能線への欲が出て結局このような旅程になった。
この日のうちに東京に帰らざるを得ないため、男鹿線では蓄電池電車EV-E801系の列車になった。

 

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堂々5両編成の男鹿線キハ(二田駅

 

蓄電池電車は初めて乗ったが、まんま電車。非電化路線を走っている感覚にならず新鮮だ。
男鹿線はどの駅でも利用客が多くどんどん降りていく。本来こうあるべき。

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2日間で集めた秋田駅カード
上から秋田(こまち)/東能代(旧ノスタルジックビュートレイン)/弘前(つがる)
/由利鉄矢島/内陸線阿仁合/川部(五能線キハ)/男鹿(男鹿線キハ)


秋田駅構内に展示中の空気式秋田犬に癒やされて秋田をあとにした。しかしこの旅は疲れた…

 

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秋田犬バルーン(2019年8月制作…らしい) ※早朝や夜間は仮の姿になっています

【今回の成果】
鉄印                 15→17種類(全40種類)
秋田駅カード   7枚(全17種類)