乗り降り記録ブログ[駅ログ]

全国の鉄道駅の乗り降り記録を綴ります

#3541 鵡川(2021.3.7)

恵庭を7時に発って、苫小牧に着いたのは7:45。2番線の到着で、向かいの1番線にはすでに乗り換える列車が待機していました。日高本線鵡川行き(7:52発)です。

北海道を初めて旅したのは、1988年9月に遡ります。青函連絡船(羊蹄丸)で函館に入り、その日の夜には「北斗星」(函館21:46発)で帰京するという無茶な日程でしたが、この時に経由した江差線などが道内で初めて乗った鉄道路線となりました。以来、JRの路線は「乗り残し」がいくつかあっても何とかこなし、全く未乗だった路線は、宗谷、日高の二つの本線という状況に。宗谷本線の方は、3月6日に無事完乗を果たしたため、いよいよ日高本線へと相成った訳です。

初めて乗る日高本線の列車ですが、周知の通り、約30km先の鵡川*1までの運転で、そこから本線終点の様似までは代行バスに乗り換える必要があります。その代行バスの運行も3月31日まで。18きっぷでこのバスに乗れるのもあと何日・・・という折り、列車もバスも予想通りの人出でした。

同一ホームの乗り換えながら、すでに待ち人は多く、一応並んでから車内に入るも席に十分な余裕はない状態。2両編成だったので、車両の連結部付近に居場所を確保し、初の乗車、初めて見る景色を楽しむことにしました。

途中、浜厚真に着く手前でシカの群れが現われたため、列車は一旦停止。その影響もあって終点の鵡川には、数分遅れて8:23頃の到着でした。バス(静内行き)の発車は8:38。乗り換えの時間は十分にありましたが、バスには長時間揺られるため、早めに入ってよりよい席を得る必要があります。

列車内では柔軟に動ける場所にいたのがよかったようで、鵡川で下車*2する際の順番は、前から10人以内でした。降車するや否やダッシュ!とならずとも、一同早歩きだったため、それについていく感じに。おかげで、バスでは後方、窓側(海側)の席を押さえることができました。

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鵡川駅構内
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鵡川駅外観
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列車代行バス(静内行き)

という訳で、往路の際の鵡川駅での撮影は至って最低限な状態。代行バスで再び鵡川駅に着いたのは実に約9時間後のことですが、辛うじて明るさが残る中だったので、駅の撮影はこの時専念し、余念なく撮ることができました。

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列車代行バス鵡川駅。17:39着のところ数分前に到着。
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夕刻の鵡川駅外観。朝はこの構図で撮るゆとりはありませんでした。
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鵡川駅時刻表。苫小牧行きは9本、代行バスは7本。
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鵡川駅駅名標鵡川~様似の廃止後は「しおみ」の表記が消えることに。
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苫小牧行き普通列車鵡川17:49発)

と、メインのデジカメの電池がそろそろ怪しい状態に。鵡川から苫小牧に向かう際にはさすがに暗くなってきて、いわゆる工場夜景もうまく撮れず... 以下は、往路(苫小牧→鵡川)で撮った中からのピックアップです。

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苫小牧駅1・2番線。1番線に停車中の日高本線の列車は、キハ40(353号+1701号)。
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安平川河口部。苫小牧の次、勇払までは駅間距離が約13km。その勇払を出ると、この河口部が広がり、海も近くに(8:05頃)。
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厚真火力発電所。なかなかの迫力でした(8:10頃)。
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火力発電所の反対側は、原野、原生林の世界。海にほど近い場所でエゾシカの群れに遭遇するとは思いも寄りませんでした(8:12頃)。
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厚真川河口部。安平川と違い、こちらは雪原のような趣。

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*1:日高本線は全長146.5km。鉄道が残る苫小牧~鵡川は全体の2割ほどです。つまり、廃止となる区間は約8割。もう少し復旧できなかったものかと思いますが、それが困難なことはバスの道中、地形、地勢など沿線事情を見て納得した次第。

*2:ワンマン運転での降車と同じ要領。鵡川駅が有人駅だったら、また違う展開になったことでしょう。