こんばんは。
先日のダイヤ改正で消滅した「湘南ライナー」、元々は午前中に都心部から各方面へ発車していく特急の送り込み回送が主にラッシュ時を上っていくので、せっかくなら少しお金を取って旅客化しようという経緯で登場したものでした。結構評判は良かったようでいつぞやライナー号のために車両が送り込まれるという、よくよく考えると本末転倒な状況になっていました…。(ここは今回の話題とは別に深い関係はないのですが)
しかし、日本全体での人口減少によって旅客収入も徐々に低下する一方で、より付加価値を求めるニーズも出てきたり高速バスの台頭で鉄道の需要が減ったりということもあり、JR東日本ではライナー号自体を廃止にしたりライナー号を特急に格上げということを行うようになりました。そして、JR東日本最後の快速ライナー号であった湘南ライナーやおはようライナー新宿などが3月13日の改正をもって廃止、またそれらに充当されていた185系や215系といった車両も定期運用から離脱することになりました。今回はその185系で行く湘南ライナーのお名残り乗車を記事にしていきます。
今回乗車したのは東京20:00発の湘南ライナー7号の小田原行き。調べてみると辻堂や二宮なども止まるかなり鈍足(?)の湘南ライナーでした。入線の風景を撮ろうと思って駅員に入線時刻を確認してみるとご丁寧に「19:49に東大宮から回送されてきます」という返事をいただきました。相当オタク慣れしてそうな返事で、心底こんな質問をしてしまって申し訳なかったなと思いました…笑
湘南ライナー特有のドアコック扱いでの乗降も見納め。最近の車両は車両側にドアカットの機能もあるためにこういうのも見納めでしょうね。東京駅からの乗車はグリーン車以外であれば6号車より後ろに限定されています。前よりは東京の次の品川からの乗客専用の車両となっています。私は入線から多くの人たちが乗車していく風景を少し撮影し、8号車に乗車しました。
MT54の抵抗制御を唸らせて新橋や川崎、横浜を通過していきました。引退が近くなっていたために鉄道ファンらしき人も見られましたが、まだ引退まで10日あったためサラリーマンなどの一般利用者の方が圧倒的に多く見えました。とはいえ、車両の引退や列車の終焉が近いということでカメラや動画を回してる人もちらほら見られました。車内の混雑率は8割程度、以前に乗車したときは引退は程遠いときでしたがその時点で乗車率が8割から9割ぐらいなので満席になるかもと思っていたらそうでもなく少し驚きでした。隣も空席で隣の人に配慮する必要もなかったのでかなり快適な乗車となりました。Twitterにあげた横浜通過シーンもリンクで掲載しているのでぜひご覧ください。
今晩で最後になる爆音轟かせて横浜を通過する光景
— 榎(えのきだけ) (@mgk4109_naechan) 2021年3月12日
きっと今日は感謝(?)の叫び声とともにすごい音になるんでしょうね()#えのきだけの気ままな動画 pic.twitter.com/XSAL7Q2e75
東京と品川は乗車のみとなっていますが、大船以遠では乗降ともに可能となり、かつ料金不要の快速列車となるためかなり乗り得列車になったかと思います。実際に私の乗車していた湘南ライナー7号も大船や茅ケ崎などで地元の学生らしきグループや周辺で働いていたと思われるサラリーマンなどがふらっと乗車してきました。
列車はおよそ1時間20分ほどで終点の小田原に到着。平塚あたりまでは湘南新宿ラインも含めて列車本数が多いですが、そんなに普通列車に詰まってノロノロ運転ということもなく快調に運転してきました。とはいえ、7号はかなり停車駅が多く設定されていたので快速アクティーと大差ない運転でしたが…。ちなみに、この列車の後継にもなっている「特急湘南9号」は、この時乗車した「湘南ライナー7号」と同じ停車駅ながらも所要時間が8分も縮まっているので、さすがに事実上の値上がりした分速さも少しは向上させているんだなと感じました。たった1時間程度の惜別乗車でしたが、いつも相鉄の横から聞いている爆音を久しぶりに楽しめたので満足して、小田原からそのまま横浜に引き返しました笑