釧網本線の全駅間歩き、最終日です。
今日はいよいよゴールの釧路駅に向かうのですが…
目が覚めたのは朝の3時過ぎ。
もちろん周囲は真っ暗ですが、刺すような寒さで目が覚めました。
キャンプ場の灯りはしっかり点っていましたが、
鹿の「キュン」という甲高い鳴き声があちこちで聞こえていました。
あまつさえ、自分のバンガローに体当たりするのもいる始末…。
熊じゃないからかわいいものですが、ワイルドですね。
時間的にまだ早いので二度寝しようと思いましたが、
あまりの寒さで寝ることができませんでした。
雨具以外の装備を全て着込みましたが、まだ少し寒さを感じました。
この日の最低気温は標茶で2.5℃。
標茶よりは海に近いですが、市街地から外れた谷間であることを考えると、
3℃くらいまで下がっていたと思われます。
10℃くらいまで下がるとは思っていましたが、まさかここまで…。
気づけば朝5時を過ぎ、空も薄明るくなってきました。
寝るのは諦め、お湯を沸かして身体を温めることにしました。
バンガローの外に出てみましたが、気温の差は感じられませんでした。
6日目・2014年9月18日 歩行区間:達古武-釧路 天気:晴れ
キャンプ場(8:00発)-細岡(9:34着)-
最終日はゴールの釧路へ向かいますが、
達古武から釧路までは直線距離で15kmほど。
直行ルートで歩いても国道経由で20kmほどで釧路へ着きます。
とはいえ、今回は全駅間歩き。
駅をひとつひとつ巡ろうとすると大回りを余儀なくされます。
予定通り歩いても、到着は夕方の見込みです。
朝食を食べたら、
昨日の夕方に写真を撮った湖畔へ。
夕方と朝では、同じ場所でも雰囲気が違いますね。
「ガタンガタン」とジョイント音が高く響き、
うっすらとキハ54のエンジン音も聞こえてきました。
あわよくば、列車の姿をカメラに収めようと思ったのですが、
木々の間を走っていて、ほとんど姿を見ることはできませんでした。
装備を調え、最終日の駅間歩きに出発しました。
キャンプ場から細岡駅までは直線距離で1.5kmほどですが、
両者を連絡していた町道が廃止されたため、いったん国道まで戻らねばなりません。
地味に3km近くバック…。
幸い、国道には歩道が付いていました。
1kmほど下ったところで国道を離れました。
入口には細岡展望台(大観望)への案内看板が出ていましたが、
小さく「6km」という、歩く人にはイジメのような数字が。
町道に入って、戻るように西へ。
こちらもしっかりした道で、歩道が付いていました。
湿原の向こうに、再び達古武湖が見えてきました。
対岸に出発地点のキャンプ場が見えました。
ここまで所要時間1時間10分。
休み無く1時間以上歩いて、ようやく対岸。
これから先が思いやられます。
そのまま線路へ向かって歩きました。
踏切の手前に、かつて存在した町道との合流点と思しき場所が。
通行止めの標識が立っていますが、
もはや道があったとは思えないくらい自然に還っていました。
木道で繋がっていたそうですが、どんな道だったのでしょうか?
ようやく踏切を渡ります。
踏切渡った先に、こんな場所がありました。
こちらは細岡のカヌーポート。
釧路川ではカヌー下りが盛んですが、
ここが発着点になっています。
休憩ポイントととして使うこともできそうですが、
カヌーを回収するまでの仮置き場にもなっているようです。
周囲に民家は全くありませんが、
細岡駅まであと少しです。
ちょうど網走行きの列車がやって来ました。
(その22へ続く)
達古武キャンプ場から細岡駅までのGPSログ(1/40,000)です。
かつては、達古武湖の西側を回って細岡駅へ向かう遊歩道があったそうですが、
どうして廃止になったのでしょうか?自然保護??