■流氷物語号
流氷物語」号は、釧網本線のオホーツク沿いの区間(網走駅~知床斜里駅間)を運行する観光列車。
名前の通り、流氷シーズンの2月を中心に、1ヶ月程度しか運行されません。
 
普通列車扱いの全車自由席なので、乗車券のみで乗ることができます。
 
 
例年はキハ54形車両で運行されていたのですが、運行5年目の今シーズンに、大きな変化がありました。
ひとつは、車両がキハ40形北海道の恵み」シリーズに変わったこと。
もうひとつは、1980年代に流行したゲームソフト「オホーツクに消ゆ」とコラボレーションしたことです。
 
■車両
北海道の恵み」シリーズは、道内で普通列車として運転されているキハ40形4両を改造した車両。道北・道東・道南・道央の各地区をイメージした外装を施し、車内にはテーブルや背もたれなどに木材を使用しています。
 
4種類のうち「流氷物語」号には「道北 流氷の恵み」「道東 森の恵み」編成の2両が使用されています。
 
車両を目にしての第一印象は「かわいい」車両だということ😉
鉄道好きでなくても、思わずカメラを向けてしまいますし、かわいい動物のイラストは女性にも人気がありそうです✨
 
知床斜里方は黄色い「道北 流氷の恵み」。
 
 
流氷とともに、オオワシやアザラシが描かれています。
反対側は、道北の大自然をイメージし、キタキツネやキノコがお目見えします🍄
 
 
網走方は緑色の「道東 森の恵み」。
 
 
蛇行しているのは釧路川でしょうか。
エゾシカや原生花園の花々など、緑いっぱいの大自然です。
 
反対側には、サイロ、乳牛、チーズなど🐄
 
 
どちらの車両に乗るか迷ってしまいますね。
 
 
■オホーツクに消ゆ
1980年代に流行したゲームソフト「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」とのコラボレーションが行われました。
同ゲームは「ドラゴンクエスト」でおなじみの堀井雄二氏が手掛けた作品。
 
パソコンやテレビゲームが初期の頃、私も自宅でプレイしたことがある懐かしのゲームです。
ゲームの舞台に、北浜駅、摩周湖、網走港などが登場することから、今回のコラボレーションになりました。
 
 
ヘッドマークだけでなく、サボまで。
このサボは最終日に盗難にあったらしいですが、盗り鉄は犯罪です🙅‍♂️
 
 
 
駅には記念撮影ボードまで用意されています。
 
 
■車内
キハ40形を改造したとは申しましたが、最小限の予算(1両850万円)のため、どちらかというとリニューアルに近い印象です。
 
ボックス席には、大きめのテーブルが新設され、座席モケットの一部(頭が当たる部分)とともに木材を使用しています。
 
また床も、木目調になっていて、きれいに仕上がっています。
 
 
この列車のおすすめ座席ですが、もちろんオホーツク海側。
網走発の場合、進行方向左側です。
 
またひとり旅や2人旅の場合は、テーブルはありませんが、ペアシートがあります、こちらも狙い目です。
窓は小ぶりですが、足元も広いため快適です。
 
ただし、1両に2区画しかないことと、座席は知床斜里向きのみです。
 
 
座席以外では、ところごころに絵画が飾られていることなども、挙げられます。
これからも、まだまだ活躍してほしい車両ですね。
 
 
■車内販売
「道東 森の恵み」の車内(ロングシート部分)では、車内販売が行われていました。
こちらはJR北海道の方ではなく、網走市観光ボランティアの方が運営されています。
 
 
販売品は「オホーツクに消ゆ」とのコラボ商品がほとんど。
レプリカのサボやヘッドマークをデザインした各種商品があり、皆さん結構購入されていました。
 
せっかくなので「流氷物語号」の記念乗車証(200円)を購入しました。
 
 
出発後の様子は、後編 でお伝えします👋