みなさん、こんにちは!
あと2週間ほど2021年3月28日(日)に長野県を走る上田電鉄別所線が全線復旧を果たします。
上田電鉄は、2019年10月の台風19号による大雨で千曲川(信濃川)が氾濫し、鉄橋が流されてしまったのです。
これにより、始発駅で新幹線が停まる上田駅と次の城下駅の間が長らく不通となっていましたが、今般1年半ぶりに全線での運転を再開します。
しかし、地球温暖化による世界的な気候変動の影響は各地で顕在化しており、千曲川の氾濫はもはや対岸の火事ではありません(川だけに)。
2019年の豪雨被害の鉄道被害
2019年は台風19号だけではなく、大型台風を含めた豪雨が長期にわたることで上田電鉄以外でもたくさんの鉄道が不通になりました。
同じ千曲川の氾濫により、北陸新幹線が被害を受け、車両基地が水没。
たくさんの新幹線車両が水に浸かっている映像は記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
関東周辺では、箱根登山鉄道が大平台駅〜小涌谷駅間で土砂流入や橋脚流出で約9ヶ月間全線で運休。
茨城県と福島県を走るJR水郡線もこの3月にようやく全線復旧します。
そのほか、JR、私鉄数え切れないほどの路線で被害を受けました。
また、翌年の2020年にも豪雨の影響で、九州のくま川鉄道が車両浸水と橋梁の流失により、現在も運休しています。
このように鉄道の例だけを見ても、地球温暖化の脅威がすでに僕たちの生活を脅かし始めていることは明らかでしょう。
全線が水没する東急多摩川線
これらのすでに被害を経験した路線以外にも、水没の危険性が高い路線はたくさんあります。
そのひとつが、東急多摩川線です。
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/suigai/hazardmap.files/tamagawashinsuishin.pdf
東急多摩川線は、東急東横線、目黒線の多摩川駅が始発駅で、多摩川に沿って蒲田駅まで向かう路線で、全線が大田区内を走っています。
このあたりは、多摩川の河口付近にあたり、水の量がもっとも多くなるエリアとなっており、かなり広いエリアで3mまでの浸水が予想されています。
東急多摩川線も、多摩川駅は震災エリアに入っていないものの、以降は終点の蒲田駅まで真っ赤。
一部では5m浸水の場所もあります。
また、多摩川駅も地下ホームのため雨水が地下に侵入するおそれもあるでしょう。
京急大師線も全線で水没
一方、多摩川を挟んで対岸の京急大師線も全線で水没しそうです。
京急大師線は、京急のルーツである大師電気鉄道が開業した由緒ある路線で、沿線の川崎大師には三が日だけで300万人以上が訪れます。
川崎大師駅の駅前には京急発祥の地の記念碑も建立されており、これも浸水してしまうのでしょうか?
京急川崎駅〜港町駅間は多摩川のすぐ横を通る線形をしており、これだけで目を覆いたくなってしまいます。
まずは自宅周辺のハザードマップ確認を
浸水の危険にさらされているのは、鉄道だけではありません。
1番気になるのはマイホームですよね。
ハザードマップは、各市町村が作成して公開しており、検索エンジンで「○○市 ハザードマップ」と検索するとすぐに出てきます。
確認してみましょう。
多くの自治体では浸水想定のハザードマップのほかに、土砂災害のハザードマップも公開しています。
近くに川がないからと言って油断せずに、土砂災害にほうも確認してくださいね。
なお、ハザードマップは、説明欄にどれくらいの規模の雨が降ったときの想定かが書かれています。
実は、1000年に1度レベルの激しいけどレアケースを想定していることも結構あります。
ハザードマップを見て「我が家詰んだ・・・」とか引っ越しの検討とか始めないで、まずは、それくらいの雨が降ったとき、どこに、どう避難するのか?備蓄品は十分か?防災を考えるきっかけにしてきてはいかがでしょうか?
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