新見のホテルで1泊し

早朝5時前にチェックアウトする。

清算は済んでいるので部屋の鍵を

フロントのキーBOXに入れるだけです。

 

一度駅とは逆方面に歩き

コンビニに寄って朝食を購入してから
駅に向かいます。

 

駅に通じる橋上に駅に向かう数人の姿

見覚えのあるシルエットは

昨日、同行程だった人達のようです。

日曜の朝5時、普通の人は眠りの真っただ中

そんな夜も明けぬ【新見駅】にゾロゾロ集まる

鉄道ファン達

 

そう、乗り鉄の朝は早いのだ

 

というか、特にこの駅ではそうせざる得ない

事情があるのです。

 

それがこれです

【新見駅】から“芸備線”【備後落合】へ行く列車が

 

壊滅的に無い

 

のである

ちなみに次の13：02発で行くと広島到着は17：34になります。

なので、この列車に乗車するのは必然。

 

入線してきたキハ120

【新見駅】始発 快速 5：18 備後落合 

キハ120の快速列車！しかも単行運転

というか、乗車する人が居ない駅を

単に停車駅から外した結果生まれた

 

成り行き 快速なんじゃ

 

終点の【備後落合】には6：34着

所用時間が76分

13：02発の各駅停車は83分

半数近い駅を通過する快速ですが

所用時間は7分しか変わりません。

 

日の出もまだの真っ暗な闇の中列車は

快速らしくいくつかの駅を通過し

最初の停車駅【矢神駅】に停車。

木造駅舎の待合室に残された

もう使われることもない簡素な改札。

今は無人駅となった2面2線のこの駅も

昔は重要な物流と交通手段として

賑わっていたのでしょう。

 

朝も早く車窓は暗いので

自然と睡魔が襲います。

 

しかし、その睡魔を追い払うかのように

山間部の路線を・・・

 

警笛を鳴らしまくり

 

野生動物を追い払いながら

進んでゆく快速キハ120

6時を過ぎて空も明るくなり

沿線の景色も見え始めます。

とはいっても山間部に敷かれた単線の軌道と

人気のない無人駅。

SL牽引の客車のイラストが描かれた橋りょうは

福山から島根へと抜ける国道314号

この国道を島根方面へ進めば“木次線”沿いに

日本最大の高低差105ｍのループ橋

『奥出雲おろちループ』があります。

 

そして終点の【備後落合駅】に到着。

“木次線”への接続駅の【備後落合駅】

2年半ぶりに来ました。

前回来た時は宍道から“木次線”で来て

新見へ向かい岡山へ向かいました。

今年は『奥出雲おろち号』乗車に来ようと計画してます。

 

接続の列車は広島色 のキハ120

 普通 6：43 三次 です。

この広大な敷地の3方向すべてのホームに

列車が並ぶのは14時台のみ。

“木次線”に至っては運行が無い日もある。

木曜日を保線の日にしているのか自動車代行です。

 

そんな【備後落合駅】をSLが走っていた時代の

遺構を左手に走り出します。

車窓は相変わらずの山間部。

勾配もかなり急で軽気動車には酷な路線だ

川沿いの崖っぷちを25km/hのスロー走行

赤字ローカル線の常

速度を押さえ軌道に掛る負荷を減らし

保線コストを下げ、営業車両で軌道確認も

かねているからです。

 

そうしてる間に【備後庄原駅】に到着。

2面3線の駅で備後落合行きと列車交換

そして、さすが広島と言わんばかりのカープ推し

それもそのはず、駅の案内板には

『広島東洋カープ初公設応援団発祥の地』

という事らしいです。

 

しばらく走ると左から線路が合流してきます。

この路線は福山へと続く“福塩線”の線路

今回、乗車をあきらめた路線です。

その“福塩線”の起点駅【塩町駅】

この“福塩線”も日中の運行が少なく

かなりスケジュールを調整しないと

乗り通すには難しい路線です。

今回新見からの同ルートで来た人の内

3組ほどがここで“福塩線”に乗り変え。

【塩町駅】を出発し30分

備後落合から1時間半、新見からだと3時間

ようやくキハ120以外の列車が顔を見せる

【三好駅】に到着です。

とは言っても、乗って来たキハ120より古い

国鉄時代のタラコ色キハ47

“芸備線”最終走者となる

 快速 みよしライナー 8：11 広島 

乗り換え時間が3分しかないので

急いで写真を数枚撮って車内へ。

ここからはほぼ市街地を走ります。

1時間少々9：32【広島駅】に到着しました。

 

2日間掛けて“姫新線”“芸備線”と乗り通し

営業距離数317.2ｋｍ

京都経由での累積は521.4ｋｍとなりました。

 

そして、次回は帰阪ルートになります。

 

次回『山陽線紀行』