先日(3月12日)、首都圏からライナー列車が消えた。動画はこちら↓ありがとう185系「湘南ライナー」  最終運行湘南ライナー17号.それは首都圏から国鉄型特急車両が消える時。そんな湘南ライナーと185系のラストランを公開します。BGM ニコニコモンズより「花が咲く」撮影機材  iPhone SEリンクwww.youtube.com

湘南ライナー17号最終運行日 映像(ロングバージョン)この動画は、父が撮影しました。リンクwww.youtube.com

 僕は父に頼みそのラストランにつれていってもらった。

 東京駅に着くとはじめに、ニューデイズで185系記念の水を買った。



 そして、湘南ライナーの文字が出た表示板をとった。


 そしてホームに上がった。良い場所を取れないかと考えたが、30分前であるのにもかかわらず予想より多くの人がいた。おそらく22時30分(1時間前)の215系のラストトランを見た人がそのままホームに残っていたのだろう。さすがに僕はそれには行かなかった。

 ホームには警察官が多くいて、駅員もかなりたくさんいた。僕は小学生のため、1人で行ったら警察の人に声をかけられたかもしれない。そして、最前部にはホームの端にロープが貼られ、転倒しないようにしている。それによりホームギリギリでとると言うことはできない。

 しばらくすると放送から、「湘南ライナーは1981年から30年以上にわたって運行されていました。その間、東日本大震災や現在のコロナ禍など様々なことがありましたが、運行し続けられたのも皆様のおかげです。」と言うようなことが放送された。記憶なので正確ではない。近くにいた年配の乗務員が、放送していた人に向かってよく知ってるなぁと言っていた。その後も駅員同士のやりとりは結構続いていた。駅の係りの人と、湘南ライナー17号の運転手が別れる。最終列車の運転手となれば、相当プレッシャーが強かっただろう。

 しばらくすると、ライナー発車まで5分前・ 4分前・ 3分前…といった放送が来るようになった。ライナー券の販売が終了するとまた放送された。もう二度とそのライナー券売機が利用される事は無い。しばらく経つと、「コロナのため歓声はせずに拍手と手を振ってお見送りをしてください」と放送された。

 その放送が終わって1秒もたたないうちに発車メロディーが鳴り始めた。東京のあの発車メロディーは僕的には結構いい曲だと思う。その曲とラストランがマッチしていて感動的だ。

 放送では、駆け込み乗車を防ぐため「次の電車をご利用ください」と言った。普通列車と共用の自動放送だから仕方がないが、周りには「次はないんだと」言っている人もいた。

 「普通車確認、グリーン車確認」と言う業務放送が流れる。そしてミュージックホーンが鳴った後、大きな音で空気笛が鳴った。現在の車両は電子ホーンが多いため、空気笛を聞くと不思議な気分になった。音量はとても大きく、耳が壊れそうだった。

 もう一度ミュージックホーンが鳴り、ゆっくりと185系湘南ライナー17号は発車していった。

 拍手がわき起こる。そしてその車両が見えなくなったところ、大きな音で再び警笛が鳴った。

 放送で注意があったにもかかわらず、「ありがとーう」と叫ぶ人が多くいた。それほど印象に残る列車だったのだろう。僕は、ラストランを見に行ったのは初めてだったため、その熱気に感動した。そして本当の鉄道ファンとは何かが少しわかったような気もした。

 もう二度と放送でライナー列車と言われる事は無い。そして毎日のように国鉄型特急車両が走ることもない。僕は沿線でいつも見ていたためその事は1日たってもなお信じられない。

 翌日(3月13日)

 新宿駅の5番線券売機に行ってみた。そこにはもうすでに、「ホームライナー」の表記はなく、その上からシールで「特急湘南」と書かれていた。新しい列車の誕生はもうすぐ迫っている。