TOMIX 2021年6・8・9月 | 金屋代かずおのお部屋

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2021/3/11,トミーテックの新製品が発表されました.

2021/3/11といえば「東日本大震災から10年」,さらに翌3/12(本日です)は「さよなら踊り子・湘南ライナー」の取材・そして行う場合は企画担当者がほぼ総動員される可能性があるためか[1],ここは以下のような前代未聞とも言える発表スケジュールが公開されました.

  • 3/11 12:00 「トミーテックLIVE」で製品情報の一部を先行解禁
  • 3/11 16:00 製品情報解禁
ラインナップも「東日本大震災」に関わる車両は避けられ,代わりによく似た車両が見受けられます.トミーテック自身も多数の仕掛品を持ちながら大量のラインナップが公開され,まさしく業界を揺るがすものになるのでは筆者は感じました.
 
それでは見て行きます.予算の都合があり,赤字(予約・購入確定)にしたい製品も緑字(発売直後までの購入を検討)にしてます.特記なしは2021年8月発売予定です.

1枚目(9月発売予定)

 
「AMBITIOUS JAPAN」の700系も,特別企画品としてTOMIXに用意されました.許諾・印刷技術などの関係で価格が上がるところ,通常品の2,000円程度のアップに留まっていること(そもそも通常品が高いです),印刷済であることもポイントは高いです.2003〜2005年の品川駅開業・愛知万博の時期のみの運行でしたが,間違いなくこの時代が700系の全盛期です.300系にも期待したいところです.
この製品は「トミーテックLIVE」では紹介されておらず,後述のラインナップを考えると「ここまでするか」という印象を持ちました.2023年10月ごろの発表・発売でも良かったほどです.

2枚目

「新快速列車」用の117系100番台です.117系は競作になりましたが,KATOがうまくバリエーション展開できない間にTOMIXは早くも4製品目となりました.出来に関しても圧倒しています.100番台では台車はもちろんドア位置・座席が異なっており,こちらも新規製作となります.下関地区での運用に備えて,所属表記「広セキ」や「白地無記載の前面表示」が欲しいところですが,これらは望み薄かもしれません.
下関の117系は,黄色になった際に運転台窓の黒縁が残っていました.ここは「直販限定品」「トレインボックス」を警戒し,この製品の価格程度の現金を常に用意しておく必要がありそうということです.

3枚目

  • TOMIX45周年記念アイテムとして,タキ3000がフルリニューアル(初期に製品化したことがあります)で登場します.今回は番号が大きく書かれた「米タン」です.8両セットと,表記が多い2両セットが登場します.トミーテックの他のブランド製品を連想させます.
  • 「西日本換装車(ルーバー撤去)」の加古川線色が登場します.トレインボックスでは「西日本更新車」が登場していますが,「換装車」の方が使いやすい場合があります.

4枚目

キハ56が,パノラマミックウィンドウの200番台として再登場となります.近年のHG製品らしく新規部品を多く取り入れられます.さらっと「特急」幕が入っている(単品にも入っています)のもポイントが高いです.なお,100番台の製品は絶版となります.
6/10 追記:単品は「特急」幕の代わりに「臨時」幕が入っています.

5枚目

急行「八甲田」として,ドアに帯がないJR仕様の14系が製品化されます.KATOでも製品化されていますが,カプラーなどの関係でTOMIX製品の方が使いやすい可能性があります.スハフ14のエンジンは青函トンネル対応で,JR東日本の車両に限定されますが,そもそも全国で活躍しており,展開次第ではありますが,しばらくJR他社の14系に見立てても良いと思います.「MOTOトレイン」もリニューアル再生産されます.

6枚目

  • 田端区のEF65-1000の前期型が1019号機共々製品化されます.「八甲田」はもちろん,「出雲」「瀬戸」「彗星」「ちくま」の牽引のために西日本地区でも重要な車両です.ATS-Pのためにテールライトが改造された姿です.
  • JR仕様のED75-700が,前期型・後期型に別れて製品化されます.後期型には現役機の車番が含まれます.
いずれも旧製品は絶版となります.なお,筆者は以上の製品群からKATOの「スーパーエクスプレスレインボー」がコレクションに必要であると判断し,近日中の購入が決定しました.
 
7枚目のモチーフはKATOからも製品化アナウンスされています.これも,「トミーテックLIVE」では発表されていなかった製品ではあります.「KATOからもアナウンスがある」ということを踏まえてライブ配信を検討したのであれば,ある程度自社製品の弱点(前面形状がやや実車と異なる)を把握していることになり,計算高いといえます.

8枚目(6月発売予定)

上路式単線トラス鉄橋です.橋桁が下部にあり,東海道本線・東北本線・中央本線・山陰本線など,このタイプの鉄橋を使用する区間は撮影名所として人気があります.

再生産品

  • 新塗装のEF210が再生産されます.最重要幹線の花形列車に使用されるこの車両,比較的高額な製品ですが,TOMIXブランド製品を扱う全ての小売店・問屋で常に在庫がある必要があるモチーフであると思います.
  • マニ50が再生産されます.
  • ワキ10000・ワキ50000が再生産されます.今回発売される機関車で引く列車の選択肢にはなり得ます.
 
その他,TOMIX45周年記念アイテムとして,キハ35系の製品化が発表されています.

ジオコレ製品(抜粋・7月発売予定)

  • 「ワムくんセット」の牽引機として,ED14が再生産されます.市場にない製品であるため当然ではあります.ただし,KATOのED19の方が使いやすいと思います.
  • 紀州鉄道のキハ600が登場します.
  • 伊豆急8000系の製品が2点登場します.「踊り子」の背景にはぴったりの車両です.
大量に製品が登場していますが,TOMIX製品は最近リコールが相次いでおり,大量に製品を提案して,品質をないがしろにする製品を出荷することはこの業界では求められていません.とはいえ,筆者も今回のトミーテックの配信が「製品情報の先行公開」であるために,柳井駅にいながら見ざるを得ませんでした.
 
同時期のKATO製品はこちらになります.

 

[1]:実際に取材が行われるかどうかは予断を許しません.サポート窓口・神田の「トミックスショールーム」は営業します.

 

※記事内容を一部変更しました.