「東日本大震災」から、十年の月日が経ちました。
津波の被害を受けた場所も次第に街の姿を現し、復興まっしぐらの地域もあれば、一方ではいつまでも収束しない原発。
地震によって、津波や原発事故によって、変わった、変えられてしまった場所もあれば、十年もの間、時が止まった、止められてしまった場所も。
先日購入した時刻表。
地図のページを繰ると、この十年で様変わりした東北地方、とりわけ太平洋沿いの交通網に、思わず目が留まります。
JRから三陸鉄道に転換した路線もあれば、鉄道からBRTに移管した路線。
仙石線や常磐線の線路の位置が移されたことも忘れていません。
2月13日。
「福島県沖地震」が発生したのは記憶に新しいところです。
福島から遠く離れた千葉県でも、長く激しい揺れが襲いました。
それはもう、否が応でも3.11を思い出させるくらいに。
今回、東北新幹線が一時寸断される程の大規模な地震だったというのに、地震に見舞われた地域のパニックらしいパニックといった話は見聞きしなかったように思えます。
正直、これほどまでの地震だったのに、呆気なく日常を取り戻している世の中にびっくりしたくらいです。
ふと、こんなことを思いました。
ああ…もしかして日本は、日本人は、地震に強くなったのかな。
とはいえ、あの日から十年経ちましたが、今も復興に立ち向かっている人、心の傷が癒えぬまま生活を送っている人がいることを思うと、言葉が見つかりません。
今はコロナウイルスが邪魔して思うように動けませんが、被災地の名産品を通販などで購入する、そしていつの日かまた足を運んで、そこでお金を使うなど、できることは続けていこうと思います。