の続き。

 

黄色い食パンでんちゃに揺られ、

13:22、今回の旅の最終的な目的地である、長船駅に到着。

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普段は乗客の姿もごくわずかという昼間。

この日は、とある施設と長船駅を往復するタクシーが、駅前に何台も待機していた。

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さらにシャトルバスも待機中。

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無料で乗れるシャトルバス「ラブ❤️山鳥毛」号。

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バスの背面には、「山鳥毛 里づくりプロジェクト」の文字と、一振の刀の写真。

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側面にも。

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古めかしい内装のバスが出発する頃には、
20代~30代の女性で半分ほどの座席が埋まっていた。

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向かった先がこちら。

備前おさふね 刀剣の里。

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知る人ぞ知る、刀剣王国・岡山。

その中でも、鎌倉時代より日本刀の産地として栄えた長船町は、

刀剣愛好家はもちろん、刀剣女子にとっても知名度が高く、「いつかは行ってみたい」土地のひとつ。

 

そんな「いつか」の機会がきたのが、2020年の秋。

 

「山鳥毛里帰りプロジェクト」で、瀬戸内市が5億円で購入した備前刀の最高峰。
上杉謙信の愛刀として知られる、国宝「山鳥毛」が期間限定で一般公開されるとのことで、
その姿を一目見たいと、全国から刀剣愛好家がこの地に集まった。
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「山鳥毛」は、備前おさふね 刀剣の里内の「備前長船刀剣博物館」にて公開。
期間は2020年9月10日(木)~10月4日(日)。

全日事前予約制。
コロナ対策で予約人数を絞り、当日の拝観はできないという徹底ぶり。
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運良く予約を取ることができたため、
今回の旅の旅程は、この日にこの地に来るために組んだもの。
……東京から北海道から名古屋から長船と、とんでもない大回りをしてきたけれど。


遅めの回を予約したため、入場時間まで時間はたっぷり。

まずは施設内の一番目立つところに建つ「ふれあい物産館」へ。

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ここでは、刀剣類や備前小刀・刃物類を中心に、

備前焼、工芸品など刀剣の里ゆかりの伝統美術作品が展示販売されている。

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普段から、ちょっとした小物や各種お土産品も販売しているのだけれど、
会期中は全国からやってくる刀剣愛好家(というかその大半を占める刀剣女子)をもてなすため、
女子がひとりで食べやすい量の小さなお弁当や和スイーツなども販売されていた。
 

みんなこぞって買ったのが、岡山の名産品シャインマスカット。

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とれたてのシャインマスカットがたっぷり入って1カップ400円。

 

旬のフルーツを使用した塩ソフトパフェも大人気。

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塩ソフトに、バウムクーヘンに、甘さ控えめのあんこ、岡山県産フルーツが乗った和風のパフェは
女子が一人で軽く食べられる大きさなのが嬉しい。

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ちなみに、私が買ったのが最後のひとつだった。

ごちそうさま。

 

ふれあい物産館は、2021年3月1日~4月9日は改装中とのこと。

 

こちらは、備前長船鍛刀場。

image日本刀の刀身を作る「刀匠」が作刀している様子を見学することができる。

これはなかなかレアな体験。
 

刀剣工房では研師さんが作業中。

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敷地内を見て回りたくて早めに向かったのだけれど、

あっという間に時間が過ぎて、いよいよ入館の時間がやってきた。

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備前長船刀剣博物館。

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刀剣乱舞とのコラボ展示ということで、展示の目玉である「山鳥毛」の実物大パネルが展示されていた。

 

1階で受付をし、長船の刀剣の歴史などを見て回り、

いよいよ2階のメインの展示室へ。

 

長船派の華やかな刀剣が並ぶ室内の中央に、

堂々たる佇まいで展示されていたのが、この日、ここまできた目的。

 

太刀 無銘一文字(号:山鳥毛)

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これが5億円の男……!!

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ぞっとするような存在感で、見たことないほどに華やかで美しい刀。

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特にこのあたりの刃紋が一番好き。

 

写真も動画もたくさん撮ってきたのだけれど、

詳しく書くと長くなり、興味がない方にとっては本当に興味がない情報だと思うので、詳細はまた別記事で。

 

山鳥毛以外の刀も豪華な顔ぶれで、

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なんだろう……

ここ、ホストクラブか何かかな……?

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という華やかな刀がたくさん展示されていた。

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この辺りの紹介も、また改めて別の記事で。

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建物内1階にある「刀剣の世界」スペース。

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ここも勉強になる展示内容だった。

 

なお、備前長船刀剣博物館は、この会期が終わった2020年10月23日から、2021年3月31日まで改装工事中。

 

帰りに、自分へのお土産兼お守りとして玉鋼を購入。

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予想以上だった実物の山鳥毛に、夢うつつでぽやぽやしながらも、

帰りの列車の時間が近づいてきたので、長船駅へ移動。

 

ちょうどいい時間のシャトルバスがなかったのでタクシーを利用したのだけれど、
普通に走ったら1200円はかかりそうな距離を、途中でメーターを切って1000円で走ってくれた。


知らない女子同士が乗り合いで利用することも多いようで、
「分かりやすい料金のがいいでしょ」とのこと。
町ぐるみで迎えてもらっている感じがとても嬉しい。
 

来た時には観察する余裕がなかった駅舎内。

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自動改札機と券売機はあるものの、駅員さんの姿は無し。

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一応、みどりの窓口が設置されている駅だけれど、
窓口の営業時間が限られているようだった。

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帰りも山吹色の食パン列車。

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跨線橋から眺める、長船の町。

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駅周辺は田畑と民家のみの静かな町。

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次回の「山鳥毛」の公開は、
施設の改修工事が終わった令和3年・夏以降を予定しているとのこと。

 

その頃にはコロナが落ち着いて、予約制限も緩和されて、
もっとたくさんの人で賑わうといいなぁ。

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きねんさつえい。

 

また来ようね。

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帰りのでんちゃの中で、ふれあい物産館で買ってきたシャインマスカットをぱくぱく。

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今まで食べたことがない触感の、とても美味しいマスカットだった。

 

ちなみにこの後、全国各地のスーパーや百貨店で、
例年なら買わない高価なシャインマスカットを買う女子の姿が増えたとか。

写真や動画を撮りまくった関係で、このあたりでスマホの充電切れ。

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おとなしく姫路まで戻った。

 

 

へ続く。

 

 

 

ぽちっとな( ˘ω˘)

  

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