NO.2447 3月改正で廃止、「有明」の平成26年熊本駅発着末期の姿(後編、熊本駅発車前後編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 来る3月13日ダイヤ改正で廃止される事が決まっております特急「有明」の話題をご紹介しておりますが、平成26年3月のダイヤ改正ではこれまでも長い歴史がありました博多~熊本系統が廃止されておりまして、当時私自身も熊本駅に撮影に出向いておりましたが、前編NO.2446では熊本駅到着~留置編を皆様にご紹介しておりました。

 

 これまでもご紹介しておりましたように、「有明」は、九州新幹線が博多~鹿児島中央間が全線開業しました、10年前の平成23年3月改正で大幅減便となっておりまして、これによりまして、本数も下り4本・上り3本に減便されておりましたが、下り3本・上り2本が長洲駅発着に改められた以外は1往復のみ熊本駅発着が残されておりました。
 
 そんなこの熊本駅発着の「有明」は、平成23年の九州新幹線全線開通後も、以下の表に博多発深夜(7号)、熊本発早朝(1号)に運行されていた列車でありまして、いわゆる新幹線の補完する列車として運行されておりまして、新幹線開通によりまして「有明」自体が大幅減便となりながらも1往復だけ残されておりまして、これは、主に九州新幹線が運行終了後の補完列車として運行されていたものでありますし、早朝発も九州新幹線の始発列車が運行される前に運行していた列車でもありまして、以下の表のような運行形態でもありました。
 
 7号 博多0時15分発→熊本1時48分着
 2号 熊本4時43分発→博多6時10分着
 
 
 しかし、利用状況が良くなかった事もありまして、熊本駅発着の「有明」1往復はこの改正で残念ながら廃止、その後は長洲駅発着が下り3本・上り2本が南端として運行されておりましたが、後述のようにJR九州の大幅減便を行っておりました平成30年3月の改正で現在のように大牟田駅発1本のみでの運行に変わりまして、現在に至っておりました。
 
 
 さて、前回は上の画像1・2にもありますように、普段が「きらめき」や「かいおう」などで使用されておりました、783系電車CM31編成の「有明7号」は熊本駅1番ホームに到着しておりましたが、到着時刻が深夜1時48分と遅い上に、この時の撮影は7分遅れていた事で深夜2時近い時間に到着すると言う流れになっておりましたので、より深夜かつ未明の時間帯に到着するといった流れであった事がお分かりいただけたのではないかとも思います。
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 そして、以下画像のようにこの後熊本駅3番ホームに783系電車CM31編成は転線しまして、翌朝の「有明2号」と言う流れにつながっていた所までをご紹介しましたが、補完列車であった事もありまして、遅くまで運行されていた事を実感させる姿ではなかったかとも思う所ではあったようであります。
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 さて、ここからは後編としまして、当時の熊本駅の始発列車でもありました、「有明2号」発車までの話題を皆様にご紹介させていただきます。

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 画像は、早朝4時30分撮影の熊本駅であります。当時の熊本駅は、鉄筋の駅舎が健在の頃でもありましたが、「有明」の熊本駅発唯一の列車でもあります「有明2号」は、熊本駅を4時43分に発車しますが、さすがにこの時間も人通りもなく、熊本の玄関口も寂しい姿が見られておりました。
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 ちなみに、熊本駅に到着しまして約2時間半の間は、私は駅から約10分の所にありましたファミレスにて休憩しておりました(現在その店舗はありません)。この熊本駅周辺も、周辺にホテルは建っている訳ではありますが、こういった仮眠のため短時間しかいない場合には、近くにネットカフェ等があってくれればとも思う所ではあります。
 
 
 さて、駅構内に入りますと、新幹線の所も含みまして発車票も点灯されておりまして、熊本駅自体も目が覚めている事が伺えておりましたが、4時43分と言う時間はどちらにしても早い印象でもありましたでしょうか。何と言いましても4時台に発車する列車自体少ない訳でもありますので。

 

 (4時35分撮影、新幹線口への通路入口)
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 (同、大牟田・博多方面の発車票)
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 そして入場券を購入しまして、「有明2号」の発車までの姿を撮影します。先述のように、783系電車自体は「有明7号」の熊本駅到着後に3番ホームに転線しておりましたので、発車前の時点ではすでにその位置にいた状態からのスタートとなっておりました。
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 発車までは少々時間がありましたので、私も3番ホームに移動しまして撮影を行います。その際に、0(A・B)・1番ホームから3~5番ホームへと行く事ができておりました「シンデレラブリッジ」を通りまして移動しておりましたが、画像のように人通りもありませんので、灯されておりました明かりがより美しく感じる事ができておりました。この熊本駅にありました「シンデレラブリッジ」も、高架化に伴いまして姿を消した事もありまして、この姿はより懐かしくも思う姿でもありましたでしょうか。
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 「シンデレラブリッジ」で3番ホームへとやってまいりましたが、画像はその3番ホームの発車票であります。博多行き「有明2号」の表示が上段に表示されておりますが、この後このホームからでる列車は6時28分発の八代行きですので、この後約1時間40分は発車しない列車がある事も見ていてわかるのではないかとも思います。
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 この後、その3番ホームより、「有明2号」として運行されておりました783系電車CM31編成を収めます。画像は先頭部4号車、最後部1号車であります。このうち4号車に関しましてはこの時はライトも点灯されておりませんでしたので少々見にくい状態でありましたが、先頭部である事に関しましてはお分かりいただけたのではないかと思います。

 

 (4号車先頭部)
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 (1号車最後部)
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 それにしても、この783系電車の熊本駅での姿も、この列車を収めるまでは実は15年ほど見ておりませんでしたが、この時このように久々に収める事ができておりました。しかも、この姿も平成23年に「有明」に復帰してから初めての撮影でもあった訳でもありましたが、もしかしたらこれが最後の姿になるのではないかとも思いますと寂しい印象でもありました。実際に、このホームではこれが最後でもあった訳でもありましたし、今回3月改正では現在は5両化されておりますこのCM31編成も動きがあるのではないかとも言われておりますので。

 

 

 画像は、「有明」博多行きの行先です。この熊本駅で長らく見る事ができておりました「有明 博 多」の行先も、ご紹介しておりますようにその後平成26年3月のダイヤ改正で見る事ができなくなる訳でもありましたので、この姿は考えましても熊本地区では貴重であった事には変わりなかったのではないかと思っております。

 

 (LED式)
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 (幕式)
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 さて、肝心の乗客も見てみますと、数名の乗客しか見る事がありませんでした。やはり、時間的に考えてみましても少ないのもわかりますが、日常的にこの姿であるならば、改正後に短縮も仕方がない所でしょうか。しかし、新幹線の運行されていない時間帯を運行している事を思いますと、博多駅には6時10分に着く事もありまして、その後の山陽新幹線乗換には便利であった事には変わりなかったのではないかと思いますが・・・。
 
 (1号車・グリーン車)~この時は0名
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 (普通車)~全体的に数名しかおらず
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 そして、画像にも見えております「シンデレラブリッジ」を通って、1番ホームに戻ってまいりました。間もなく発車と言う事もありますので、既にライトも点灯されている事もお分かりいただけます。
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 こうして、4時43分発の「有明2号」は博多駅へ向けて熊本駅3番ホームを発車していきました。しかし、この日の乗客は結局数名しか乗車された方がいらっしゃらず、寂しい姿での熊本発車となっておりました。そんな元々この「有明2号・7号」は、かつての「ドリームつばめ」、さらに急行「かいもん」の流れを継いだ列車でもあっただけに、区間が短縮される事になっていた事は正直残念であったとしか言えようがありませんでした。
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 その後は、この平成26年3月のダイヤ改正で「有明」は熊本駅への1往復が廃止となりまして、本数は下り3本・上り2本に減便、平成29年3月改正では、「みどり」の間合いで運行されておりました783系電車の編成が、ペアを組んでおりました「ハウステンボス」の編成が「かもめ104号」として佐賀駅発で運行されるようになりましたので、画像のように鳥栖→博多間は「有明4号」+「かもめ104号」と言う併結編成も生まれていたほどでもありました。
 
 (平成29年撮影、「有明4号」)
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 (「かもめ104号(左)」と「有明4号」との併結)
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 しかし、この運行は1年しか続かず、ご紹介しておりますように平成30年3月ダイヤ改正でついに大牟田駅発平日1本に減りまして現在に至っております。尚、併結列車でも見られておりました783系電車での運行もその平成30年3月ダイヤ改正で廃止されておりまして、現在は787系電車7両編成による運行として現在に至っておりましたが、ご紹介しておりますように来る3月13日廃止へと至る事にもなります。
 
 (令和元年撮影、博多駅着後)
 
 
 今回まで、熊本駅発着で最後まで残されておりました783系電車で運行の熊本駅発着「有明」廃止1ヶ月前の姿を2回に分けましてご紹介しましたが、ダイヤ改正以降は臨時特急列車の名目で熊本駅への乗り入れは見られてはいますが、「有明」としての姿は見られなくなっておりますので、この時の姿は今となれば貴重な姿を収めていたのではないかとも思いますし、九州新幹線が運行されるようになっての代償がこのように見られていたのも懐かしい所でしょうか。そんな「有明」も廃止が決まりまして、より過去の姿へと至る事になりますが、同じく一部編成が姿を消す事になる783系電車とともに、この姿は忘れないでいただきたいと思う所ではあります。
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