番外 熊本市電の最近の動き&過去撮影、交通局前電停止で運行「臨」系統による交通局内車庫入庫シーン | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 熊本県熊本市の代表的な交通機関であります、熊本市交通局(熊本市電)は、平成28年に発生しました「熊本地震」におきましては、そんなに大きな影響を及ぼすほどではありませんでしたが、それでも同年4月16日の本震以降では数日運休を余儀なくされていた所も見られておりまして、地震発生以降運休や徐行運転を数日ほど余儀なくされていたとの事でありました。
 
 それでも、その後は通常運行に戻っておりまして、熊本市内を再び運行へと至っております。やはり、地元の方の足として運行されている訳ですから、この正常まで至る事ができたのも関係者の努力と言うものもあったのではないかとも思う所でもあります。
 
 そんな熊本市電では、上の画像1にもありますように、超低床電車(画像は0800形電車「COCORO」)で運行されている電車あれば、古い車では元西日本鉄道(西鉄)の連接車両であります5000形電車も運行されておりまして、車両も新旧の姿を見る事ができております。尚、5000形電車に関しましては熊本駅屋根工事の関係で運休していたそうでありましたが、その後運用に復帰しているとの事であります。
 
 (訪問時(2月8日時)の熊本駅屋根工事時)
 
 
 そして、それ以外の電車に関しましては、以下画像にあります単行の車両(画像は8500形電車(8503号))が運行されておりまして、このほど画像のように行先表示がフルカラーのLED行先に改造された車両も見られるようになっております。
 
 ちなみに、こちらがLED行先改造前の8503号であります。表示自体も幕式時代よりは小さくなっている事がわかりますが、それでもフルカラーで表示しているだけでもいいのではないかとも思う所でしょうか。
 
 尚、この表示も日本語・アルファベット別々に表示されるようになっております。こういった所も幕式よりもサイズが小さくなった事にも関係しているのではないかとは思いますが、それでもフルカラーで表示されている事もありまして、今の世の中に合っていていいのではないかとも思う所でもありましょうか。
 
 (前面)
 
 (側面)
 
 
 ここまで、熊本市電の現在までの動きに関しまして簡単に述べさせていただきましたが、今回ご紹介しますのは、熊本市大江にあります熊本市交通局本局内で見られる姿を以前収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。
 
 熊本市交通局本局には、後述のように車庫が設けられておりまして、上熊本駅前電停の所にあります上熊本車庫とともに、日中~夜間~朝~と留置する電車の姿を見る事ができております。そもそもは、車庫自体はこの交通局本局の1箇所でありましたし、工場機能などもこの交通局本局内に設けられてもいましたが、工場機能と車庫機能の一部は平成14年に上熊本に移転しておりまして、現在は車庫機能のみが残るのみとなっております。
 
 
 さて、そんな熊本市電の系統は現在以下の系統が存在しておりまして、基本的にはこの2系統によって運行されておりまして、この系統での表示も今年で10周年になります。
 
 A系統〈赤) 
 田崎橋~熊本駅前~辛島町~水道町~水前寺公園~健軍町
 
 B系統〈青〉 
 上熊本駅前~辛島町~水道町~水前寺公園~健軍町
 
 しかし、それとともに区間運行される電車も存在しておりまして、これらは「」系統で運行されております。その代表格が、これからご紹介します交通局前電停発着系統でありまして、特に夜間に交通局前電停止まり、早朝に交通局前電停発の電車がその「臨」系統で運行されております。
 
 
 それでは、ここからは入庫シーンをご紹介してまいります。まずは健軍町方面より運行されておりました1060形電車1063号の入庫シーンであります。
 
 その前に、1060形電車1063号の今回訪問時撮影画像であります。この電車は、今からちょうど70年前の昭和26年に製造されました、熊本市電最古参の営業用の電車でもありまして、正直こんな貴重な電車の入庫シーンに遭遇できたのは良かったと思っております。
 
 (別の位置より)
 
 
 1063号は、上の画像の交通局前電停で乗客を降ろしまして、再び健軍町方へ引き上げます。引き上げる際には、運転士も健軍町方の運転台で操作しておりますので、その下の画像にありますように、ライトも点灯している事がわかります。
 
 
 健軍町方の本線上に引き上げました1063号は、この後交通局内にあります車庫の中に入る事になります。運転士も、再び田崎橋・上熊本方の運転台に戻りまして、この後車庫の中に入るため、ヘッドライトが点灯している事がお分かりいただけるのではないかと思います。
 
 (これから車庫に入ります)
 
 
 上の画像に引き続きまして、これから電車は車庫の中に入る事になりますが、上の画像にもありますように道路と交わる所には係員が立ちまして、誘導を行っておりました。ちょうど場所的にも夜間であれども車が通る所でもありますし、踏切と言ったものもない訳でもありますので、このような係員の方の存在は大きいと言えましょうか。
 
 
 こうして、1063号は交通局内に入ってまいりました。交通局内に入る際には非常にゆっくりとした速度でもありましたが、この後車庫内に入る事を思えばわからなくはない所でしょうか。尚、画像のように入ってすぐに一旦止まります。 
 
 この一旦停車時は、運賃等の回収が行われますし、車内に忘れ物がないかなどの車内点検もこの停車時に行われます。この後、これらが済みますと1063号はその下の画像にもありますように奥の車庫に向かいまして、車庫内にて翌朝まで一晩過ごす事になります。
 
 (車庫内で休みます)
 
 
 1063号が車庫内に入った後、今度は1090形電車1092号が田崎橋・熊本駅方面からやってまいりました。1092号も、先ほどの1062号と同様の形で交通局内に入ってきておりまして、この後最後の画像にもありますように、奥の車庫内で一晩を過ごす事になります。
 
 
 今回は、この熊本市電本局での車庫入線シーンに関しましてご紹介させていただきましたが、画像のご紹介しました電車も一日熊本市内を東西南北に走っていた電車でもありましたので、ここで一晩過ごす姿はまさに一日を終える姿であると言ってもいいのではないでしょうか。しかも、普段は上熊本の車庫で休む事になる訳ですが、かつてのねぐらであります本局で休むと言うのも一味違った所ではないかとも思います。とにかく、ご覧の皆様の中でも、熊本市電に乗車されている方は多くいらっしゃる事とは思いますが、このような形で一日を終えている事をこれで存じていただければと思います。
 
 (注)一部画像が乱れている所があります、ご了承ください。